骨粉の特徴と使い方【肥料の上手な施し方】

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骨粉はジワジワ効果の有機リン酸肥料!

骨粉は名前のとおり、骨を砕いたもので、いくつかの製造方法があります。一般に流通しているのは、ブタやニワトリなどの骨を高温、高圧の蒸気で処理し、乾燥、粉砕した蒸製骨粉です。原料や製造方法によって、成分量は異なりますが、基本的にリン酸を多く含む、有機質の優れたリン酸肥料です。 ※多少の窒素も含んでいます。

骨粉肥料の特徴

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【骨粉肥料 成分比(蒸製骨粉) 目安】

  • 窒 素(N)=3
  • リン酸(P)=14~20
  • カ リ(K)=0(蒸製骨粉の場合)

骨粉に含まれるリン酸は、カルシウムと結合しており、根や微生物が分泌する有機酸に少しずつ溶けて(く溶性)、根から吸収されます。そのため、ひじょうにゆっくりと効果が現れ、長続きするのが特徴です。また、土壌中のアルミナや鉄にも固定されにくい性質があります。

※ウシの骨を原料とした骨粉は、BSE(牛海綿状脳症) の関係で、製造法などが厳しく制限されているため、ほとんど流通していません。

骨粉肥料の使い方

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商品参考画像=大宮グリーンサービス

骨粉肥料は、効果が現れるまでに、たいへん時間がかかるので、元肥に使います。作付の1ヶ月前には土に混ぜてください。時間が無い場合、速効性の「過リン酸石灰」「草木灰」と混ぜて使うとよいでしょう。

骨粉は細粒タイプのものを使えば、分解が早まります。また、堆肥と混ぜて施せば、有機酸を出す微生物が増えて、早く効果が現れます。

骨粉は「油粕」「魚かす」「米ぬか」などと、いっしょに発酵させて、「ボカシ肥」としても使えます。

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肥料の上手な施し方

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画像出典:家庭菜園で有機無農薬栽培

元肥と追肥に分けて施す!

栽培期間中に必要とする肥料の量(全必要量)は、作物ごとに決まっています。これを一度に施すと、肥焼けによって根が傷むうえに、吸収できなかった分が無駄になり、地下水など環境中に流れ出してしまいます。そのため、肥料は元肥追肥に分けて施します。ただし、コマツナやホウレンソウなどの軟弱野菜は、栽培期間が短く、必要とする肥料の量もさほど多くないので、元肥だけで育てるのが一般的です。

元肥の施し方!

元肥は作付前に畑に施します。石灰資材の投入から一週間間をあけ、化学肥料の場合は作付の4~5日前、有機質肥料の場合は1~3週間前に施します。
肥料の施し方には、作物の下に施す『溝施肥』と、畝全体に混ぜ込む『全面施肥』があります。それぞれ向いている作物があるので、使い分けてください。


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単肥の使い方!

三要素(窒素・リン酸・カリ)のうち、窒素とカリは全必要量の半分を元肥で施します。リン酸は、土の中を移動しにくく、追肥で土の表面に施しても根が張っている地中まで届かないので、元肥で全量を施します。この、基本施肥に従って単肥を組み合わせて使うと、必要な施肥が簡単に行えます。

【三要素が等量の化成肥料を使う場合】

必要なリン酸を、三要素等量の化成肥料だけで、賄おうとすると、窒素とカリが多くなりすぎるので、単肥『過リン酸石灰』を併用します。

【有機質肥料を使う場合】

肥料ごとに、含まれる成分と成分量が異なるので、計算をして、必要量を算出し単肥を組み合わせます。

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画像出典:家庭菜園で有機無農薬栽培

追肥の施し方!

作付後、1ヶ月ほどで元肥の肥料効果が切れてくるので追肥を開始します。追肥は窒素カリを施しますが、作物の様子をみながら、1ヶ月に1回を目安に、作物に合った量の追肥を施していきます。

【化学肥料の追肥】

化学肥料を使うなら、単肥を組み合わせるか、NK化成(窒素とカリのみを含む化成肥料)を使うとよいでしょう。三要素を含む化成肥料も使えますが、その場合、追肥で施したリン酸が効くのは次作以降になります。

【有機質肥料の追肥】

追肥は、早く効果が現れる必要があるので、有機質肥料を使うなら、※ボカシ肥などの発酵済みのものや、発酵鶏ふん、魚かす、草木灰などを利用します。さらに、分解を早めるために、土とよく混ぜることが大切です。

※ボカシ肥=鶏ふんや油粕などの有機物を発酵させて、ガス害などの心配をなくし、早く効くようにした肥料。

【追肥の施す場所】

追肥の施す場所は、根が伸びる先です。地上部の外周あたりまで、根は伸びているので、それを目安に、畝の肩や株間、通路などに施します。マルチを張っているときは、マルチを剥がして畝の肩に施すか、通路に施してください。

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画像出典=畑づくり:ジッチのミニ菜園

まとめ

一口に肥料といっても、様々な種類があり、効果や働きも違います。また、肥料と同じように、作物に欠かせない資材に堆肥があります。どちらも作物を健康に育てるために、土に施すものですが、その働きは違います。

肥料『植物のための食事』として、また、堆肥は『植物のためのより良い環境づくり』に役立ちます。ただし、草木や野菜はそれぞれ、『食べたい肥料』『住み着きたい環境』が異なりますので、よく調べて育てることが大事です。

※肥料の使用方法は、植物の生態や栽培環境により異なります。また、個人的な見解・解釈もありますので、事前によく調べる必要があります。

参考:隔月刊|やさい畑|2015秋号|光の家協会 発行


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