マンションのベランダでもガーデニングは楽しめる!
戸建住宅のような、ガーデニングはできませんが、殺風景なベランダに一鉢でも植物を植えて、美しい花を楽しんではいかがでしょうか。
自宅のプライベート空間に、あなたが育てる植物はあなたの為だけに花を咲かせ心を なごましてくれます。
都会生活に疲れた時は植物に触れてください。自然のものに触れることでストレスを和らげ本来のあなたを取り戻し、元気を与えてくれます。そして、その元気がまわりを惹きつけ、幸運をもたらしてくれることでしょう。
目次
ベランダ・ガーデニングの楽しみ方
マンション住人にとって、本来ベランダの使用目的は洗濯物の干し場ですが、忘れてならないのが、非常時の避難経路(供用部分)になっていることです。
この点に注意すると、植物を置くスペースは限られてきますが、【ハギングバスケット】などで空間を上手く利用すれば、美しく飾ることは可能です。
シンプルにそして、お手入れを細やかにを心がければ、あなただけの都会のオアシスになること間違いないでしょう。
ベランダで育てる草花の選定方法
ベランダガーデニングでは、植栽スペースが限られるので、鉢植え、寄せ植え、ハンギングバスケットなど容器植えで植物を育てることになります。
そこでまず、育てたい植物選びよりも先に、栽培可能なスペースを確認し、そこに収まるガーデニング用のラックやスタンドを検討してください。
次に、選んだラックやスタンドに収まる栽培容器を選び、ベランダの環境条件に合った植物を選定してください。
育てたい植物を選ぶより、場所・環境に合った植物を選ぶことが大事です。
べランダ環境の注意点
- マンションのベランダ栽培は、方角や階数による風を考慮し、植物の転倒・落下には十分注意が必要です。
- マンションは、ほとんどの場合、上階のベランダが庇となるため日光の当たり方に、考慮する必要があります。
- ベランダの雨水排水溝に枯れ葉や土などが詰まらないよう、注意してください。
大雨によって排水溝が詰まると両隣の住民ばかりでなく、マンション全体に迷惑をかけてしまう場合があります。 - 肥料や薬剤を使用する場合、匂い等には十分注意してください。
ガーデニングに必要な園芸道具
- 1m角程度のビニールシート(植込みの際、土でベランダ床を汚さな為の養生)
- 直径30㎝鉢皿3枚(土落としや培用土ブレンドのとき土を散らさない為の受け皿)
- 土入れ(植木鉢に土を入れる専用スコップ)
- 小型スコップ
- ステンレスのハサミ(錆びない材質)
- ピンセット(指でつまみにくい塵などを取るとき使用)
- 鉢底ネット(水きり用)
- 小型のホウキとチリ取り(作業後の掃除用)
ベランダでは、道具や余った土・肥料など整理整頓に気を付けて、こまめに清掃してください。。枯れ葉や土が散乱すると、他の住民へ迷惑をかけてしまう場合があります。特に袋に入っている土など破れないように注意して保管してください。
ベランダ・ガーデニングに使う
土・肥料の注意点
- 土は基本的に栄養分が豊富な、市販の草花用培養土を使用します。
- 深めの鉢を使う場合は、鉢底石を少し入れてから土を入れてください。(水はけがよくなります。)
- 元肥(もとごえ)は植え付け前に与える肥料のことで、粒状の肥料を土に直接混ぜてから苗を植えます。
- 追肥(ついひ)は花が一休みしてしまったり咲きが悪くなったときに、栄養不足を補うための肥料で、即効性があります。液体肥料など原液を水で薄めて水やりと同時に与えるといいでしょう。
- 置肥(おきひ)は追肥の方法のひとつで、鉢土の表面に置く肥料です。錠剤や粒状のものがあり、肥料成分がゆっくり溶け出すので、長期間にわたり効果が持続します。
- 使い終わった土や枯れた植物は、はやめに処分して、清潔なベランダを保つようにしてください。土の再利用は可能ですが狭いベランダですと土を再生する作業は大変です。
ベランダに適する草花の選定
基本的にベランダの栽培環境はよくありません。特に日照条件が悪いので、植物の選定には注意が必要です。また、狭いベランダで、大きくなりすぎたり、増えすぎたりするのも、困りものです。
シンプルに清潔感のあるベランダを心がけてください。
季節別おすすめ草花
- 春=チューリップ・ヒヤシンス・水仙・ムスカリ・ロベリア・ ナスタチウム など
- 夏=ポーチュラカ・インパチェンス・トレニア・アメリカンブルー・エキザカム など
- 秋=コリウス・マリーゴールド・ジニアリネアリス など
- 冬=パンジー・プリムラジュリアン・プリムラマラコイディス・ノースポール など
ベランダ・ガーデニングにおすすめ!
お手入れ簡単な草花
ギボウシ
強い日射しに弱く、日陰で元気に育つ植物です。日照不足で草花が植えられない場所に適した植物です。
ヒューケラ
多少日当たりの悪い場所でも育ちます。耐寒性があり、寒さで葉が枯れることがありますが春になると芽を出して生長します。
カレックス
日陰でもよく育ちます。真夏は極力、明るい日陰で直射日光が当たらない場所を選んでください。品種によっては強い直射日光下で葉焼けすることがあります。
おすすめの鉢花/季節別一覧
鉢植えだと簡単に置き場所を移動できるので、寒さに弱い植物は冬の間、室内や軒下などに取り込むことが可能です。また、夏の間の強烈な西日を避けるための移動も簡単です。
庭がない場合や、あまり日が当たらない庭、庭土があまりよくないなどの場合も、鉢やプランターに植えることによって、植物を育て楽しむことができます。
早春の鉢花13選
春から初夏の鉢花20選
夏から秋の鉢花20選
冬の鉢花20選
狭いベランダでガーデニングを楽しむ方法のまとめ
植物栽培に関することは、ネット上でたくさん紹介されていますので、育てる植物の栽培方法など、事前確認した上で購入してください。
飾り過ぎず、シンプルに清潔感のあるベランダにしてください。
※栽培方法、草花の生態については、環境により異なります。また、草花の利用方法など個人的な見解・解釈もありますこと ご了承ください。
【参考書籍】
- 成美堂出版:はじめてのコンテナガーデン
- 主婦の友社:「園芸店で買った花」をすぐ枯らさない知恵とコツ
- 株式会社西東社:これだけは知っておきたい園芸の基礎知識
- 株式会社永岡書店:初めての人でもよくわかる庭づくり