花が絶えないガーデニング花壇作り
簡単に美しい花壇を作るコツは、なるべく花を絶やさないような植え替えのプログラムを組むことです。咲いている期間が長く、丈夫で手がかからない花を中心にローテーションを組み、間や側面には花期の短い球根類などアクセントになる美しい草花を組み合わせるのが理想的です。ホームセンターなどで衝動買いのような草花の購入は、かえって庭の見た目を悪くしてしまいます。品種ごとの開花時期を考慮し1年中、花を楽しめるプランを考えてください。
花壇は土作りとレイアウトが重要
植物を花壇に植え付けるポイントは土作りとレイアウトです。土作りは植え付けの最低1週間以上前を目安に行います。植え付けは一度植えると植え替えは大変なので 花が咲いたときをイメージして、植え込むのがポイントです。、配置は事前に十分考慮しましょう。
※新築の庭や宅地造成地に花壇を作る場合、土質には十分な注意が必要です。特に土の表面を削り取ってしまう造成地の場合は、まだ風や空気に触れていないため土壌の養分が不足しています。1年に1回程度、腐葉土やピートモス、堆肥、鶏フン、油粕、牛フンなどの有機物を1㎡当たりスコップ10杯程度づつ土にすきこんでおくと3年後ぐらいには植物に適した土壌に変化していると思いますが、待ってられないですよね。植物が土壌に適さない場合、ブロック等で囲いを作り園芸用土等を入れ花壇を作りますが、チョット大がかりになるので、プランターを利用することをお薦めします。
花壇の位置決めと形
庭の広さや形を考慮して、花壇の位置や大きさを決めてください。このとき、できるだけ日当たり、水はけがよく、北風を防ぐことができる場所を選びましょう。また花壇の形も重要です。
- 角型花壇:家庭の花壇としてもっともポピュラーなタイプ。両側から眺めることができる場合は中央を高めに構成するとより美しく仕上がります。アプローチや庭などの縁取りとして作る場合には細長いタイプの花壇がよいでしょう。
- 壁沿い花壇:建物の軒下などに適したタイプ。片側からしか見えないことが多いので後方に背丈の高い草花を植えるように配置すると見栄え良く仕上がります。また、同じ背丈の草花を植える場合でも、後方に土を盛って傾斜をつければ効果的に楽しめます。
- 円形花壇:十分なスペースがあるのなら円形花壇を作ってみてはいかがでしょうか。草花のボリュームや色彩のバランスにアクセントをつければ、中央に背丈の高い草花を植え、周りに低いものを植えるようにしましょう。
土作りのポイント
- 花壇となる場所を30㎝くらいの深さまで掘り起こし、雑草の根や石ころを取り除いて土の塊を砕いておきます。
- 掘り起こした土1リットル当たり、バケツ1杯の堆肥と油粕3握り、骨粉1握りを加えてよく混ぜ合わせます。土の酸性度が高い場合には、中和するために土1リットル当たり100gの苦土石灰を加えてください。
- 土と堆肥がなじむ期間(1週間以上)放置します。
- 植える前に土をよく耕し、レーキなどでならして花壇をきれいに整えてください。
植物を育てる管理の仕方
水やり:少し意外に思われるかもしれませんが、庭植えの植物にはあまり水を与える必要がありません。自然の雨に任せ、普段から乾かし気味に育てた方が、乾きに対する抵抗力がついてたくましく育ちます。しかし、あまり乾きすぎると枯れてしまいますので天気が続くようでしたら様子を見て水を与えましょう。
肥料:植え替えのたび、花壇の土に乾燥牛フンなどの元肥を混ぜましょう。肥料の力を借りることにより、土をよい状態に保つことができます。
- 1年草類=花の咲いている期間が長い1年草には多くの養分が必要。開花期間中には月に1回ほど肥料を与えましょう。
- 春に咲く宿根草類=花が咲き終わると株が成長を始めるので、すぐに肥料を与えてください。
- 夏~秋に咲く宿根草類=花が咲く前に株が育つので、春に芽が出た時と5月くらいに1回づつ肥料を与えるとよいでしょう。
花ガラ摘み:花が咲き終わったら花ガラを摘み取りましょう。残しておくと見栄えが悪いだけでなく、種をつけてしまうと後の花つきが悪くなります。こまめに花ガラを摘み取っておけば、次々と新しい花が咲き、長い間楽しめます。
年間開花ごよみ
草花は品種ごとに開花する時期が違うので、下記の開花期を目安に、1年中花を楽しめるプランを考えてみましょう。開花期に開花株を購入して植え付ける方法もあるので上手に利用してください。
ハボタン 11月~翌3月
ワスレナグサ 3月~6月上旬
スイートピー 4月~5月
ヒナギク 3月~5月
センニチコウ 6月~11月
ヒャクニチソウ 6月~10月
ペチュニア 5月~10月
ホウセンカ 6月~8月
アサガオ 7月~8月
コスモス 7月~10月
サルビア 6月~11月
ダリア 6月~11月
ヒマワリ 6月~9月
パンジー 11月~翌5月
ガーデニング庭花壇の作り方
【初心者の人に知ってほしい 基礎知識】のまとめ
毎日、洋服を着替えるように、次々新しい花がさきこぼれる花壇で、住まいを飾ってみてはいかがでしょうか。
ポイントは、植えすぎたり飾りすぎないことです。シンプルに一つ一つの花が引き立つ植え付けと、こまめなお手入れが重要です。
※栽培方法、草花の生態については、環境により異なります。また、草花の利用方法など個人的な見解・解釈もありますこと ご了承ください。
【参考書籍】
- 成美堂出版:はじめてのコンテナガーデン
- 主婦の友社:「園芸店で買った花」をすぐ枯らさない知恵とコツ
- 株式会社西東社:これだけは知っておきたい園芸の基礎知識
- 株式会社永岡書店:初めての人でもよくわかる庭づくり
【参考サイト】
コメント
[…] 花壇はお庭のメインになります。花壇が整っていたらお庭がグッとしまります。 簡単に美しい花壇を作るコツは、なるべく花を絶やさないような植え替えのプログラムを組むことです。咲いている期間が長く、丈夫で手がかからない花を中心にローテーションを組み、間や側面には花期の短い球根類などアクセントになる美しい草花を組み合わせるのが理想的です。 via ガーデニング庭花壇の簡単な作り方 […]
[…] 花壇はお庭のメインになります。花壇が整っていたらお庭がグッとしまります。 簡単に美しい花壇を作るコツは、なるべく花を絶やさないような植え替えのプログラムを組むことです。咲いている期間が長く、丈夫で手がかからない花を中心にローテーションを組み、間や側面には花期の短い球根類などアクセントになる美しい草花を組み合わせるのが理想的です。 via ガーデニング庭花壇の簡単な作り方 […]