真夏の環境に耐える草花選び
夏のガーデニングは、草花選がポイントです。とにかく最近の日本の夏は、気温40℃近くまで上がり酷暑となる日がつづくので、暑さ対策として草花を守るにも限界があります。
夏の暑い時期に花ガラ摘みや水やりなど、日に何度も庭先に出なければならない、こまめなお手入れを要する草花では、育てる人間がまいってしまいます。
ですから、もともと耐暑性があり、極力手間のかからない草花を選ぶことが大事です。
目次
夏場の おすすめ草花 8選
【夏本番前の対策】
夏の高温多湿に強い性質をもつ品種でも、植付け後すぐの株が、まだ安定していない状態では、その品種の持ち味が十分発揮されない場合があります。
本格的な夏が来る前に植え付けて、しっかり根づいた状態で、夏を迎えるようにしてください。
【ローメンテナンス草花選びのポイント】
- 強い直射日光に負けず乾燥好みで、酷暑のなかでも生長旺盛な植物。
- 雨に濡れても花が傷みにくく、花ガラ摘みが少ないものや、激しい雨の被害が少ない草丈の低いコンパクトな植物。
- 株が育つにつれ草姿の色が、夏らしさを演出できる、色鮮やかな植物。
夏の直射日光と乾燥に強い草花 4選
栽培のポイント
水はけのよい土壌に、株間をしっかりあけて、土を盛って植物を高めに植え、風通しをよくしてください。また、梅雨のあとは、伸びすぎた枝や混み合った枝葉、汚くなった下葉など取り除いて、美観にも注意してください。
ルドベキアリトルスージー
出典:http://plaza.rakuten.co.jp/
初夏から秋まで咲く丈夫な多年草で、夏の高温多湿も冬の厳しい寒さも平気な植物です。草丈が50㎝程度なので、支柱をする必要がなく世話が楽です。
ポーチュラカ サンちゅらか
出典:http://sakata-tanet.com/
初夏から秋にかけて、朝から夕方遅くまで、ビタミンカラーの花を咲かせる一年草。乾燥を好むため、水やりが少なくて済み手間いらずです。
ヤブラン
代表的な手間いらずの植物で、日向でも日陰でもよく育ちます。夏に薄紫色の花を咲かせ、斑入りの葉が特徴的で、秋には黒い実がなります。
リシマキアミッドナイトサン
出典:http://oniwagasuki.blog7.fc2.com/
暑さ寒さに強く生長旺盛で半日陰でも、日向でもよく育ちます。周年楽しめるブロンズ色の葉と、株一面に咲く星形の黄色い花も魅力的です。
高温多湿に強い草花 4選
栽培のポイント
株全体の8割ほどの花が咲き終わり、姿が乱れてきたら花ガラ摘みも兼ねて、こまめな切り戻しをしてください。姿が整うだけでなく、株の蒸れも防ぐので、夏越ししやすくなります。
コリウス レッドヘッド
くっきりとした赤い葉が特徴的です。生育旺盛な栄養系で大きく育ち、こまめにピンチすると葉数が増して、より色鮮やかになります。
ベゴニアパソダブル
ふんわりとした八重咲きの花が美しく、夏も休まず花を咲かせます。数株まとめて植えると、こんもり茂って草姿よく育ちます。
ペニセタムファイヤーワークス
銅葉にピンクの斑入りのストライプが美しい植物です。秋になり、気温が低くなると葉色が濃くなり、赤やピンクに変わり、ファイヤーワークス=花火の名の通りとても華やかな葉色になります。
ガイラルディアガリアシリーズ
夏の暑さに強く、早春から秋までボリュームのある花を次々に咲かせます。分枝性に優れ、庭植えだけでなく鉢植えにも適し、花物が少なくなる夏以降の花壇に活躍します。
夏のガーデニング草花 おすすめ 8選!のまとめ
夏でも元気な草花は、他にもたくさんありますが、植物の育て方でもっとも大切なことは、その植物が『元気に生育する場所で育てる』ことと『植えつけ後にスムーズに生育する時期に植える』という基本を間違わないことです。そして育てている植物を、気遣うことです。
酷暑のなか大変ですが、庭に目をやり、夏バテぎみの植物を見つけたら、助けてあげてください。
※栽培方法、草花の生態については、環境により異なります。また、草花の利用方法など個人的な見解・解釈もありますこと ご了承ください。
【参考書籍】
- 主婦の友社 園芸ガイド2015[夏・特大号]
- 成美堂出版:はじめてのコンテナガーデン
- 株式会社西東社:これだけは知っておきたい園芸の基礎知識
- 株式会社永岡書店:初めての人でもよくわかる庭づくり
【参考サイト】