茎が長く伸びて「つる状」になるガーデニング草花!
つる性の植物は、庭の自然な雰囲気づくり最適です。
つるが自然に絡まるタイプと、トレリスや支柱に誘引するタイプがありますが、いずれのタイプも あまりに放って置くと、自然な雰囲気が行き過ぎて庭の印象を悪くしてしまう恐れもあります。
育てる つる性植物の特徴を理解し、つるの伸びる姿をイメージしながら、こまめに管理することが大事です。
つる性植物のガーデニング草花に迷っているようでしたら、当サイトを参考にして頂ければ幸いです。
目次
つる性植物11選
紹介する11種の「つる性植物」は、日なたを好みます。
特に たくさん花を咲かせたいのであれば、できるだけ長い時間 日が当たる場所を選ぶべきですが、つるが伸び過ぎたり、葉が茂り過ぎたりしないよう注意して管理しましょう。
※ガーデニング草花の選定は、花の姿形だけではなく、開花期や栽培方法などを考慮することも忘れずに!
ソラナム
- 科名:ナス科
- 分類:半常緑つる性木本
- 別名:ツルハナナス・ヤマホロシ
- 花色:紫・白
- 花期・鑑賞期:5~11月
ソラナム 特徴
夏から秋遅くまで、星形の花を咲かせる。
つる がよく伸び、フェンスや壁面を覆うのに適するほか、寄せ植えなどでも楽しめる。
半日陰でも育つが、日光が不足すると徒長しがちになり、花数も少なくなる。
東京以南なら戸外でも年を越してくれる。
育て方 参考=ソラナム・園芸手帳
つるバラ
- 科名:バラ科
- 分類:半常緑落葉低木
- 別名:クライミング ローズ
- 花色:赤・黄・橙・桃・紫・白・複色
- 花期・鑑賞期:5~10月(品種によって適時開花)
つるバラ 特徴
つる性ではあるが、枝が自ら絡みつく習性はないため、アーチなどの構造物に絡ませる「誘引作業」が必要。
木立性種などの枝変わりから誕生した つるバラや、しなやかな枝を伸ばすランブラーローズなどがあり、イングリッシュローズにも多くの つる性種がある。
多くは「一季咲き性」「返り咲き性」。
「四季咲き性」品種もあるが、春以降は まばらに咲く程度。
育て方 参考=つるバラの種類 |姫野ばら園八ヶ岳農場
育て方 参考=つるばら・みんなの趣味の園芸
アサガオ
- 科名:ヒルガオ科
- 分類:一年草
- 別名:ジャパニーズ モーニンググローリー
- 花色:赤・青・桃・紫・白・複色
- 花期・鑑賞期:7~10月
アサガオ 特徴
つる性の一年草で、あんどん仕立てや つるを長く伸ばしてカーテンのように仕立てる方法が代表的ですが、つるが伸びない矮性の品種もある。
花色には白やピンク、青、紫のほかに、覆輪部(ふくりんぶ)と花弁の中心に向かって筋状に白い模様が入る「曜白(ようじろ)」と呼ばれる模様などもあります。さらに、花の大きさも巨大輪から小輪まであり、変化に富んでいます。
育て方 参考=アサガオ・ヤサシイエンゲイ
育て方 参考=アサガオの育て方と花言葉【夏に咲くガーデニング草花】
トケイソウ
- 科名:トケイソウ科
- 分類:常緑つる性木本
- 別名:パッションフラワー
- 花色:赤・黄・桃・紫・白・複色
- 花期・鑑賞期:5~10月(種類により期間は異なる)
トケイソウ 特徴
葉は常緑で時計を連想させる花が特徴。
主に つる性の植物で、一般には「あんどん仕立て」の鉢物として流通していますが、庭に植えてトレリスに誘引したり、緑のカーテンとして楽しむことができます。
種類によって寒さに強いものから弱い種類までいろいろあります。庭植えする場合は耐寒性の強い種類を選ぶように。
育て方 参考=トケイソウの育て方-ガーデニングの図鑑
育て方 参考=トケイソウ・ヤサシイエンゲイ
カロライナジャスミン
- 科名:ゲルセミウム科またはマチン科
- 分類:常緑つる性木本
- 別名:イブニングトランペット
- 花色:黄
- 花期・鑑賞期:4~6月
カロライナジャスミン 特徴
ジャスミンの香りに似た甘い香りをもつことから、この名で呼ばれています。(ジャスミンとはまったく異なる有毒植物なので口に入れないように注意!)
フェンス等に絡ませて育てる他、大型のコンテナに植付けてポール仕立てなどでも楽しめる。
関東地方以西の太平洋側では、戸外で冬越しできます。
育て方 参考=カロライナジャスミン・ヤサシイエンゲイ
育て方 参考=カロライナジャスミン 新・花と緑の詳しい図鑑
ハーデンベルギア
- 科名:マメ科
- 分類:常緑つる性木本
- 別名:ヒトツバマメ
- 花色:桃・紫・白
- 花期・鑑賞期:3~5月
ハーデンベルギア 特徴
葉は常緑で蝶のような花が特徴。
丈夫で つるをよく伸ばして育つ。トレリス、フェンスなどに誘引して つるを結ぶほか、大型のコンテナに植え付けてポール仕立てなどでも楽しめる。
寒さには やや弱いので、寒さの厳しい地域では冬は室内へ。
育て方 参考=ハーデンベルギアの育て方!|暮らし~の
育て方 参考=ハーデンベルギア・みんなの趣味の園芸
クレマチス
- 科名:キンポウゲ科
- 分類:多年草
- 別名:テッセン・カザグルマ
- 花色:赤・青・黄・緑・桃・紫・白・複色
- 花期・鑑賞期:5~11月(種類による)
クレマチス 特徴
つるがよく伸び花色のバリエーションも豊富なので、つるバラと同じように色々なものに絡ませて楽しむことができる。
日光を好むので、半日以上よく日が当たる場所で育てるのが理想的です。
半日陰でも明るさがあれば、やや花つきが悪くなったり徒長しやすくなるが、花を楽しむことはできます。
育て方 参考=クレマチスの品種・育て方|クレマチス専門ナーセリー 及川フラグリーン
育て方 参考=クレマチス・みんなの趣味の園芸
ハゴロモジャスミン
- 科名:モクセイ科
- 分類:常緑~半落葉つる性木本
- 別名:―
- 花色:白
- 花期・鑑賞期:4~5月
ハゴロモジャスミン
葉は常緑で甘い香りのする白い花が咲く。
トレリス、フェンスなどに絡ませて育てる。
寒さに弱いため庭植えで冬越しできるのは関東より西の暖地。
剪定は、花後なるべく早い時期に、主となる つる以外の、わきから出た つるを間引く(切り除く)方法で行います。全体を切り戻すように強く剪定すると、翌年の花が咲かない原因となります。
育て方 参考=ハゴロモジャスミン・ヤサシイエンゲイ
フウセンカズラ
- 科名:ムクロジ科
- 分類:一年草
- 別名:バルーンバイン
- 実色:緑
- 花期・鑑賞期:7~9月
フウセンカズラ
オベリスクに絡ませたり、緑のカーテンに仕立てることができます。
夏に白い5mmくらいの小さな花を咲かせます。
花自体は さほど目立ちませんが、その後にできる紙風船のような形をした袋状の果実が可愛らしくユニーク。
果実は径3cmほどで内側はホオズキのように空洞になっており、最初は明るいグリーンですが、熟すと茶色に変わります。
育て方 参考=フウセンカズラ・ヤサシイエンゲイ
ムベ/アケビ
- 科名:アケビ科
- 分類:つる性木本
- 別名:ムベ=トキワアケビ
- 花色:ムベ=白/アケビ=紫
- 花期・鑑賞期:10月(収穫期)
ムベ/アケビ 特徴
ムベは常緑性。アケビは落葉性。どちらも よく似た実を つける。
ムベは、地方によってはアケビともいいますが、果実は熟しても割れないのが特徴です。
丈夫で、つるをよく伸ばすのでフェンスやトレリス、棚などに絡ませると よく葉が茂り目隠しになる。
育て方 参考=ムベ・ヤサシイエンゲイ
育て方 参考=ムベ・みんなの趣味の園芸
育て方 参考=アケビ・みんなの趣味の園芸
ルコウソウ
- 科名:ヒルガオ科
- 分類:一年草(本来は多年草)
- 別名:―
- 花色:赤・白
- 花期・鑑賞期:7~10月
ルコウソウ 特徴
星形の花と繊細な細い葉が特徴。
いろいろなものに絡ませて育てる。
つるは簡単に誘引するだけにとどめ自然の樹形を楽しむ。
肥料を施しすぎると花つきが悪くなるので注意。
育て方 参考=ルコウソウ・みんなの趣味の園芸
育て方 参考=ルコウソウ・ヤサシイエンゲイ
つる性植物11選
【日なたのフェンスや壁面のガーデニングにおすすめ!】のまとめ
庭づくりに限ったことではありませんが、まずはイメージして計画を立てることが大事です。適当に草花を植え付けてしまうと、建物の美観を損なうばかりか後々のお手入れも大変です。
もし、ガーデニングにあまり慣れていないのであれば、玄関周りから草花をイメージし実践してみてはいかがでしょうか。
玄関アプローチなど狭い領域をイメージ通り作り上げることで、ガーデニングがとても楽しくなるはずです。ポイントは、飾り過ぎずスッキリまとめることです。
草花も生き物です。いつでも簡単にお手入れできるような庭づくりを心掛けてください。
※栽培方法、草花の生態については、環境により異なります。また、草花の利用方法など個人的な見解・解釈もありますこと ご了承ください。