ガーデニング庭土選び/土作り

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いろいろある土の種類

植物を栽培するとき、どんなを使っても、生長は同じと考えていませんか?
ガーデニングされている草花が、存分に根を拡げ、水や養分を十分に吸収するためには、その植物に適した土が必要です。

と言っても種類は様々ですが、基本となる土は、大きく分けて天然用土・植物性用土・人口用土の3つです。

まずは土の選び方と代表的な土の種類性質を知ることから始めましょう。

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ガーデニングに使う市販用土の選び方

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用土は自分で配合するのが一番ですが、市販のものにもさまざまな種類があり、しかも手軽に利用できるので便利です。ただし、表示内容を正しく理解して購入するようにしてください。肥料入りの用土に余分な肥料を与えてしまうなどのトラブルを防ぐことができます。

【各栽培に適した用土】

  • 種まき=発芽、発根の生育に適した配合土
  • 観葉植物=排水性と保水性に優れた肥沃な土
  • プランター
    ハンキングバスケット栽培=通気性、排水性、保水性に優れた軽い土
  • 球根栽培=冬場の乾燥から球根を守る保水性が高い土
  • サボテン栽培=通気性、排水性、保肥力に優れた土

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天然用土

赤土・赤玉土

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  • 赤土は関東地方に多い火山灰土です。赤褐色の粘土質で弱酸性、またリン酸成分をほとんどもたないのが特徴です。赤土をふるいにかけて大・中・小の粒径別に分けたものが赤玉土です。赤土の水はけ、通気性の悪さが改善されているため、使いやすく、鉢栽培の基本用土として利用されています。
  • 水はけ=赤土は悪・赤玉土は良
  • 通気性=赤土は悪・赤玉土は良
  • 保水力=良
  • 保肥力=良

天然砂礫

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  • 多孔質で通気性がきわめて高いという特徴を持つ天然用土です。火山性の桐生砂、富士砂・河川の富士川砂、矢作砂など、いくつかの種類があります。土壌改良剤として他の用土に配合して使用すれば通気性を高める効果があるほか、東洋ラン、山野草などを育てる場合には基本培用土としてそのまま使用します。
  • 水はけ=良
  • 通気性=良
  • 保水力=やや悪い
  • 保肥力=やや悪い

鹿沼土

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  • 栃木県鹿沼市の付近で産出する黄色の玉土です。軽い資質の火山性砂礫が風化したもので、ふるいで細かい粒子を除いたものは通気性、保水性ともに優れています。サツキなどに単用で使用するほか、通気性や保水性の調整用土としても利用できます。ただしリン酸成分をほとんど含まないため、酸性に弱い植物には向きません。
  • 水はけ=良
  • 通気性=良
  • 保水力=良
  • 保肥力=良

植物性用土

腐葉土

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  • 広葉樹の落ち葉が堆積して腐ったもので、通気性に優れた特徴を持っています。通気性や排水性に難がある赤土に混合すると、赤土の欠点を補うことができます。よく発酵したものを選び、買ってきたらそのまま使わず、まず手で軽くもみ、ふるいで、こまかい塵を取り除いてから使用しましょう。
  • 水はけ=良
  • 通気性=良
  • 保水力=良
  • 保肥力=普通

ミズゴケ

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  • 湿地に生えている緑藻などのコケ類を乾燥させたものです。自重の10倍以上の水を吸収できるほど保水性に優れており、洋ランなどの栽培に適しています。使用する際は、一度水に浸したものを軽く絞ってから使います。茶褐色のものより、見た目にも清潔感がある淡黄色や淡緑色のものを選ぶとよいでしょう。
  • 水はけ=普通
  • 通気性=良
  • 保水力=良
  • 保肥力=ー

ピートモス

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  • 湿原のコケ類が堆積して泥炭化したものです。保水力や保肥力が大きく、排水性や通気性にも富んでいるため、鉢栽培で多く使われます。性質が腐葉土によく似ていることから腐葉土の代わりとしても利用できます。ただし、酸度がやや高めなので、購入する際は酸度調整済みのものを選ぶようにしましょう。
  • 水はけ=良
  • 通気性=良
  • 保水力=良
  • 保肥力=良

人口用土

パーライト

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  • ガラス質の真珠岩を高温高圧で加熱処理して、多孔質にしたものです。非常に軽く、排水性・通気性・保水性に優れているため、調整用土として幅広く使われていますが、バーミキュライトのような保肥力はほとんどありません。
    各種の岩を焼成した同様の製品が出ていますから、用途に合ったものを選んでください。
  • 水はけ=良
  • 通気性=良
  • 保水力=良
  • 保肥力=やや悪

バーミキュライト

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  • 軽石を高温で焼き、薄板多層状にしたものです。赤土や荒木田土などに混ぜて使用すると用土の排水性や通気性を高めることができます。また保肥力が低い用土を改良したい場合にも有効です。無菌状態なので育苗用土やさし木床にも最適ですが、この場合できるだけ粒の小さなものを選びましょう。
  • 水はけ=良
  • 通気性=良
  • 保水力=良
  • 保肥力=良

ガーデニング庭土選び/土作りのまとめ

植物を上手に育てる一番最初のポイントは、まず生育に適した条件のよい土を選ぶことです。

もしもよい土が手に入らない場合には用土にほんの少し手を加え、草花が育ちやすい環境を整えてください。

【赤色アジサイは土壌酸度のバロメーター】

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赤色系やピンク系のアジサイは、中性からアルカリ性の土壌できれいな色で咲くため、この性質を利用すれば土壌酸度を知る手がかりになります。
ピンク系や赤色系の花色がだんだん不安定に薄くなってきたら土質が酸性に変わりつつあるという証拠です。
石灰などをまいて、土質を中性からアルカリ性に改善させ、鮮やかな花色に回復してあげてください。

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【参考書籍】

  • 株式会社西東社:これだけは知っておきたい園芸の基礎知識
  • 株式会社永岡書店:初めての人でもよくわかる庭づくり

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