スイートピー の育て方と花言葉【秋に蒔いて春に咲くガーデニング草花】

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秋のガーデニングは春の準備を!

スイートピーはマメ科のツル性植物で、甘い香り(スイート)をもつ、マメ(ピー)なのでスイートピーと呼ばれています。
優しい印象の花姿や、いかにも春らしいパステル調の花色、マメ科ならではの上へ上へと伸びる習性は、新たな門出を明るく送り出す春にピッタリの花です。

秋のガーデニングは翌春に向けての、仕込みの時期でもあります。開花状態を想定して、雑にならないよう植え込むことが大事です。

画像出典=倉敷観光ブログ:船穂のスイートピー栽培

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スイートピーの特徴と育て方

suiitopi-2画像出典=湘南のスイートピー:観光かながわNOW

スイートピーはイタリア・シチリア島原産のつる性の一年草または宿根草です。
一般によく親しまれているのは『春咲き品種』ですが、最近では、『夏咲き品種』『冬咲き品種』、また切り花に利用される『高性品種』とガーデン用の蔓(つる)にならない『矮性品種』があります。そのほか、6月から10月に咲く『宿根性種』もあります。

【スイートピー】

性 質:一年草または多年草

分 類:マメ科レンリソウ(ラティルス)属

花 色:青・紫・赤・桃・白など

別 名:ジャコウレンリソウ・カオリエンドウ など

原産地:イタリア・シチリア島・地中海沿岸


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スイートピー栽培方法

suiitopi-3花名:スイートピー・クバニ
画像出典=ぼくらはみんな生きている

スイートピーのポット苗が晩秋から早春に出回ります。また、ハンギングバスケットやあんどんに仕立てられた開花株が初夏に店頭に並びますが、10月中下旬にタネを蒔いて育てることもできます。他のマメ科植物と同様、硬実種子なので、蒔く前に水につけて吸水させるか、種皮に傷をつけて蒔きます。

【育て方のポイント】

  • スイートピーの草丈が高くなる品種は、3月頃に茎が伸び始めてきたら、支柱を立てて、ヒゲが巻き付けるようにして、倒れないようにしましょう。フェンスなどがあるとそこに勝手に絡みついていきます。
  • スイートピーの草丈が20cmくらいに伸びたら5~6節を目安に上の部分をつみ取り、わき芽を伸ばすようにすると、枝数が増えてボリュームが出ます。
  • スイートピーの花が咲いた後、そのままにしておくと豆ができ、栄養がそちらにとられてしまうので、摘み取るようにすると、長期間、花を楽しめます。

栽培置き場所

スイートピーは、連作を嫌うので、昨年、マメ科植物を植えていない場所を選び、日当たりと風通し、水はけのよい場所で育てます。じめじめした多湿な場所では、よく育たないので避けましょう。

スイートピーは、開花期間に曇天が続くと蕾(つぼみ)が開かず落ちてしまうことがありますが、それだけ、日光を必要とする植物だということす。苗を育てている間もしっかり日に当てないと、充分生長できず花つきが悪くなるので、日当たりには注意してください。

用土・肥料

【用 土】

スイートピーを庭植えする場合、酸性土壌を嫌うので、植えつけ前に1㎡当たり100gの苦土石灰を施すとともに、腐葉土や堆肥などの有機質をよくすき込みます。また、根が深く張るので、深く耕しておきましょう。
スイートピーを鉢植えする場合、水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。赤玉土小粒7、腐葉土3などの配合土がよいです。


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【肥 料】

スイートピーに与える肥料は、元肥として緩効性化成肥料を、庭植えの場合1㎡当たり50g、鉢植えの場合1ℓ当たり3g施します。
追肥は月1回程度、緩効性化成肥料を置き肥します。
元肥、追肥ともに、チッ素分が少なく、リン酸分の多い肥料を選び、量は一般的な草花の半分くらいにします。肥料はチッソ分が多いと、茎葉ばかり茂って花付きが悪くなるので注意してください。

水やり

スイートピーは、乾かし気味に管理し、土の表面がよく乾いたら水やりします。
春に暖かくなってくると、グングン生長してよく乾くので、水やりを怠らないように気をつけてください。また、根が深く張るので、たっぷり与えてください。

植え付け

スイートピーのタネ蒔きの適期は、10月中下旬です。
タネは硬実種子で、表面が非常に堅いので芽が出やすくする為に、半日ほど吸水させ、膨らんだタネだけを選んで1穴に3~4粒 蒔きます。(種皮に傷をつけて蒔く方法もあります)
発芽したら良いのを選んで間引いてください。小苗同士が混み合っている場合は、株元で切って間引いてあげると、隣の苗の根を傷めません。

※スイートピーは花後、サヤエンドウのような果実ができ、さやが茶色くなったらタネを取ることができます。これを乾燥貯蔵して、秋に蒔きます。

スイートピーをポット苗から育てる場合、根を傷めないように直ちに花壇に植えつけるか、6号程度の大きさの鉢に植えつけます。
植え替えを嫌い、苗が大きくなってから植え付けても根付きにくいので、庭植え、鉢植えどちらの場合も直接花を楽しみたい場所に植え付けてください。

発生しやすい病害虫

【病気:うどんこ病】

うどんこ病は、春と秋に発生する、茎葉に白い粉状の菌が付く病気です。菌に葉の栄養を吸われたり、光合成を阻害されます。
早いうちに殺菌剤を散布しますが、薬剤が蕾や花にかかると変色するので、花にかからないように薬剤を散布しましょう。

【害虫:アブラムシ・ダニ・イモムシ など】

アブラムシは茎葉、花などについて吸汁します。見つけ次第駆除しましょう。

スイートピーの花言葉

花言葉=『門出』『別離』

花言葉の『門出』『別離』は、花の形が今にも飛び立つ蝶のように見えることからつけられたようです。
この、スイートピーの花が実際に飛び立つことはありませんが、人は成長すると社会に飛び立たなくてはなりません。

おまじないの様なことですが、子供が成長して、親元を離れ元気に飛び立つ願いを込めて、スイートピーを育ててみてはいかがでしょうか。
きっと、大空高く飛び立つ日が来ることでしょう。

スイートピー の育て方と花言葉
【秋に蒔いて春に咲くガーデニング草花】のまとめ

スイートピーは、品種も多く、花色も鮮やかです。春を感じる、草花の一つですが、ガーデニングで楽しむ場合、つる性のため、フェンス等に絡みつかせ、行き交う人の目を楽しませるのもいいでしょう。
スイートピーを見て、春の歓びを感じてください。

※栽培方法、植物の生態については、環境により異なります。また、個人的な見解・解釈もありますので、栽培方法や生態については事前によく調べる必要があります。

※花言葉や花名の由来はさまざまに表現され、紹介されています。また、個人的な解釈もありますので、他で紹介する花言葉の由来や意味と異なる場合もあります。

参考=ヤサシイエンゲイ:スイートピーの育て方

参考=みんなの趣味の園芸:スイートピー


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