早春のおすすめ鉢花13選【枯らさない育て方ポイント】

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早春のあたたかさを感じる鉢花13種を紹介!

早春に楽しめるは、いろいろありますが、まだまだ寒さの残る季節なので日当たりや冷たい風雨を考慮して、簡単に場所移動できる鉢花はおすすめです
春の訪れを感じさせる13種類の鉢花を紹介していますので、参考にして頂ければ幸いです。

目次

クリスマスローズ

半日陰で楽しめる人気の多年草!

厳しい冬の間も、がっしりした葉の間から下向きに顔を出す花は風情があり、たくましさを感じさせます。ただし、夏の暑さは嫌います。
ほどほどに耐陰性があるため、とかく日陰ができやすい都会地の小庭でも、十分に楽しむことができます。

【系統、品種のいろいろ】

大半の葉が地際からあらわれるものに「ニゲル、オリエンタル系の交配種」などがあります。
特にガーデンハイブリッドは、花形・花色も豊富で、八重咲の花もあります。
茎が立ち上がって多数の花をつけるものでは、「リビダス」「アウグチフォリウス」「フェチダス」などが出回っています。

クリスマスローズの選び方・楽しみ方

【開花期:1月下旬~4月上旬】

10月頃からガーデンセンターなどで売り出されるポット入りの2年生苗を購入すると安価ですが、園芸種は個体によって花色や花形の変異が非常に大きいので、1月から3月くらいにかけて売り出される開花株を、花を確認して購入することを おすすめします。

株を選ぶときは、なるべく葉が痛んでいない株で、鉢を手に取ったときグラグラしない、しっかり根が張ったものを選びます。

【楽しみ方】

花の変異が面白いので、コレクションする楽しみがあります。
2年に1回、鉢替えをして大株に仕立てると豪華です。また、庭があれば、落葉樹の下など夏の間、半日陰となるような場所に植えるとよいでしょう。
クリスマスローズはヨーロッパ生まれですが、和風の庭にも よく合う雰囲気を備えています。

クリスマスローズの育て方ポイント

  • 【置き場所】
    10月中旬から翌年の5月中旬までは、日光が十分に当たる(ただし、西日は避ける)場所に置き、その他の季節は、午前中の日光が2~3時間だけ当たるような半日陰で管理します。
  • 【水やり】
    水は四季を通じて、鉢植えの表面が乾いたら たっぷりと与えます。多湿は病気のもとになるので注意します。
  • 【肥料】
    秋(10月)に植え替える場合は、緩効性化成肥料を元肥として施します。その後は、追肥として翌年4月までの間、IB化成などの置き肥を2ヶ月に1回ほどの割合で与え、さらに1000倍液肥を7日に1回 与えます。
    6月~9月までは、施肥の必要はありません。
  • 【花が終わったら】
    花のように見えるのは萼片(ガクヘン)なので、長く枝上に残ります。ただし、タネを結ぶと株が疲れるので、萼(ガク)が茶色になり始めたら早めに取り除きます。
    根が旺盛に伸びるので、2年に1度は植え替えをします。適期は10月です。

クリサンセマム

株を覆うように咲かせる花!

春から初夏にかけて、鉢植えやコンテナガーデンに用いられるポピュラーな花で、次々と花を咲かせて楽しませてくれます。

クリサンセマムというと、「ノースポール」「ムルチコーレ」がよく知られています。
「ノースポール」は、レウカンセマム・パルドサムのなかの1園芸品種につけられた名前ですが、パルドサム種全体を指すこともあります。また、パルドサム種は、かつてクリサンセマム属(和名キク属)に分類され、同じ属に分類されていた「ムルチコーレ」とともに、今も「クリサンセマム」という名前で流通しています。

クリサンセマムの選び方・楽しみ方

【開花期:3月~6月】

2月~3月頃にポット苗が出回ります。伸びすぎたものや、下葉が黄色になったものは避けるようにしてください。鉢植えのほか、コンテナやハンギングバスケットに寄せ植えして鑑賞します。

【ノースポール】

草丈は20cm~30cm、茎がよく枝分かれしてこんもりと茂ります。葉はやや細長くギザギザと切れ込みます。主な開花期は春~初夏で径3~4cmの白い花(舌状花)を咲かせます。
中心の目の部分(管状花)が黄色で、ノジギクやマーガレットに似た花姿です。

【ムルチコーレ】

茎はよく枝分かれして茂ります。草丈はあまり高くなりません。主な開花期は春~初夏で、ひょろりと花茎を伸ばして、その先端に3cm前後の黄色い花を咲かせます。最盛期には何本もの花茎を出してわんさかと花を咲かせてくれます。

クリサンセマムの育て方ポイント

  • 戸外の日当たりのよいところに置きますが、早春に買い求めたら、霜に当てたり凍らさないよう、室内に取り込むなどして寒さには注意してください。
  • 鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりしてください。(ムルチコーレ品種は根腐れしやすので、受け皿に水をためないようにしてください)
  • 肥料は開花中に、月2回くらい液肥を施してください。
  • 春先にアブラムシが発生しやすいので、株元に月に2回、オルトラン粒剤をまいて防除してください。

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クロッカス

手軽に楽しめる小球根!

春を待ちかねたように真っ先に咲く小球根の代表的な植物です。春咲き・秋咲き・冬咲き種などがありますが、一般的に流通しているのは、主に春咲き種です。

クロッカスの選び方・楽しみ方

【開花期:2月中旬~4月初旬】

球根は、硬めで外皮が破れていないものを選んでください。一般的に鉢植えにして鑑賞されますが、芝生に植え付けるとアクセントとしてよく映えます。

クロッカスの育て方ポイント

  • 球根は秋に植え付けますが、12月いっぱいまでは戸外で管理し、寒さに当てるようにしてください。
  • 9月下旬~10月に、水はけのよい砂質壌土か赤玉土の配合土に植え付けます。基本的に球根2個分の間隔と深さに植えつけますが、マッス植え(群植)にする場合、間隔をあけずに浅く植えることもあります。ただし、マッス植えにすると球根の太りは悪くなります。
  • 秋から春まで、生育中は極端に乾かさないよう水やりには注意してください。
  • 肥料は、発芽したら液肥を月2回程度施してください。
  • 花後は花茎ごと抜き取り、固形肥料を置き肥し、球根を充実させてください。葉が黄色に変わったら堀り上げ、日陰で乾燥させて古い葉や根をはずしてから涼しい場所で秋まで保管してください。

スイセン

寒中に咲く気高い花姿!

まだ寒い冬のさなかから咲き始める花姿は凛として、他の球根草花とは一味違った気品を感じさせます。

【系統、品種いろいろ】

栽培の歴史が古く、膨大な数の園芸品種がありますが、2つのグループに大別されます。
一つは早咲きで房咲きとなる「日本ズイセン」。もう一つは3~4月に咲く「ラッパズイセン」「小杯ズイセン」「口紅ズイセン」などです。
近年は「キクラミネウス」「バルボコディウム」といった原種のスイセンもよく栽培されるようになりました。

スイセンの選び方・楽しみ方

【開花期:12月~4月】

鉢花で求める時は、葉が伸びすぎて垂れ下がっているものは避け、葉が締まって、つぼみが伸び出しているものを選びます。
秋に球根を求める時は、形が扁平で小さな球根は花が咲かないことがあるので、大きくて丸く充実した重い球根を選びます。
芽の出る上部を押してみて柔らかいものや、カビが生えていたり傷があるものは避けます。

【楽しみ方】

種類が豊富で花期も12~4月と幅広いため、品種や花色を分けて植え込めば、各品種ごとの花が長く楽しめます。
地植えはもちろん、コンテナなどで やさしい香りを楽しみます。

スイセンの育て方ポイント

  • 【植えつけ】
    適期は9月下旬~10月。
    根が深く伸びるので、鉢植えの場合は深鉢を使用し、球根の頭が隠れるぐらいの浅植えにします。
  • 【置き場所】
    植え付け後は、なるべく よく日の当たる場所に置きます。
    寒さに弱いので、冬でも戸外に置いて構いません。
    室内に取り入れて早く咲かせたいときも、12月までは戸外に置き、寒さに十分当ててから、窓辺や廊下などの日のよく当たる場所に移動します。
  • 【水やり】
    根の活動が早いのがスイセンの特徴です。地上に芽が出ていなくても、土中では根がよく伸びているので、鉢土が乾いたら冬の間も忘れずに水を与えることが大切です。
  • 【肥料】
    花が咲き終わってから葉先が黄ばむ頃まで、1000倍液肥を月に2~3回与え、球根を肥大させます。
    球根が十分肥大しないと、翌年よい花が咲きません。
  • 【病害虫】
    葉に細長い褐色の斑点が出る「斑点病」が発生することがあります。「マンネブダイセン」などの殺菌剤で防除します。
  • 【花が終わったら】
    6月に入り、葉が枯れてきたら球根を掘り上げ、秋の植えつけに備えます。
    掘り上げた球根は、日陰でよく乾かし、ネットなどに入れて涼しい場所で貯蔵します。

パンジー/ビオラ

春が終わるまで長く咲き続ける!

花壇やコンテナで、早春から春の庭を明るく彩ります。
近年は遅咲き品種も増え、晩秋から冬の花飾り材料としても盛んに利用されるようになりました。

【系統、品種のいろいろ】

  • パンジー
    花径10㎝以上の超巨大輪種は鉢植え向き。
    花径9㎝ほどの巨大輪種は花色も豊富で花壇や鉢物の主力。
    花径5~6㎝の中輪種は非常に花つきがよく、プランターやハンギングバスケットに適しています。
  • ビオラ
    パンジーに近いタイプの「大輪種」。濃桃や栗色など変わった花色をもつ「中輪種」。丈夫で株張りがよく多花性の「小輪種」などがあります。
    最近ではコンテナでの寄せ植えなどには、パンジー以上によく利用されています。
    パンジーとビオラを交配した中間の花も多く出回っています。

パンジー/ビオラの選び方・楽しみ方

【開花期:10月下旬~5月中旬】

早咲き品種が多くなったのと早蒔きのせいで、最近では10月頃から園芸店に苗が出回るようになりました。この時期の苗は気温が高いため徒長しているものが多いので、なるべく11月に入ってから、低くがっしり育っているものを選ぶようにします。また、苗は根元がグラつかず、株張りがよいもので、下葉が黄色くなっていないものを選びましょう。

【楽しみ方】

プランターごとに同じ花色の苗を4~5株ずつ植えて並べ、配色を楽しんだり、ハンギングバスケットを利用して立体的な群植の美しさを楽しみます。

パンジー/ビオラの育て方ポイント

  • 【置き場所】
    何よりも大切なのは日光によく当てることで、日当たりが悪いと徒長したり、花つきや花色も悪くなります。
    寒さには強く、凍結したり よほど強い霜にあわない限り枯れることはありません。
  • 【水やり】
    秋から冬にかけても、鉢土の表面が乾いたら、午前中の暖かい時に たっぷり水を与えます。
    3月に入ると よく乾くようになるので、晴天の日は1日に1回くらいは必要です。
    水は なるべく花にかからないようにしましょう。
  • 【肥料】
    植えつけの時、用土に緩効性化成肥料を混ぜておき、後は春になって にぎやかに咲き出したら液肥を10日に1回与えます。
  • 【病害虫】
    暖かいところでは2月頃から「アブラムシ」が発生するので、オルトラン粒剤を20日に1回、鉢土の表面に散布します。また、春になり雨が多くなると「灰色かび病」が発生することがありますが、なるべく花に水がかからないよう注意し、咲きガラや枯れ葉を こまめに取り除くことでほとんど防げます。

プリムラ

いち早く春を彩る!

プリムラの仲間は種類が豊富で、寒さに強い品種もあります。花は、晩秋から初夏まで咲き続けるので、早めにポット苗を購入すれば、長期間楽しめるガーデニング初心者でも育てやすい花です。

プリムラの品種

プリムラ・マラコイデス

marakoidesu画像出典:天使の話しごと

マラコイデスは小輪多花性で、次々に伸びる花茎に段状に花をつけます。花色はピンク、薄紫、白などがあり、品種によって耐寒性はまちまちですが、だいたいが、寒さに弱いのでプランターや鉢植えで育てます。


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プリムラ・ポリアンサ

poriansa画像出典:ロスの細道

ポリアンサは、ヨーロッパ原産種から作られた交配種で、最も一般的なプリムラです。花が大きくて花色も豊富です。寒さに強く、育てやすい花です。

プリムラ・ジュリアン

jyurian画像出典:庭仕事ときどき読書-はるかの庭

ジュリアンはポリアンサとコーカサス原産のジュリアエ(P. juliae)を交配して、小型にしたものがジュリアンです。花色が豊富で、寒さに強く、育てやすい花です。

プリムラ・オブコニカ

obukonika画像出典:プリムラ・オブコニカ

オブコニカは花持ちのよい最も大輪咲きです。プリムラの中では寒さにやや苦手ですが、日陰に強く、光線不足の弱い光にも耐えるので室内に飾るのに適しています。

プリムラの育て方ポイント

【開花期:12月~4月】

  • 寒さに弱い『オブコニカ』は冬の間、戸外に出せませんが、他は戸外のほうが花色がよくなります。
  • 『マラコイデス』以外の多年草は、夏を涼しく過ごさせることが大切です。
  • 水やりは、鉢土が乾いたら十分与えますが、なるべく花にかからないようにしてください。夏越し中の水やりは、蒸れに注意してください。
  • 長く咲き続けるので、咲き疲れないよう春まで、月に3回ほど液肥を与えてください。
  • 花ガラ摘みは、こまめにしてください。

ストック

ボリューム満点の芳香花!

花穂にびっしりと花をつけ、独特の甘い香りが魅力です。本来毎年花を咲かせる多年草ですが、日本では秋にタネをまいて春に花を楽しみ、その後枯れる「秋まき一年草」として扱うのが一般的です

ストックの選び方・楽しみ方

【開花期:2月中旬~4月】

春先にポット苗が出回ることがありますが、普通はタネを蒔いて育てます。
鉢栽培には、主に矮性種の『キスミー』や『ピグミー』などを用います。

ストックの育て方ポイント

  • 普通種は9月に、極早生種は7月下旬~8月上旬にタネを蒔きます。
    (タネを蒔くと、八重咲きと一重咲きが ほぼ半々に出ます。)
  • 八重咲きの花を咲かせたい場合は、子葉の形が楕円形のものを残して、あとは間引きます。
  • 本葉が4枚になる10月中旬~下旬に鉢に植えつけます。
  • 水やりは、鉢土の表面が乾いたら たっぷり与えます。
  • 肥料は植え付けのときに緩効性肥料を元肥に施し、その後は月に一回化成肥料を追肥します。

ハーデンベルギア

白や紫の花が美しい つる性植物!

小さな蝶形花を密に咲かせ、葉も照葉で美しいことから人気のある花です。
鉢花として年末から春にかけて出回ります。

ハーデンベルギアの選び方・楽しみ方

【開花期:3月~5月上旬】

つるの太い、蕾が多く葉につやのあるものを選んでください。
暖地ではフェンスやトレリスなどに誘引して育てることもできますが、寒さに弱いので、普通は鉢栽培にして鑑賞します。室内で冬越しさせると、2月~3月に開花します。

ハーデンベルギアの育て方ポイント

  • 冬季に鉢花を購入した場合、低温にあたると蕾が落ちてしまうので、暖房のない日当たりのよい窓辺に置いて、室温10℃くらいのところで管理してください。
  • 水切れしないように注意し、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
  • 春と秋は日向から半日陰に、夏は西日の当たらない、風通しのよいところに置いて管理してください。

ヒヤシンス

室内の窓辺で鑑賞しても楽しい!

よい香りを漂わせ、春を告げる花として親しまれています。
花色は赤、桃、黄、紫、青、白と豊富です。

ヒヤシンスの選び方・楽しみ方

【開花期:3月~4月】

市販されている球根は、すべて花芽をもつ開花可能球ですので安心できるといえますが、念のため、底部や上部が凹んでいるものや、傷がついているものは避けたほうがいいでしょう。
固く締まって、できるだけ大きな球根を買い求めてください。
花壇、鉢植え、水栽培などで鑑賞を楽しめます。

ヒヤシンスの育て方ポイント

  • 10月に5号鉢に2~3球、標準サイズのプランター植えなら5球を目安に、川砂、赤玉土、腐葉土を等量混ぜた用土に元肥を少量施して植え付けます。
  • 日当たりのよい戸外に置いて、冬の寒さに十分当てます。
  • 水やりは、鉢土の表面が乾いたら たっぷり与えます。
  • 水栽培には、できるだけ大きな球根を用い、11月頃に暖房のない暗いところに置いて発根させます。
  • 発根したら根に空気がいくように球根と水の間をあけ、日当たりの良いところで管理します。
  • 花が終わったら、葉が黄色になる6月に掘り上げます。

ユキワリソウ

変化に富んだ花色・花形で人気!

雪国の春を彩る雪割草(ユキワリソウ)は、ほかの花に先駆けて色とりどりの花を開くことから、多くの人に親しまれています。一般に「雪割草」と呼ばれるものには、『オオミスミソウ』『ミスミソウ』『スハマソウ』、違う変種の『ケスハマソウ』があり、それぞれ自生地が異なります。

ユキワリソウの選び方・楽しみ方

【開花期:2月中旬~3月】

交配技術の進歩で、千重咲きなどの変異種も以前ほど高価でなくなりましたが、初めての方は、そうした変わり咲きよりも、花形がよくて色彩の美しい一重咲きをおすすめします。できれば、早春に開かれる山野草展などの即売所で、花を見て購入するとよいです。

ユキワリソウの育て方ポイント

  • 鉢植えの場合、落葉樹林下のような栽培環境づくりを心がけます。得に、水はけのよい用土で育てることが大切です。
  • 春は明るく日当たりのよい場所で管理し、暖かい日ざしの中で花を咲かせます。
  • 花が終わり、葉の展開が始まったら、木もれ日の下や明るい日陰、または50%の遮光下で、ゆるく風の流れる環境で管理します。
  • 梅雨入りごろからは風通りのよい日陰か、70~90%の遮光をして管理します。この時期に少しでも直射日光が当たると、のちに葉が傷むので注意してください。
  • 梅雨から翌春の開花前まで日陰でゆったりと管理をして、花芽の充実を促します。冬の乾いた風や強い風は、葉や花芽を傷めるので注意が必要です。

ラナンキュラス

目の覚めるような花が魅力的!

ラナンキュラスは幾重にも重なった、明るい花弁が魅力的な秋植え球根です。近年、切り花用品種を中心に改良が急激に進み、花色だけでなく花形も変化に富んだ品種、香りのよい品種が登場しています。

キンポウゲ(ラナンキュラス)属の植物は約500種ありますが、「ラナンキュラス」と呼ばれているのは、中近東からヨーロッパ南東部にかけての、地中海性気候の地域に分布するラナンキュラス・アシアティクスを中心に改良された園芸品種です。秋から春にかけて生育し、高温になる夏には休眠します。

ラナンキュラスの選び方・楽しみ方

【開花期:3月~5月】

2月頃から温室で栽培されたものが出回ります。間伸びせず、花茎が太くしっかりしており、蕾の多いものを選んでください。

ラナンキュラスの育て方ポイント

  • 日当たりのよい窓辺に置いて管理します。夜間は暖房していない5℃~10℃ぐらいの低温下に置くと花が長持ちします。
  • 水やりは鉢土の表面が乾きかけたら、花にかけないようにしてたっぷり与えてください。
  • 肥料切れすると、下葉が黄色になるので、開花中も10日に1回、薄い液肥を施してください。
  • 葉がすべて枯れたら掘り上げて陰干しし、秋の植えつけまで日陰で乾燥保存します。
  • 市販の球根や、掘り上げて貯蔵した球根は、そのまま植えつけると急激に吸水して球根が腐ってしまうおそれがあるので、植えつけ前に吸水処理が必要です。軽く湿らせたバーミキュライトに球根を埋め、冷蔵庫で1週間ほど吸水させてから浅く植えつけます。

ルクリア

香りのよい小花が房状に咲く!

ルクリアには5種の原種が知られていますが、日本で鉢花として普及しているのはインドのアッサム地方の高原に自生する「ピンセアナ」のみです。

枝先に直径15㎝ほどの花房をつけ、上品な淡桃色の5弁花を多数咲かせます。
花が よい香りを漂わせることから、「アッサムニオイザクラ」の名で知られています。

ルクリアの選び方・楽しみ方

【開花期:3月上旬~4月下旬】

半耐寒性の常緑樹で、本来は春に開花しますが、温室で加温し促成栽培された開花株が、冬の間から店頭に並びます。こうした株は どうしても寒さに弱いので、あまり長期間外気に さらされたものは避けた方が安全です。

ルクリアの育て方ポイント

  • 開花中はガラス越しの日光が当たる窓辺で管理します。
  • 明け方5℃以上の温度が保てる部屋でしたら、暖房の必要はありません。
  • 高温の室内では、花もちが悪くなります。
  • 春に開花枝を短く切り詰め、一回り大きな鉢に植え替え戸外に出します。
  • 適湿を好むので、「赤玉土6:腐葉土3:川砂1」といった水もちのよい用土で植えます。
  • 半月ほどして根付いた頃に、固形肥料を置き肥します。
  • 夏の間は、強い西日を避けます。

レシュノルティア

初恋草の名で普及した可憐な花!

オーストラリア原産の花木で、冬季に咲く可憐な鉢花として人気を呼ぶようになりました。
オレンジ色や赤花が多い「フォルモーサ系」のほか、近年は花が大きくて香りがあり青花の「ビロバ系」も出回り、さらに両種間の交雑品種も次々と生まれています。

レシュノルティアの選び方・楽しみ方

【開花期:10月~4月】

開花株の鉢花が10~4月に出回るので、枝が太く葉色がよく、枝数の多い こんもりと茂ったものを選びます。

雨に当たると草姿が乱れやすいため、花壇植えには適しません。鉢植えで楽しみましょう。

レシュノルティアの育て方ポイント

  • もともと乾燥地帯に生育する植物なので、日光を好み過湿を嫌います。
  • 春~秋は十分に日光に当てて育てます。
  • 春から秋までは戸外の風通しのよい日なたで育て、梅雨時の雨には当てないようにします。
  • 水やりは表土が十分乾くのを待って与えてください。過湿を嫌うので、受け皿をはずして水やりします。
  • 春と秋には月2~3回 液肥を施します。
  • 冬は凍らない程度の防寒が必要です。
  • コンパクトな草姿で花を咲かせるには、毎年、花後に切り戻しと植え替えを行います。
    切り戻しは1/3~1/2まで刈り込みます。

早春のおすすめ鉢花13選【枯らさない育て方ポイント】のまとめ

花がら(咲き終わった花)や枯れた葉や枝を取ることは、見た目を美しくするばかりでなく、病気や害虫を防ぐためにも効果的です。また、咲き終わった花を摘み取ってタネができないようにすると養分が取られないので、草花は次々と花を咲かせるようになります。

鉢花は鉢の中の限られた空間で生きています。鉢花が生きるために頼りとなるのは、育てる人のみです。草花をより楽しむためにも、日頃のお手入れを忘れないようにしてください。

※栽培方法、植物の生態については、環境により異なります。また、個人的な見解・解釈もありますので、栽培方法や生態については事前によく調べる必要があります。

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【記事参考】

  • 成美堂出版:はじめてのコンテナガーデン
  • 主婦の友社:「園芸店で買った花」をすぐ枯らさない知恵とコツ
  • 株式会社西東社:これだけは知っておきたい園芸の基礎知識
  • NHK出版:みんなの趣味の園芸https://www.shuminoengei.jp/
季節ごとの鉢花/紹介記事
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