梅酒作りは梅の実選びがポイント!
「若くフレッシュな青い梅」から「熟して黄味がかった梅」まで、それぞれに良さはありますが、梅酒を楽しむなら、できるだけ「大きく、シワやキズのない実」がお薦めです。
果肉と果汁も十分期待できますので、梅のエキスがしっかり抽出され、透き通った綺麗な琥珀(こはく)色に仕上がります。
梅の収穫期間は、1ヶ月程度ですが、この収穫適期を外れた「未熟な梅」や「熟しすぎた梅」は、梅のエキスが抽出されにくかったり、トラブルの原因になりますので、あまりお薦めできません。
目次
梅酒に適した梅の選び方
未熟な梅の実の特徴
「適期に収穫された実」は収穫後もシワがよることなく、黄変していきますが、「未熟な実」は収穫後、時間が経過するとともに、梅の表皮が乾燥して、シワッとした感じになるのが特徴です。店頭で、すでにシワが出てきているのは「未熟な実の証」です。また、購入してから、数日でシワがよってくる実も、残念ですが「未熟な実」と思われますので、注意して購入してください。
若くフレッシュな硬く青い梅
初々しく、さわやかな味わい。酸味が豊富で、パンチがある。コクがあり、香り豊かな梅酒に仕上がります。
少し熟して黄味がかった梅
芳醇な香りが加わり飲みやすい。穏やかな酸味で、まろやかな口あたりの梅酒に仕上がります。
おいしい梅酒の作り方とポイント!
イラスト=http://botusaku.exblog.jp/
【梅酒づくりの準備】
- 青梅=1kg
- 氷砂糖=400g~800g(好みによる)
- ホワイトリカー=1.8リットル
- 広口瓶=3ℓ~4ℓ
- 小見出し3:梅の実の熟度による違い
一般的に青梅を使用しますが、あまり熟した梅は、デリケートなため、漬け込みや管理方法が難しく不向きなようです。
梅酒作り参考動画
アク抜きについて
アク(灰汁)とは「えぐみ・渋味・苦味」など、舌に感じるいやな味の総称です。
梅にもアクは含まれていますが、実の熟度によって、その含有量はちがってきます。梅の場合には、青いものほど、アクが多く含まれており、熟して黄色くなるにつれ、アクも少なくなっていきます。一般的に青梅は2~4時間、水に浸けて、アク抜きしますが、長時間のアク抜きはお薦めしません。特に、少し熟して黄味がかった梅のアク抜きには注意してください。梅の色が茶色に変色したり、白くふやけたりすると、果肉まで腐ってしまう場合があります。
砂糖の使用量
純度が高くクセのない「氷砂糖」がお薦めです。氷砂糖と梅の相性はとてもよく、ホワイトリカーにゆっくり溶ける氷砂糖は、じっくりと梅のエキスを引き出し、まろやかで、すっきりとした上品な甘みの梅酒に仕上がります。
砂糖の量の目安(梅1kg・ホワイトリカー1.8ℓの場合)
- 超甘口 =800g~1kg
- 標準的甘さ=400g~600g
- 酸っぱめ =200g~400g
ホワイトリカーについて
長期保存&熟成用には「ホワイトリカー」がお薦めです。ホワイトリカー(35度)は、果実酒用の焼酎で、何度も蒸留して作るため、無味無臭に近いのが特徴です。コクや風味はありませんが、そのぶん果実の風味が生かされ、美味しく仕上がります。
- ホワイトリカー使用量の目安
アルコール度数35度以上のホワイトリカー1.8ℓに対して、青梅1~1.2kgが目安です。
コクのある梅酒に仕上げたい時は、青梅を1.2kg入れてください。 - ホワイトリカー以外を使用する場合
アルコール35度以上の焼酎・ブランディ・ウイスキー・ウォッカ・ジンなどが望ましいのですが、アルコール度数が低くなると、梅のエキスが抽出されにくくなり、長期保存や保管方法も難しくなりますので、注意してください。
保存容器について
出典:http://homepage2.nifty.com/
梅1kgの梅酒を作る時には、容量4リットル程度の容器が必要です。口が広く、蓋(ふた)がきっちり閉まり、中の様子がひと目でわかる容器が最適です。容器は綺麗に水洗いし水気を完全に乾かした後、ホワイトリカー(35度)で拭いて殺菌してください。
※水気があると、カビが発生しやすくなります。
梅仕事は、強力な「酸」を伴います。「酸」で腐食しやすい金属素材の道具の使用は、できるだけ避けてください。保存容器や鍋などの調理用具には、「ガラス製・ホーロー製・陶器製」のものを、使われる事をお薦めします。
※金属製の道具を使われる時は、梅の酸で、金属が傷むおそれがあります。使い終わったら必ず、すぐに水洗いして酸を落とすようにしてください。
梅酒のおいしい作り方!【梅の実の選び方】のまとめ
梅はいつ取り出せばよいのか、この答えはないようです。
梅の品種や作り方で、いろいろな説があるようですが・・・ちなみに、ずっと入れておいても大丈夫なようです。
梅酒のつくり方もいろいろで、味もさまざま。今年の梅酒は、最高に美味しく仕上がるよう祈っています。
参考=梅のある生活