庭のイメージ作りに欠かせない庭木「中低木」24種を紹介!
庭の限られたスペースに樹木を植栽する場合、木の成長を抑えるなどして、周囲の環境や用途に合わせた樹形づくりが必要になります。
仕立て方には、自然風や人工的など様々ありますが、木の持ち味を生かして形をつくることが重要であり、また それがガーデニングの楽しみでもあります。
庭木の選定に、当サイトが参考になれば幸いです。
目次
ガーデニングにおすすめの庭木【中低木24選】
紹介する24種の中低木の庭木は、日なたを好みます。
特に たくさん花を咲かせたいのであれば、できるだけ長い時間 日が当たる場所を選ぶべきですが、夏の酷暑を嫌がる庭木もあります。また、枝木が伸び過ぎたり、葉が茂り過ぎたりしないよう注意して管理しましょう。
【低木は、大きなビニールポットやプラスチック鉢に植えられているので、草花と同じように植え付けることができますが、草花と違い、樹木は一度植えつけて根ずくと、移設や撤去が難しくなります。事前にプランをたてて、植え込んでください。】
ウツギ
- 科名:アジサイ科
- 分類:落葉低木
- 別名:ウノハナ
- 樹高:150~200㎝
- 花色:紫・白
- 花期・鑑賞期:5~6月
ウツギ 特徴
寒さに強く短く刈り込むことができるので生垣に適している。
花は枝を埋めつくすほどで、華やかな八重咲もある。
通気性、水はけがよく、適度な湿度がある肥よくな土を好む。
庭植えであれば、基本的に水やりは不要。
育て方 参考=ウツギの育て方-みんなの趣味の園芸
育て方 参考=ウツギの育て方|ヤサシイエンゲイ
エニシダ
- 科名:マメ科
- 分類:落葉低木
- 別名:―
- 樹高:150~300㎝
- 花色:黄
- 花期・鑑賞期:5~6月
エニシダ 特徴
枝いっぱいに黄色い花が咲き華やか。
生長が早く、丈夫で耐寒性もあり満開時に黄金色に染まる姿が美しい。
やせ地でも育ちますが、庭木としては比較的寿命が短い。
水はけの悪い場所では苗木を高植えにして、支柱を添えて育てる。
育て方 参考=エニシダの育て方-みんなの趣味の園芸
育て方 参考=エニシダの育て方|ヤサシイエンゲイ
カルミア
- 科名:ツツジ科
- 分類:常緑低木
- 別名:アメリカシャクナゲ
- 樹高:100~300㎝
- 花色:赤・桃・白
- 花期・鑑賞期:4~5月
カルミア 特徴
満開時は木全体を覆うくらいの花を咲かせて見事です。
コンペイトウのような形をした、色濃い蕾を持っています。花が開くと皿形になり、色は薄く模様が入って、蕾の様子とは全く異なった印象を受けます。
花に模様が入るものも多く、バラエティーは豊富。
庭木の他、丈が低いうちから花を咲かせるので鉢花にも向きます。
育て方 参考=カルミアの育て方-みんなの趣味の園芸
育て方 参考=カルミアの育て方|ヤサシイエンゲイ
ハイビスカス
- 科名:アオイ科
- 分類:常緑低木
- 別名:ブッソウゲ
- 樹高:50~200㎝
- 花色:赤・黄・橙・桃・白・複色
- 花期・鑑賞期:6~9月
ハイビスカス 特徴
南国イメージ定番の花ハイビスカス。
赤や黄色、ピンクなど鮮やかな花色が魅力です。花後も深い緑色をした葉を観葉植物としても楽むこともできます。通常花の寿命は一日で、次々に新しい花を咲かせます。
一般に親しまれているのは鉢植えのハイビスカスで、販売時には ほとんどに矮化剤が散布されており、高さ30㎝程度のものが多く見られます。しかし沖縄などで地植えされている株は3m程度まで大きく伸びます。
育て方 参考=ハイビスカスの育て方-みんなの趣味の園芸
育て方 参考=ハイビスカスの育て方|ヤサシイエンゲイ
キンポウジュ
- 科名:フトモモ科
- 分類:常緑低木
- 別名:ブラシノキ・カリステモン
- 樹高:200~300㎝
- 花色:赤・白
- 花期・鑑賞期:5~6月
キンポウジュ 特徴
最大の特徴は花の姿で、ビンを洗うためのブラシそっくりの姿です。
切り花の他、庭木や鉢植えとして利用され、生垣のように仕立てる事もできます。
キレイに色づくのは花びらではなく、雄しべの「花糸」と呼ばれる部分です。本来の花びらは小さく、開花するとまもなく萼といっしょに落ちてしまいます。
育て方 参考=ブラシノキの育て方-みんなの趣味の園芸
育て方 参考=カリステモン(ブラシノキ・キンポウジュ)の育て方|ヤサシイエンゲイ
ハコネウツギ
- 科名:スイカズラ科
- 分類:落葉低木
- 別名:ゲンペイウツギ(源平空木)
- 樹高:150~300㎝
- 花色:桃・白
- 花期・鑑賞期:5~6月
ハコネウツギ 特徴
特徴的なのは、花の始めは花弁が白く、だんだんと紅色に変化していくこと。一本の木に白から桃色そして紅色が咲いているように見えます。
丈夫でよく生育つので、やせ地でない限り特に肥料は必要としません。
育て方 参考=ハコネウツギの育て方-ガーデニングの図鑑
コデマリ
- 科名:バラ科
- 分類:落葉低木
- 別名:スズカケ
- 樹高:100~200㎝
- 花色:白
- 花期・鑑賞期:4~5月
コデマリ 特徴
名前は小さな手毬状の花姿に由来。
日本でも古くから知られており、「スズカケ(鈴掛)」の古名があり、江戸時代の初めには庭木などに利用されていました。現在でも庭木として親しまれているほか、切り花としても広く利用されます。
寒さに強く土質もあまり選ばず、剪定もあまり必要がないなど、手入れしやすいので公園などにも広く植栽されています。
育て方 参考=コデマリの育て方-みんなの趣味の園芸
育て方 参考=コデマリの育て方|ヤサシイエンゲイ
バラ(木立ち性/ブッシュ樹形)
- 科名:バラ科
- 分類:半落葉低木
- 別名:ローズ
- 樹高:100~300㎝
- 花色:赤・黄・緑・茶・橙・紫・桃・白・複色
- 花期・鑑賞期:5~11月(品種による)
バラ(木立ち性/ブッシュ樹形) 特徴
バラは樹形から、木立ち性(ブッシュ・ローズまたは木バラ)、半つる性(シュラブ・ローズ)、つる性(つるバラまたはクライミング・ローズ)の3タイプに分けられます。
木立ち性のバラのなかでも、広く栽培されているのは四季咲き性のハイブリッド・ティー系やフロリバンダ系です。
これらのバラは低木と同じく自立し、よい環境では春から秋まで開花します。花は中輪から巨大輪まで幅があり、花色も豊富で、強い香りをもつ品種もあります。
株は品種によって大小あり、樹形も直立性から横張り性まで いろいろです。
育て方 参考=ビギナー向け バラの育て方|【タキイネット通販】
シコンノボタン
- 科名:バラ科
- 分類:常緑低木
- 和名:紫紺野牡丹
- 樹高:100~300㎝
- 花色:桃・紫・白
- 花期・鑑賞期:8~11月
シコンノボタン 特徴
シコンは「紫紺」で鮮やかな濃紫色の花に由来します。
一日花ですが、人目を引く鮮やかな紫色の花が次から次へと たくさん開花するのが魅力の熱帯花木です。原産地はブラジルですが、霜が降りない地域では葉は落葉しても戸外でよく冬越しします。ある程度の耐寒性もあるので鉢植えの他、霜の心配のない暖地では地植えで育てることもできます。
育て方 参考=シコンノボタンの育て方-みんなの趣味の園芸
育て方 参考=シコンノボタンの育て方|ヤサシイエンゲイ
ジンチョウゲ
- 科名:ジンチョウゲ科
- 分類:常緑低木
- 和名:沈丁花
- 樹高:100~150㎝
- 花色:白・桃
- 花期/鑑賞期:3~4月
ジンチョウゲ 特徴
強い芳香が有名な花木。
耐寒性は-5℃程度で、東北地方南部の平地以南で庭植えにすることができます。移植が難しいので、場所をよく選んでから植えつけましょう。
極端な日陰や強烈な西日が当たるところでなければ、特に場所を選ばずによく育ちます。
放任しても丸い形にまとまりやすい。剪定にも強い。
育て方 参考=ジンチョウゲ(沈丁花)-庭木図鑑 植木ペディア
育て方 参考=ジンチョウゲの育て方|ヤサシイエンゲイ
ブッドレア
- 科名:フジウツギ科(ゴマノハグサ科)
- 分類:落葉低木
- 別名:フサフジウツギ(房藤空木)・バタフライブッシュ
- 樹高:200~300㎝
- 花色:桃・紫・白
- 花期・鑑賞期:7~10月
ブッドレア 特徴
長い円錐形の花穂が甘く香り、チョウが集まるため、英名では「バタフライブッシュ」と呼ばれています。藤色を基本に、白や紫などの花色があり、ほかに葉に斑が入るもの、小型のものなど、数多くの園芸品種があります。
成長が非常に早く、日当たりと水はけのよい場所であれば、旺盛に生育し、よく開花します。
育て方 参考=ブッドレアの育て方-みんなの趣味の園芸
育て方 参考=ブッドレアの育て方|ヤサシイエンゲイ
ドウダンツツジ
- 科名:ツツジ科
- 分類:落葉低木
- 和名:灯台躑躅
- 樹高:100~200㎝
- 花色:赤・桃・白
- 花期・鑑賞期:4~5月
ドウダンツツジ 特徴
春に咲く白い壺形のかわいらしい小花と、秋の紅葉(10月中旬から11月)が素晴らしい。
強健で枝をバッサリ切ってもよく芽吹き、大きさや高さをコントロールしやすいので公園や道路脇の植え込み、庭木などに幅広く利用されます。
枝が細かく分かれて葉っぱが密生するので上手に刈りこまれた株は美しいです。
育て方 参考=ドウダンツツジの育て方-みんなの趣味の園芸
育て方 参考=ドウダンツツジの育て方|ヤサシイエンゲイ
ランタナ
- 科名:クマツヅラ科
- 分類:常緑低木
- 別名:シチヘンゲ(七変化)
- 樹高:30~150㎝
- 花色:赤・黄・橙・桃・紫・白
- 花期・鑑賞期:5~10月
ランタナ 特徴
低木状になるもの、鉢向きのコンパクトなブッシュ状の樹形になるもの、ほふく性のものなどがあります。
開花期間が長く、丈夫なので鉢物としてよく流通するほか、花壇などにも利用されます。
寒さにも比較的耐えるので、関東地方南部では戸外でもよく冬越しします。
育て方 参考=ランタナの育て方-みんなの趣味の園芸
育て方 参考=ランタナ たくさん花が咲く管理のコツ|LOVEGREEN(ラブグリーン)
プルンバーゴ
- 科名:イソマツ科
- 分類:常緑低木
- 別名:プルンバゴ・ルリマツリ
- 樹高:100~150㎝
- 花色:青・紫・白
- 花期・鑑賞期:6~10月
プルンバーゴ 特徴
耐暑性は抜群ですが、寒さに強い性質ではありません。
暖地、温暖地では戸外で冬越し可能ですが冬場は落葉します。
他のものに絡みながらよじ登る性質もあるので、フェンスなどに這わせて楽しむこともできます。支柱がなくても這うように伸びて こんもり茂ります。
真夏の暑さの中でも元気に咲き、大きく育った株の花盛りは見応えがあります。
育て方 参考=ルリマツリの育て方|ヤサシイエンゲイ
育て方 参考=プルンバーゴ(ルリマツリ)の育て方-ガーデニングの図鑑
レンギョウ
- 科名:モクセイ科
- 分類:落葉低木
- 別名:レンギョウウツギ
- 樹高:150~300㎝
- 花色:黄
- 花期・鑑賞期:3~4月
レンギョウ 特蝶
桜の咲く季節に黄色の花が株全体を覆うように咲く。
細長い枝を地際からたくさん伸ばして茂ります。開花期には、枝を埋め尽くすほど たくさんの黄色い花を咲かせます。
花びらは基部から深く4つに裂けてやや斜めに開きます。
開花期の直後に、古い枝は付け根から切り取り、新しい枝を出させる。
育て方 参考=レンギョウの育て方|ヤサシイエンゲイ
ミントブッシュ
- 科名:シソ科
- 分類:常緑低木
- 別名:プロスタンテラ
- 樹高:100~150㎝
- 花色:紫・桃・白
- 花期・鑑賞期:4月
ミントブッシュ 特徴
葉からミントの香りがし、春には たくさんの花を枝いっぱいに咲かせるので、鉢植えにして門や玄関前にアクセントとしてもよい。
暑さや寒さに対しての耐性が若干弱く、南の方では庭植えが可能となりますが、冬越しを行う場合には霜よが必要。
寒波の訪れる環境下では、季節ごとに管理ができる場所変え可能な鉢植えで育てるのが適しています。
育て方 参考=ミントブッシュ|育て方|365花選
育て方 参考=ミントブッシュの育て方|色々な育て方の情報 育て方ボックス
ロウバイ
- 科名:ロウバイ科
- 分類:落葉低木
- 別名:カラウメ
- 樹高:200~400㎝
- 花色:黄
- 花期・鑑賞期:12~2月
ロウバイ 特徴
ロウ細工のような黄色い花を咲かせます。
開花期以外はあまり目立ちませんが、新春に香り高い花を咲かせる貴重な存在です。
成木になると樹形が自然に整うので、強剪定の必要はありません。若木で樹形が乱れる場合は、花後、新葉が出る前の3月に枯れ枝や徒長枝を切る程度の剪定を行います。
育て方 参考=ロウバイの育て方-みんなの趣味の園芸
育て方 参考=ロウバイの育て方|ヤサシイエンゲイ
ユキヤナギ
- 科名:バラ科
- 分類:落葉低木
- 別名:コゴメバナ
- 樹高:100~200㎝
- 花色:桃・白
- 花期・鑑賞期:3~4月
ユキヤナギ 特徴
湾曲して垂れる花枝が特徴。
和風、洋風どちらの庭にも似合う。
ユキヤナギ(雪柳)の和名は、葉がヤナギに似て、白い多数の花が、雪をかぶったように見えることから。
庭木としてだけではなく、切り花としてもよく利用されます。
強健で、生育も非常に旺盛なので、花後に地際から刈り込んでも、秋までに新梢が1m以上伸び、翌年もよく開花します。
育て方 参考=ユキヤナギの育て方-みんなの趣味の園芸
育て方 参考=ユキヤナギの育て方|ヤサシイエンゲイ
ローズマリー
- 科名:シソ科
- 分類:常緑低木
- 別名:マンネンロウ(迷迭香)
- 樹高:50~150㎝
- 花色:桃・紫
- 花期・鑑賞期:2~10月(品種による)
ローズマリー 特徴
立性と這性の2タイプの分けられます。立性は枝が上に伸びて丈が高くなるタイプで生け垣などに適しています。這性はクリーピングタイプとも呼ばれ、枝は長くなると地面を這うように伸びます。
いつでも利用できる常緑樹であるうえに、料理、美容、芳香剤、薬用など、ハーブのなかでも特に幅広い用途があるため、庭に1株あると便利です。
育て方 参考=ローズマリーの育て方-みんなの趣味の園芸
ライラック
- 科名:モクセイ科
- 分類:落葉小高木
- 別名:ムラサキハシドイ(紫丁香花)・リラ
- 樹高:150~600㎝
- 花色:桃・紫・白
- 花期・鑑賞期:4~5月
ライラック 特徴
美しい紫色と芳香で人気の高い花木。
耐寒性が強く、花期が長く、冷涼な地域の代表的な庭園木で、北海道では公園木や街路樹としても植えられています。
暑さに多少弱く、根腐れを起こしやすいので、深植えしないこと。
日当たりを好みますが、西日には大変弱いので、植え場所には注意が必要です。
育て方 参考=ライラックの育て方入門ガイド!|暮らし〜の
育て方 参考=ライラックの育て方-みんなの趣味の園芸
樹形と花を楽しめる中低木24選
【高さ1~2m程度に育てる庭木ガーデニング】のまとめ
庭のイメージを左右する庭木は、草花とは異なる手入れが必要です。特に「せん定」は庭のスペースやイメージに合わせて樹形を整えるだけでなく、新しい枝の成長を促したり、花数を調整するために必要な作業です。
庭づくりに限ったことではありませんが、まずはイメージして計画を立てることが大事です。適当に庭木を植え付けてしまうと、建物の美観を損なうばかりか後々のお手入れも大変です。
いつでも簡単にお手入れできるような庭づくりを心掛けてください。
※栽培方法、庭木の生態については、環境により異なります。また、庭木の利用方法など個人的な見解・解釈もありますこと ご了承ください。