冬から春に咲く一年草ガーデニング花14選|コンテナや鉢植えにおすすめ!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

冬から春の耐寒性のある丈夫な一年草の花14種を紹介!

一年草は、タネを蒔き発芽してから開花して結実するまでのサイクルを一年以内に終えます。
タネを付けた後は枯れるので、毎年、タネや苗から新たに育てることになります。
多くの種類を植えたいなら、市販の苗を利用するのが便利です。しかし、タネから育てて植物のライフサイクルを実感するのも、また違った楽しみがあります。

一年草は種類が豊富で、色替わりや新種も多く出回るのが魅力です。開花期も長く、次々と花が咲くものが多いのでガーデニングには欠かせません。

ガーデニング庭花壇の作り方【初心者の人に知ってほしい 基礎知識】
花が絶えないガーデニング花壇作り 簡単に美しい花壇を作るコツは、なるべく花を絶やさないような植え替えのプログラムを組むことです。咲いて...

目次

冬から春に咲く育てやすい一年草14選!

鉢植えやコンテナのメインになるカラフルな草花たち!

一年草には、春にタネを蒔いて、夏から秋に花が咲き冬が来るまでに枯れる「春まき一年草」と、秋にタネを蒔き、翌春に花が咲いて夏頃までに枯れる「秋まき一年草」があります。
ここで紹介する一年草は「秋まき一年草」です。

冬からは春は、庭の草花が寂しくなりがちですが、耐寒性があり丈夫で育てやすいものがたくさんあります。

原産地では宿根・多年草でも、日本の気候で夏越しが難しいものは、秋まき一年草として紹介しています。

ガーデニング草花・庭木選び【花の性質や用途別一覧】
ガーデニングは育てる環境と植物の特徴を知ることが大事! 植物は、さまざまな特徴から、いろいろなグループに分類されますが、花や葉、果実を...

Sponsored Link


キンセンカ

ハーブとしても人気の花!

南ヨーロッパ原産で、ギリシャ・ローマ時代からハーブとして栽培されてきました。
よく分枝する茎の先に、黄色やオレンジの花を咲かせます。
切り花向きの高性種と鉢植えや花壇に向く矮性種があります。
一重咲き、八重咲、花芯が黒い品種などの他、宿根タイプの「冬しらず」があります。
ハーブの世界では「ポットマリーゴールド」と呼ばれています。

キンセンカの楽しみ方と管理

【開花期:3月~6月】

12月からポット苗が出回ります。
株元がグラつかない がっしりした株で、つぼみのついたもの。葉の色がよいものを選びます。
タネから育てるときは、9月にタネを蒔き、霜よけをして育て、本葉5~6枚で定植します。
花壇に群植したり、コンテに寄せ植えしたり、単植して鑑賞するといいでしょう。

キンセンカの育て方ポイント
  • 開花前に摘芯すると枝数が多くなり、花数が多くなります。
  • 日が当たると花を開くので、とにかく日当たりのよいところに置きます。
  • 鉢土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は少なめにし、特に窒素肥料を施し過ぎないようにします。
  • 花ガラを こまめに摘み取る。
    (花ガラは残すと結実して開花期が短くなります。)

キンギョソウ

花色豊富でにぎやか!

花の姿は、ひれを広げて泳いでいる金魚のようです。
英名では竜に見立てて「スナップドラゴン」と呼ばれます。
品種が多く、草丈1m以上の高性種、こんもり茂る小型種、そして中間のタイプがあり、切り花や花壇、鉢植えと幅広く利用されています。

キンギョソウの楽しみ方と管理

【開花期:4月~6月】

鮮明な色彩で色幅のバラエティに富み、春めいた にぎやかさを感じさせる花です。
一重咲き、八重咲きのほか、花が杯状に大きく開くペンステモン咲きの品種もあります。
本来は多年草ですが、高温多湿の蒸れに弱いことから、一年草として扱うのが一般的です。

キンギョソウの育て方ポイント
  • 湿度の高い日本の気候では夏越しが難しいため、毎年タネを蒔いて株を更新するのが確実です。
  • 日当たりと水はけのよいことが大切です。日陰や多湿地では生育が悪く、育ってもほとんど花が咲きません。
  • 花が雨に当たると腐りやすいので、花がらはこまめに摘み取りましょう。
  • まだ土が乾いていないのに水を与えると根が腐ることがあります。水は土の表面が白っぽく乾いたらたっぷりと与えます。
  • 過湿以外に濃い肥料にも弱い性質があります。あまり濃い肥料を与えると根が傷んで枯れてしまうこともあります。生育の様子を見ながら、薄い液体肥料を施すのが安全です。

クリサンセマム・ノースポール

株を覆うように咲かせる花!

秋にタネをまいて翌春に花を咲かせ、その後枯れる秋まき一年草として扱うのが一般的です。
春から初夏にかけて、鉢植えやコンテナガーデンに用いられるポピュラーな花で、次々と花を咲かせて楽しませてくれます。

クリサンセマム・ノースポールの楽しみ方と管理

【開花期:1月~5月】

ノースポールは径3cmほど、中心が黄色の白い小ギクで、花期が長く育てやすい人気の一年草です。比較的寒さに強く、関東地方以西の平地では秋にタネをまけば、防寒しなくても冬越しでき、冬から初夏まで花を楽しむことができます。株はボール状に育って、最盛期には株一面に花を咲かせます。

クリサンセマム・ノースポールの育て方ポイント

タネから簡単に増やすことができます。花後、自然に散ったタネから簡単に発芽するくらい丈夫です。発芽適温は18℃前後、蒔き時は9月下旬~10月です。
用土を入れた箱などにタネを蒔き、発芽したら混み合った箇所を間引いていきます。本葉4枚~5枚の頃、鉢や花壇に植え付けます。

  • 鉢植えでは、タネまき後は発芽まで日陰に置き、発芽後は、生育期間を通じて日当たりのよい場所で管理します。
  • 冬は、寒風を避けられる南向きの軒下などで冬越しさせましょう。
  • 庭植えでは、ほとんど水を与える必要はありませんが、鉢植えでは、土の表面が乾いてきたら たっぷり水を与えてください。
  • 肥料は植え付ける際に土の中にゆっくりと効くタイプの肥料を混ぜ込みます。早春から晩春にかけて休みなく花が咲くので肥料切れをさせないように、開花中は追肥として液体肥料を10日に1回の割合で与えます。

クリサンセマム・ムルチコーレ

幸せを感じさせる黄色い花!

花後に枯れる一年草で、秋にタネを蒔くと翌春に花を咲かせます。
細く小さなへら状の葉をもつ茎を、カーペット状に伸ばします。
花壇の縁取りや寄せ植えの前面に適しますが、ノースポールよりも寒さに弱いので、栽培場所には注意が必要です。

クリサンセマム・ムルチコーレの楽しみ方と管理

【開花期:3月~6月】

やや肉厚でヘラ状の葉を付け、茎はよく枝分かれして茂ります。最盛期には何本もの花茎を出して旺盛に花を咲かせてくれます。
草丈はあまり高くなりません。
主な開花期は春~初夏で、ひょろりと花茎を伸ばして、その先端に3cm前後の黄色い花を咲かせ、色の鮮やかさも人目を惹きます。

クリサンセマム・ムルチコーレの育て方ポイント
  • 日当たりと風通しのよい場所で育てます。多湿な環境は苦手なので風通しは大切です。
    日照不足は、ひどい場合ヒョロヒョロに育って、花もあまり咲きません。
  • 葉が密集すると風通しが悪くなり、株が蒸れやすくなります。枯れた葉はこまめに摘み取ります。
  • 苗がある程度の高さに育ったら先端の芽を摘みます。そうすると下から数本の茎が伸びてきて茂り、ボリュームのある草姿に育ちます。
  • 寒さに弱く寒風や霜の被害に遭うと枯れてしまうことがあります。寒冷地では室内に取り込んだ方がよいでしょう。それ以外の地域では防寒ネットで覆うか夜間だけ軒下に移動させるなどの防寒対策を行いましょう。
  • 過湿に弱く水をやり過ぎると根が傷んで株がダメになってしまいます。ある程度の乾燥にも耐えるので、水のやり過ぎに気をつけましょう。
  • 開花期間中は液体肥料を時々与えますが、肥料自体あまりたくさん要りません。特にチッソ分が多いと葉は茂りますが、花は咲きにくくなります。

スイートアリッサム

カーペット状に咲く芳香花!

本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、高温多湿に弱く夏に枯れてしまうことが多いので、園芸では秋にタネを蒔いて春に花を楽しむ「秋まき一年草」として扱うのが一般的です。

寒冷地では逆に寒さに耐えられないため、春にまいて秋に花を楽しむ「春まき一年草」として扱うこともあります。

線形で小型の葉を持ち、密に茂ってクッション状になります。
白または紅紫色の小さな花が株を覆うようにつき、甘い香りを漂わせます。
開花期も長く、条件がよければ盛夏を除き、春から秋まで次々と開花します。

スイートアリッサムの楽しみ方と管理

【開花期:4月~6月・10月~11月】

春先にポット苗が出回りますが、間延びしていない、葉色が濃く全体に締まった感じのものを選びます。
普通は、鉢植えや花壇の縁取りなどに植えて鑑賞しますが、大型の浅鉢に仕立てても見映えがします。また、ハンギングバスケットに仕立てて、アプローチ沿いに飾ると、甘い香りを楽しむこともできます。

スイートアリッサムの育て方ポイント

春に草姿が乱れて見苦しくなったら、草丈の1/3程度で切り戻すと、1か月後には再び開花します。5月以降は、切り戻しても茎が徒長してコンパクトにならず、きれいな花は望めませんが、夏越しさせたい場合は株元の葉を残してばっさりと切り戻します。

  • 植えつけは「赤玉土6:腐葉土3:燻炭1」の水はけのよい配合土に植えつけます。植え付ける際にはゆっくりと効くタイプの肥料をあらかじめ土の中に混ぜ込んでおきます。
  • 移植を嫌うので、根鉢を崩さないで植えつけます。
  • 日当たりのよいところに置き、土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。
    やや乾燥気味の環境を好むので、土を湿った状態にしておくと根ぐされをおこします。庭植えは、極端に乾かなければ こまめに水を与える必要はありません。
  • 肥料切れしないように真夏を除き、週1回液肥を施します。開花中は薄めた液体肥料を1週間に1回の割合で与えましょう。

ストック

ボリューム満点の芳香花!

花穂にびっしりと花をつけ、独特の甘い香りが魅力です。本来毎年花を咲かせる多年草ですが、日本では秋にタネをまいて春に花を楽しみ、その後枯れる「秋まき一年草」として扱うのが一般的です

ストックの楽しみ方と管理

【開花期:2月中旬~4月】

草姿から枝分かれしにくい「無分枝系」と、よく枝分かれする「分枝系」に分けられます
花色は赤、紫、紅紫、桃、白などがあります。一重咲きと八重咲きがあり、基本的に八重咲きにはタネができません。花壇や鉢花には草丈の低い矮性の品種が多く利用されます。

春先にポット苗が出回ることがありますが、普通はタネを蒔いて育てます。
鉢栽培には、主に矮性種の『キスミー』や『ピグミー』などを用います。

ストックの育て方ポイント
  • 日当たりの良い場所で管理します。日照不足になると茎がヒョロヒョロの軟弱になり生育が悪くなります。
  • 普通種は9月に、極早生種は7月下旬~8月上旬にタネを蒔きます。
    (タネを蒔くと、八重咲きと一重咲きが ほぼ半々に出ます。)
  • 八重咲きの花を咲かせたい場合は、子葉の形が楕円形のものを残して、あとは間引きます。
  • 本葉が4枚になる10月中旬~下旬に鉢に植えつけます。
  • 水やりは、鉢土の表面が乾いたら たっぷり与えます。
  • 肥料は植え付けのときに緩効性肥料を元肥に施し、その後は月に一回化成肥料を追肥します。

ディモルフォセカ

日光を受けて輝く大型のキク状花!

早春から初夏まで咲き続け、6月頃には枯れる秋まきの一年草です。ディモルフォセカ属には多年草の種類もありますが、日本で出回っているのは一年草の種類です。タネが大きくて蒔きやすく、成長が早いので、タネ蒔き初心者にもおすすめです。
よく似ている「オステオスペルマム」は、多年草として扱われています。

【オステオスペルマムについて】

以前は「ディモルフォセカ」の仲間に入れられていましたが、形態の違いなどから、現在では「オステオスペルマム」として独立した属に分類されます。
園芸上、見分けがつきにくいことから「ディモルフォセカ」の名で流通することが多いようです。

ディモルフォセカの楽しみ方と管理

【開花期:3月~5月】

鉢植えは、9月中旬から3月までは日当たりのよい場所で管理しますが、12月から2月は霜よけを行うか、室内に取り込んでください。
庭植えは、軒下など雨が当たりにくい、日当たりと水はけのよい場所を選んで植えつけます。12月から2月までは霜よけをしてください。

ディモルフォセカの育て方ポイント
  • 水はけのよい土で植えつけます。赤玉土中粒4、腐葉土4、鹿沼土中粒2の配合土などに、リン酸分の多い緩効性化成肥料を5g/ℓ混ぜるとよいでしょう。
  • タネ蒔きの適期は9月中旬から10月です。タネが隠れる程度に覆土し、本葉が2~4枚出たら、3~3.5号ポットに移植してください。
  • 苗の植えつけ適期は3月から4月です。根鉢をくずさずに植えつけます。深植えにしないよう気をつけましょう。
  • 9月中旬から5月まで、緩効性化成肥料と液体肥料を施します。液体肥料を施す目安は、2週間に1回です。
  • 9月から11月と、春の開花期間中は、土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。12月から2月は、土の表面が乾いたら少量与えてください。

デージー

愛らしい草花の代表!

和名は雛菊(ヒナギク)。別名に延命菊(エンメイギク)・長命菊(チョウメイギク)などがあります。
デージーは夏には枯れる一年草で、晩秋から早春にかけてポット苗が流通します。多くの系統、品種があり、花形や花色、性質もさまざまです。


Sponsored Link


デージーの楽しみ方と管理

【開花期:3月~5月】

苗を購入するときは、がっしりとしていて根がよく張っている苗を選びましょう。矮性なので、花壇の縁取りに列植したり、コンテナに利用します。
耐寒性はありますが、強い霜に直接当たると花が傷みます。苗を入手したらできるだけ早く植えつけ、寒さがくる前に根をよく張らせておきましょう。
遅く植えた場合や寒冷地などでは、霜よけをしたほうが安心です。

デージーの育て方ポイント
  • タネ蒔きの時期は8月下旬~9月上旬です。他の秋まき草花より やや早めに蒔いて、冬までにできるだけ大きな苗にした方が冬越しがしやすいです。
  • 苗の植え付け時期は10月~11月が適期です。特に庭や花壇に植える場合、本格的な寒さが来るまでにできるだけ根のしっかり張った大きな苗に育てておくことが大切です。
  • 日当たりの良い場所を好みます。特に苗の時期はしっかりと日に当てて丈夫な株に育てることが大切です。
  • 土の表面が乾いたら たっぷりと水を与えます。特に開花時期は生育も旺盛で水をよく吸うので水切れに気をつけましょう。
  • 比較的肥料好きの植物です。育苗時期から花が咲き終わるまで、月1回~2回薄めの液体肥料を与えます。

ネモフィラ

澄んだ空色の花が魅力!

英名は「ベビーブルーアイズ」という可愛い名前がついています。
代表的な種として、株いっぱいに澄んだ空色の花をつける「メンジェシー」があります。
その他の品種に、白色の花弁の弁先に くっきりとした紫色の斑点が入る「マクラータ」があります。

ネモフィラの楽しみ方と管理

【開花期:4月~5月】

早春からポット苗や鉢花が出回ります。購入の際は、ヒョロヒョロしていない、茎ががっしりしたもの。また、葉色の濃いものを選んでください。株元が グラついているものや下葉が黄色くなっているものは避けましょう。
鉢植え、ハンギングバスケットなどに植えて観賞するほか、花壇にまとめると爽やかなブルー色が際立ちます。

ネモフィラの育て方ポイント
  • 鉢花は日当たりのよいところに置きます。
  • 鉢土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • ポット苗を購入したら、移植を嫌う植物なので根鉢を崩さないように、赤玉土に腐葉土を3割、川砂1割を混ぜた用土で、4~5号鉢に植えつけます。
  • 開花中は花ガラ摘みをこまめにし、黄色になった下葉を取り除くと花を長く楽しめます。
  • 鉢植えの場合、肥料切れしないよう、月に2~3回薄い液肥を施してください。

ハボタン

冬の寄せ植え素材として!

野菜のキャベツやブロッコリーの仲間で、もともと江戸時代に食用として渡来したものが、冬季の観賞植物として栽培され始め、いろいろな品種が生まれました。
低温に当たると、葉の中心部から徐々に紅や白に着色し、外側の緑色と美しいコントラストを見せてくれます。

ハボタンの楽しみ方と管理

【開花期:11月~3月】

夏にタネを蒔いて育て、寒くなるとともに色づく葉を冬から春にかけて観賞する植物です。
ヨーロッパ原産の一年草ですが、現在流通しているのは、日本で改良された園芸品種です。
地方色が反映された改良が行われ、葉の形によって『東京丸葉(丸葉で縁にウエーブのない品種)』・『大阪丸葉(丸葉で縁にウエーブのある品種)』・『名古屋縮緬(葉に細かい縮れが入る品種)』『切れ葉(葉にさまざまな切れ込みが入る品種)』があります。

ハボタンの育て方ポイント
  • 【植え付け】=11月に入ると美しく発色したポット苗や鉢植えが出回ります。これを購入して草花用培養土で寄せ植えなどにします。植え付けのときは根鉢を崩さないようにして植えます。
  • 【置き場所】=霜や寒風に当たらない、日向に置きます。気温が高いところに置くと、葉緑素の分解が進まず、葉の色がきれいに出せません。よく日が当たる寒いところに置いて育てるようにしてください。
  • 【水やり・肥料】=鉢土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。肥料は、10月以降に施すと、葉の色がくすんでしまうので与えません。
  • 【病害虫】=キャベツと同じように、アオムシやアブラムシがつきやすいので、殺虫剤による早期駆除を心掛けてください。

パンジー/ビオラ

春が終わるまで長く咲き続ける!

パンジービオラは、晩秋から春のまでの間、鉢花や庭花壇などを彩る代表花です。
一昔前の品種は、冬の低温に当たった後に、長日条件の下で開花する性質をもっていましたが、現在は、その性質が弱まり、秋から春まで長期間咲く品種が多く、寄せ植えなどにして、殺風景になりがちな冬のガーデンになくてはならない存在になっています。

【パンジーとビオラの違いについて】

かつては大輪のものをパンジー小輪で株立ちになるものをビオラと呼んで区別していましたが、現在は複雑に交雑された園芸品種が登場しパンジーとビオラの境界線は曖昧なのが実情のようです。

パンジー/ビオラの楽しみ方と管理

【開花期:11月~5月】

早咲きの品種が多くなったこともあり、最近では10月頃から園芸店に苗が出回るようになりました。この時期の苗は気温が高いため徒長しているものが多いので、なるべく11月に入ってから、低くがっしり育っているものを選ぶようにしてください。

パンジー/ビオラの育て方ポイント
  • 【置き場所】=日照不足だと花つきが悪くなったり、茎がひょろひょろに育ってしまいます。何よりも日光が好きな植物ですのでよく日光に当てて育てるようにしましょう。
    ベランダの寒風がもろに当たるような場所では、葉が紫色っぽく変色してしまうこともありますので注意してください。
  • 【水やり】=水やりは鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしましょう。
    3月に入るとよく乾くようになるので、晴天の日は1日に1回、水やりしてください。水やりの際は、なるべく水が花にかからないようにしてください。
  • 【用土・肥料】=水はけがよく、通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。
    植え付ける前に土にあらかじめゆっくりと効く粒状の肥料を混ぜ込んでおきます。
    植え付け後は、3月いっぱいまで10日に1回の割合で液体肥料を与えるようにして、絶え間なく花が咲き続けるスタミナ切れをしない充実した株に育ててください。

プリムラ・ポリアンサ

いち早く春を彩る!

プリムラの仲間は種類が豊富で、寒さに強い品種もあります。花は、晩秋から初夏まで咲き続けるので、早めにポット苗を購入すれば、長期間楽しめるガーデニング初心者でも育てやすい花です。

ポリアンサに、コーカサス地方原産で赤紫色の花をつける小型種ジュリエ(P. juliae)を日本で交配させて誕生した、花も株も小型の「ジュリアン」があります。
「ポリアンサ」と「ジュリアン」は、性質や姿が互いに似ており、園芸では この2つをまとめて1グループとして扱うこともありますが、「ジュリアン」が「ポリアンサ」とは別種であるかのようにP・ジュリアンと書くことが一般化しているようです。

プリムラ・ポリアンサの楽しみ方と管理

【開花期:11月~4月】

ポリアンサは多年草ですが、暑さに弱い品種が多いため、一年草として扱われています。
ヨーロッパ原産種から作られた交配種で、最も一般的なプリムラです。
花が大きくて花色も豊富です。寒さに強く、育てやすい花です。

プリムラ・ポリアンサの育て方ポイント
  • 鉢植えの場合は、夏にタネを蒔いてできた苗を、秋の彼岸までは半日陰で管理し、それ以後は日なたで管理します。寒風に当てなければ戸外で冬越しさせることもできますが、凍ると花が傷むので、霜の当たらない軒下で管理しましょう。
  • 厳寒期に入手した開花鉢は、室内の日当たりのよい場所で管理します。室温が高いと花が早く終わってしまうので、日中は風通しのよい、加温していない室内に置きましょう。
  • 土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。開花中は水切れをおこしやすく、すぐに葉がしおれてしまいますが、水を与えると元に戻ります。まだ、十分湿っている状態のときに水を与えると過湿になり根ぐされをおこしてしまうので注意しましょう。
  • 開花中の株に水を与えるときは花や葉に水がかからないように葉をそっと持ち上げて静かに株元に与えます。水がかかるとその部分が傷んで、灰色カビ病にかかることがあります。
  • 肥料は植え付ける際にゆっくりと効くタイプのものを土に混ぜ込んでおきます。追肥は開花中に液体肥料を10日に1回与えます。

ロベリア

あふれ咲く姿がみごと!

園芸では南アフリカ原産のロベリア・エリヌスとその園芸品種を指して「ロベリア」と呼ぶのが一般的です。主に、秋にタネをまいて翌春に花を楽しむ「秋まき一年草」として扱います。春花壇や寄せ植え、鉢花、ハンギングバスケットなどに欠かせない定番的な春から初夏の草花です。

ロベリアは南アフリカの自生地では多年草ですが、暑さ寒さに弱いため、日本では『秋まきの一年草』扱いです。しかし、近年は『多年草(宿根草)』として扱うものも出回り、人気を得ています。

ロベリアの楽しみ方と管理

【開花期:3月~6月】

日当たりを好みますが、真夏の強い西日は苦手です。鉢植えであれば、夏は風通しのよい半日陰で管理しましょう。
水分が多くて肥沃な土壌を好み、水切れには弱いですが、停滞水は嫌います。硬く締まった土地では、植えつけ前に堆肥や腐葉土を施してよく耕しておきます。

ロベリアの育て方ポイント
  • 育苗中はしっかり日に当てて育てます。強健な性質ですが、暑さにやや弱くて高温多湿を嫌がる植物です。暑い時期はできるだけ風通しのよい場所が適しています。
  • 水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。一年草タイプは、用土の過湿を嫌うので、蒸れに注意して水やりをしてください。
  • 植えつけ時に元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜておきます。
  • 一年草タイプは生育旺盛な春から夏に液体肥料を月に2回ほど施します。
  • 宿根草タイプは新芽が出始める3月上旬と地上部が枯れる11月上旬に固形肥料を施します。(夏越しさせる場合、真夏は暑さで弱っているので肥料は避けます。)
  • 花後、梅雨頃に高温多湿による蒸れで溶けるように枯れてしまうことが多いですが、夏を越すと秋にも花を咲かせます。

ワスレナグサ

忘れられない可憐な花!

ワスレナグサは、世界各地で詩歌や物語に登場するロマンチックな植物で、群れて咲く小さな花が魅力です。ヨーロッパでは多年草ですが、日本で育てる場合、夏越ししにくいことから一年草として扱われます。

ワスレナグサは寒さに強く、北海道でも問題なく冬越しできます。その反面 暑さに弱く、平地では気温と湿度が上昇する梅雨以降に溶けるように枯れてなくなってしまいます。元々毎年花を咲かせる多年草ですが、一年草として扱うことが多いのはそのためです。

ワスレナグサの楽しみ方と管理

【開花期:3月~6月】

草丈の低いものや高いもの、株元から枝を伸ばしてよく茂るものなどバラエティーに富んだ品種があります。

ワスレナグサは、こぼれたタネからも育つほど丈夫で、栽培は容易です。
秋にタネを直播(じかまき)して間引きながら育てますが、春先に出回るポット苗を購入して、コンテナに植え付けると簡便です。

ワスレナグサの育て方ポイント
  • 【栽培場所】=風通しのよい日なたで、水はけと水もちのよい場所で育てます。寒さには強いですが寒風に当たると葉が傷むので、強風の当たらない場所が適しています。
  • 【タネ蒔き】=タネ蒔きは、気温が20℃を切って涼しくなる9月中旬以降から10月下旬が適しています。タネは一晩水につけて置いて吸水させてから蒔くと発芽しやすくなります。
  • 【植え付け】=秋にポット苗を入手した場合は早めに植えつけます。株は横に広がるので、20~30cm間隔で植えつけます。
  • 【水やり】=水切れを嫌うので、土の表面が乾いてきたら たっぷりと水を与えてください。やや湿り気のある土壌を好むので、極端な水切れには注意してください。
  • 【肥料】=植え付ける際にゆっくりと効く固形肥料を土に混ぜます。生育期間は下葉が黄色く枯れてくるようでしたら10日に1回液体肥料を与えますが、肥料が多すぎると花つきが悪くなるので、生育具合を見ながら施しましょう。

冬から春に咲く一年草ガーデニング花14選のまとめ

植物には、様々な特徴から いろいろなグループに分類されますが、花や葉、果実などを鑑賞する目的で栽培する場合は園芸的な分類をしています。これは、植物的な分類とは異なり、栽培上のポイントに基づいた分類で、生存期間の長さと栽培の共通性から「一年草・二年草」と「多年草・樹木」に大別されるほか、多肉植物、観葉植物、ラン類など用途による分類もあります。こうした分類から、植物のライフサイクルや生長のパターンを知り、計画的に草花を育てることが大事です。

栽培方法、植物の生態については、環境により異なります。また、個人的な見解・解釈もありますので、栽培方法や生態については事前によく調べる必要があります。

【記事参考】

  • 成美堂出版:はじめてのコンテナガーデン
  • 主婦の友社:「園芸店で買った花」をすぐ枯らさない知恵とコツ
  • 株式会社西東社:これだけは知っておきたい園芸の基礎知識
  • NHK出版:みんなの趣味の園芸https://www.shuminoengei.jp/

Sponsored Link