ソラマメ栽培の肥料について(野菜づくりの施肥量と元肥・追肥の与え方)

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ソラマメ栽培の肥料/普通化成・化学・有機質の施肥量管理!

ソラマメに限らず野菜を上手に育てるには、野菜の種類に合った施肥管理が大切です。
当サイトでは、施肥量を、3タイプに分けて紹介しています。

ソラマメづくりの参考になれば幸いです。

ソラマメ栽培の施肥量

ソラマメ栽培の土づくり元肥追肥の施肥量を以下の3タイプに分けて表示しています。

  • 普通化成肥料のみを使う場合
  • 化学肥料+普通化成肥料を使う場合
  • 化学肥料+有機質肥料を使う場合

【施肥量の条件について】

施肥量は、気候や土質によっても変わってきます。紹介する施肥量は、一般地(関東地方南部を基準)の有機物を多く含む土壌で野菜を作る場合の目安です。また、土づくりでは、下表で示す堆肥の他、作物に合った土壌のpHになるように、必要に応じて、石灰資材を施用することが必要です。


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ソラマメに与える3タイプの施肥量

【10月下旬~11月上旬定植、4月下旬~6月上旬まで収穫の場合】

必要な全肥料分(g/㎡) N=16・P=16・K=16
畑に施す堆肥と肥料の量(㎡当たり)
土づくり 元 肥 追 肥
普通化成肥料
(8・8・8)限定
植物質堆肥
=1.5kg
普通化成
=50g
1~3回目
普通化成=50g
普通化成(8・8・8)は、手軽で簡単、初心者にも向いています。ただし、野菜が必要とする肥料分は必ずしも三要素が同量ではないので、不足する成分や、逆に過剰となる成分がでることになります。
土づくり 元 肥 追 肥
化学肥料
+普通化成肥料
植物物質堆肥
=1.5kg
  • 普通化成
    =50g
  • 過石
    =71g

1~3回目

  • 硫安=19g
  • 硫加= 8g

化学肥料(単肥)と普通化成(8・8・8)を組み合わせて使う場合です。無駄のない合理的な施肥が可能になります。
土づくり 元 肥 追 肥
化学肥料
+有機質肥料
植物質堆肥または
牛ふん堆肥
=1.5kg
  • 油粕=20g
  • 骨粉=40g
  • 魚粕=30g
  • 過石=48g
  • 硫加= 7g
1~3回目

  • 硫安=19g
  • 硫加= 8g

地力が十分ついていない畑で、いきなり有機質肥料を使うと、分解が遅れて肥料切れを起こしたり、逆に保肥力がないため、肥焼けを起こしたりしがちです。そこで、有機栽培への過渡期には、元肥は有機質肥料を中心にし、すぐ効かせたい肥料には化学肥料を使うこの方法がおすすめです。

【上記表の共通事項/肥料成分】

  • 必要な全肥料分(g/㎡)/ N=16・P=16・K=16
  • 硫安(N=21)
  • 過石(P=17)
  • 硫加(K=50)
  • 油粕(N・P・K=5・2・1)
  • 骨粉(N・P・K=3・14・0)
  • 魚かす(N・P・K=6・6・1)

ソラマメ栽培/施肥のポイント

根に共生する根粒菌が窒素を固定するため、窒素は さほど必要としません。(根粒菌は大気中の窒素をアンモニアに変換し、植物の生育に欠かせない窒素を供給する働きをしています。)窒素が多いと逆に茎葉ばかりが茂り実がつきにくくなります。
水を多く必要とし、乾燥に弱いので、保水性のある土づくりを心掛けてください。また、酸性土壌を嫌うので、pH調整を行ってください。
元肥は全面施肥にします。
追肥は3月に入り、草丈が伸び始めたときに施し、その後1ヶ月に1回を目安に施します。

※根粒菌(こんりゅうきん)ダイズを含む一部のマメ科植物は根に根粒もしくは茎に茎粒を持ち、根粒菌という細菌が共生している。根粒菌は植物から効率のいい栄養分をもらって生活の場を提供してもらう代わりに、大気中の窒素を植物にとって使いやすいアンモニアに転換(窒素固定)する。

※全面施肥畑の全面に肥料をばらまき、よく耕して全体に混ぜてから畝を立てる。

【pH調整について】

pHは水素イオン(H+)濃度を表す指数で、0〜14の数値【0(酸性)〜7(中性)〜14(アルカリ性)で表されます。

  • 酸性が強い土壌=野菜の根が傷む、根がリン酸を吸収しにくくなるなど、野菜にとっては良い条件ではありません。
  • アルカリ性が強い土壌=マグネシウムや鉄などのミネラルの吸収が妨げられ、野菜の育ちが悪くなります。また、病気もかかりやすくなります。

作物を育てていると土壌は酸性に傾いていきます。
作物はそれぞれの種類ごとに、酸性を好むもの、アルカリ性を好むものがあり、生育に適したpH値(好適土壌酸度)というものがあります。
ソラマメの栽培に適したpH値は6.0~6.5とされていますので、土壌の酸性化には注意が必要です。


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野菜に与える元肥と追肥

【元肥と追肥に分けて施す!】

栽培期間中に必要とする肥料の量(全必要量)は、作物ごとに決まっています。これを一度に施すと、肥焼けによって根が傷むうえに、吸収できなかった分が無駄になり、地下水など環境中に流れ出してしまいます。そのため、肥料は元肥追肥に分けて施します。ただし、コマツナやホウレンソウなどの軟弱野菜は、栽培期間が短く、必要とする肥料の量もさほど多くないので、元肥だけで育てるのが一般的です。

野菜づくり/元肥の施し方!

元肥は作付前に畑に施します。石灰資材の投入から一週間間をあけ、化学肥料の場合は作付の4~5日前、有機質肥料の場合は1~3週間前に施します。

肥料の施し方には、作物の下に施す『溝施肥』と、畝全体に混ぜ込む『全面施肥』があります。それぞれ向いている作物があるので、使い分けてください。

【溝施肥が向いている野菜】=栽培期間が長いトマトやナスなどの果菜類、比較的栽培期間が長いキャベツやハクサイなど。

【前面施肥が向いている野菜】=根をまっすぐに伸ばしたいダイコンやニンジンなどの根菜類、栽培密度の高いコマツナやホウレン草などの軟弱野菜など。

野菜づくり/追肥の施し方!

作付後、1ヶ月ほどで元肥の肥料効果が切れてくるので追肥を開始します。追肥は窒素カリを施しますが、作物の様子をみながら、1ヶ月に1回を目安に、作物に合った量の追肥を施していきます。

【化学肥料の追肥】

化学肥料を使うなら、単肥を組み合わせるか、NK化成(窒素とカリのみを含む化成肥料)を使うとよいでしょう。三要素を含む化成肥料も使えますが、その場合、追肥で施したリン酸が効くのは次作以降になります。

【有機質肥料の追肥】

追肥は、早く効果が現れる必要があるので、有機質肥料を使うなら、※ボカシ肥などの発酵済みのものや、発酵鶏ふん、魚かす、草木灰などを利用します。さらに、分解を早めるために、土とよく混ぜることが大切です。

※ボカシ肥=鶏ふんや油粕などの有機物を発酵させて、ガス害などの心配をなくし、早く効くようにした肥料。

【追肥の施す場所】

追肥の施す場所は、根が伸びる先です。地上部の外周あたりまで、根は伸びているので、それを目安に、畝の肩や株間、通路などに施します。マルチを張っているときは、マルチを剥がして畝の肩に施すか、通路に施してください。

単肥の使い方!

三要素(窒素・リン酸・カリ)のうち、窒素とカリは全必要量の半分を元肥で施します。リン酸は、土の中を移動しにくく、追肥で土の表面に施しても根が張っている地中まで届かないので、元肥で全量を施します。この、基本施肥に従って単肥を組み合わせて使うと、必要な施肥が簡単に行えます。

【三要素が等量の化成肥料を使う場合】

必要なリン酸を、三要素等量の化成肥料だけで、賄おうとすると、窒素とカリが多くなりすぎるので、単肥『過リン酸石灰』を併用します。

【化成肥料限定で、正確な施肥をする場合、以下のようにするとよいでしょう。】

施肥量は、植物の生育に最も影響があると考えられる「窒素」の量で計算します。そのため、元肥では「リン酸」が不足するので、その分を過リン酸石灰で補います。また、「窒素」よりも「カリ」の必要量が少ない野菜では、「カリ」が過剰になります。そこで、ときどき追肥で化成肥料を使うのを止め、「硫安」と「硫加」を組み合わせて「カリ」の量を調整します。

【有機質肥料を使う場合】

肥料ごとに、含まれる成分と成分量が異なるので、計算をして、必要量を算出し単肥を組み合わせます。

野菜づくり/三要素の元肥と追肥の分け方

【窒素の使い方】

  • 元肥=半分を元肥で施します。施せるのは、成分量10~15g/㎡までです。それ以上になると、肥焼けなどの障害が起きます。
  • 追肥=栽培期間に合わせて、1~3回程度に分けて施します。1回当たりに施せるのは、成分量5~10g/㎡までです。

【リン酸の使い方】

  • 全量を元肥で施します。

【カリの使い方】

  • 元肥=半分を元肥で施します。
  • 追肥=栽培期間に合わせて、1~3回に分けて施します。

ソラマメ栽培の肥料について
(野菜づくりの施肥量と元肥・追肥の与え方)のまとめ

一口に肥料といっても、様々な種類があり、効果や働きも違います。また、肥料と同じように、作物に欠かせない資材に堆肥があります。どちらも作物を健康に育てるために、土に施すものですが、その働きは違います。

肥料『植物のための食事』として、また、堆肥は『植物のためのより良い環境づくり』に役立ちます。ただし、草木や野菜はそれぞれ、『食べたい肥料』『住み着きたい環境』が異なりますので、よく調べて育てることが大事です。

※肥料の使用方法は、植物の生態や栽培環境により異なります。また、個人的な見解・解釈もありますので、事前によく調べる必要があります。

参考:隔月刊|やさい畑|2015秋号|光の家協会(JAグループ) 発行


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