ホウセンカの育て方と花言葉【夏に咲くガーデニング草花】

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ホウセンカの育て方や特徴を紹介!

ホウセンカは、小学校の教材として育て方や特徴を学ぶことから、よく知られています。
本来の花の色は赤ですが、園芸品種の花には白、ピンク、紫のものや赤や紫と白の絞り咲きのものもあります。
現在の園芸種は、大半が椿咲きと呼ばれる八重咲きで、草丈20~30cmの矮性種が好まれています。

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ホウセンカの特徴と育て方

ホウセンカは元々、インドや中国などに自生する植物です。そのため、ホウセンカの名前は、中国名の鳳仙花をそのまま音読みしたものになっています。鳳凰が羽ばたいているように見える花形から、鳳仙花となったようです。

ホウセンカは、草丈の高い「高性種」と低い「矮性種(わいせいしゅ)に大別され、さらに花の姿から一重咲き八重咲きに分けられます。日本で広く普及しているのは、八重咲きの花びらが多くボリュームのある椿咲きです。

別 名 ツマクレナイ・ホネヌキ など
科 名 ツリフネソウ科/ツリフネソウ属
分 類 一年草
開花期 6月~8月
草 丈 30cm~80cm

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ホウセンカの特徴・豆知識
ホウセンカは、花の咲いた後に、茎にぶら下がるように少しゆがんだラグビーボール型の果実がたくさんつきます。果実は成熟すると軽く触れただけで、パチンとはじけてタネを広範囲に飛ばします。この性質から、学名の「Impatiens(インパチエンス)」は、ラテン語の「impatient(がまんできない、短期)」が語源となっています。また花言葉も、これにちなんで『短気』・『私に触れないで』となっているようです。
ホウセンカ学名:Impatiens balsamina

【理科映像:はじけ飛ぶホウセンカの種子】

ホウセンカ育て方のポイント

housenka-3画像出典:IVYおじさんのIVY的生活

栽培置き場所

ホウセンカは、こぼれ種でもよく育つ丈夫な植物です。基本的に少々日当りが悪く、水はけが悪い場所でも、水さえ与えておけば育つ頑丈な植物です。しかし、あまりの日照不足は、茎が弱々しく育ち、倒れやすくなり花つきも悪くなります。

真夏の直射日光に当たると葉焼けを起こす場合があります。庭植えの場合、真夏は日陰をつくるなどして配慮してください。

次の年も同じ場所で栽培すると、連作障害が起きてしまう場合がありますので、注意してください。

用土・肥料

【用 土】

湿り気のある、水もちのよい土が適しています。砂質土壌では乾きすぎてよく育ちません。市販されている、花や野菜の土で植え付けるか、赤玉土と腐葉土を混ぜたものを使用します。

【肥 料】

肥料は、緩効性化成肥料を置き肥します。生育が悪い場合は、追肥をおこないますが、あまり多く与えてしまうと、肥料焼けなどの悪影響が出る場合もあるので注意してください。


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タネ蒔き・植え付け

ホウセンカのタネ蒔きの適期は4月~5月です。
ホウセンカの根は、直根性という根が太いものが生えます。これが傷つくと生育不良を起こしてしまうので、根が傷ついてしまう移植を嫌います。ですからホウセンカは、基本的にタネから育てます。

直根性は、大きくなってから他の場所に植え付けようとしても、うまく根付かないことがあります。プランターや花壇に直接タネを蒔くか、本葉が3枚くらいの頃までに植えてください。

水やり

多湿を好む植物で、水切れさせると生育が衰え、最悪の場合は生長が止まってしまいます。極端な乾燥に注意しましょう。

水やりはまめに行うことが大切で、水が不足してしまうと草丈が低くなってしまったり、花の数が少なくなったり、蕾が枯れてしまうこともあります。 春はほぼ毎日、夏の猛暑時期は一日3回、水やりを行います。

発生しやすい病害虫

雨時期に『ウドンコ病』がでやすく、一度かかってしまうと治療するには時間がかかります。梅雨前から、ウドンコ病対策として殺菌剤をまくとよいでしょう。

センチュウに対する抵抗力が非常に弱く、センチュウのいる土壌で栽培することはできません。

センチュウ(線虫)=寄生虫の総称。大半の種は土壌や海洋中で非寄生性の生活を営んでいるが、同時に多くの寄生性線虫の存在が知られる。農作物に大きな被害を及ぼすことがあります。

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ホウセンカの花言葉

花言葉=短気・私に触らないで

花言葉が由来するギリシャ神話

ある日、オリンポスの宮殿で宴会が催されました。ここで、神々への贈り物として用意された黄金のリンゴが1個なくなり、給仕をしていた一人の女神にその疑いがかかりました。
女神は、身の潔白を証明するため必死で駆け回り真犯人を捜しますが、犯人は見つからず、ついに力尽きて哀れな最期をとげてしまいます。そして、女神はホウセンカとなり、自分が盗んでいない証に、実を開いて見せるようになったといわれています。

【花言葉から思うこと】

女神は短気を起こしてしまったのではないか?気が動転し、誰も寄せ付けない状態をつくり、闇雲に一人で犯人捜しをしていたのでは・・・。
この女神は、誰かに一言、相談していれば事態は変わっていたように思います。
もし、職場や学校で、短気を起こして慌てふためく人を見かけたら、『どうしたの・落ち着け』と声をかけ触れてあげてください。ホウセンカになる前に・・・。

ホウセンカの育て方と花言葉
【夏に咲くガーデニング草花】のまとめ

花がら(咲き終わった花)や枯れた葉や枝を取ることは、見た目を美しくするばかりでなく、病気や害虫を防ぐためにも効果的です。また、咲き終わった花を摘み取ってタネができないようにすると養分が取られないので、草花は次々と花を咲かせるようになります。
草花をより楽しむためにも、日頃から、こまめにお手入れするよう心掛けてください。

※栽培方法、植物の生態については、環境により異なります。また、個人的な見解・解釈もありますので、栽培方法や生態については事前によく調べる必要があります。

※花言葉や花名の由来はさまざまに表現され、紹介されています。また、個人的な解釈もありますので、他で紹介する花言葉の由来や意味と異なる場合もあります。


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