冬の気温5℃以上に保てば育つ観葉植物を紹介!
観葉植物は、半日陰や室内でも育てやすい植物です。熱帯や暖かい地域が原産のものが多く、日本の屋外でも夏は育てやすいですが、逆に冬は寒さに弱いので、室内で管理します。
熱帯雨林の植物は高温多湿の環境に近づけます。また、乾燥地の植物は湿気に注意して育てるなど自生地の環境に極力合わせて管理することが大事です。
※多湿を好む種類には、霧吹きで葉水を与えると美しく育ちます。
画像出典:快適おしゃれライフ
目次
観葉植物【冬越し気温5℃以上】 11選!
最低でも5℃以上ないと冬越しできない観葉植物を紹介します。
観葉植物は自生地の環境を踏まえて冬は室内での栽培が基本ですが、光合成を活発にして丈夫に育てるには、やはり最低限の日当たりと風通しは必要です。
日当たりのよい窓辺などで、時々は風を通して育ててください。
アジアンタム
科 名:イノモトソウ科
別 名:ホウライシダ
原産地:温帯~熱帯
アジアンタムは、日射しで葉が焼けてしまうため、一年を通して直射日光には当てないようにしてください。育てる場所は、室内の明るい場所が最適ですが、乾燥に弱い植物なので、エアコンの風が直接当たるような場所に置くと葉がチリチリになって枯れ上がってしまうので注意してください。空気中の湿度が高い環境でよく育つので、水やり以外にも一年を通してこまめに霧吹きで葉や茎に水をかけてあげてください。
品種にもよりますが、基本的に寒さに弱く冬は最低5℃以上の気温が必要です。(例外としてホウライシダなどは0℃以上)人が生活する場所で管理してやれば充分越冬できます。冬は窓辺に置いて、カーテン越しの弱い光に当ててください。
アスパラガス
科 名:キジカクシカ科
別 名:クサナギカズラ
原産地:南アフリカ
アスパラガスと言うと野菜としておなじみですが、観葉植物として楽しんでいるものも、種は違いますが同じ仲間です。ミニ観葉植物の定番として、100均でもよく見られます。
一年を通してできるだけよく日に当てて育てます。日照不足になると茎が間延びしてひょろひょろになったり、葉が落ちます。しかし、真夏は直射日光に当てると葉焼けを起こすことがあるので明るい日陰に移動させましょう。耐寒温度は3~5℃です。冬は室内の日当たりの良い場所に置いてください。寒さで葉が枯れ落ちてしまうことがありますが、根が生きていれば春に新芽を出して復活します。
オリヅルラン
画像出典:観葉植物通販:園芸ネット本店
科 名:キジカクシ科
別 名:チョウラン
原産地:アフリカ・インドの熱帯
オリヅルランは、ある程度の日陰でも育ちますが、日光によく当てて育てた方が生育がよく丈夫な株になります。しかし、強い直射日光に当てると葉が焼けてしまうので、真夏は明るい日陰で育てるようにしてください。生育期間中は風通しのよい屋外が適しています。
寒さには比較的強く、霜に当てなければ3℃くらいまで枯れることはありません。寒風の当たらないベランダや軒下でも大丈夫ですが、冬越しは室内に取り込んで窓際の良く日の当たる場所で育てましょう。
※例外として、シャムオリヅルランは寒さに弱く冬でも10℃以上の気温が必要です。
グリーンネックレス
画像出典:【楽天市場】e-花屋さん
科 名:キク科
別 名:ミドリノスズ
原産地:南西アフリカ
グリーンネックレスは、日当たりを好みますが、強い光よりもやわらかい日射しを好みます。春と秋は屋外やベランダの明るい場所や室内の日の射し込む場所に置き、真夏は直射日光を避けて明るい日陰で育ててください。日射しが強すぎると葉の色があせたり、株が蒸れて腐ってしまうことがあります。やわらかい日射しの元で育てると、葉の色つやも美しくなります。
低温には比較的強く、2~3℃保てれば冬越しできます。屋外やベランダで育てている場合は秋に室内に取り込み、できるだけ日のよく当たる場所に置いてください。
ツデー
画像出典:【楽天市場】ガーデニングshop岐阜緑園
別 名:ネフロピレス・タマシダ
科 名:シノブ科
原産地:熱帯~亜熱帯
ツデーはシダの仲間です。葉色が鮮やかで、シダにありがちな「ジメ」っとした印象はなく、若々しいスッキリとした色合いです。 シダは森林の木の根元などに生えている植物ですので、直射日光はツデーにとっては強すぎますが、あまりに光不足では葉が黄色くなります。置き場所としては、明るい日陰が最適です。
乾燥が苦手なので、特に春から秋に掛けての生育期間には根元への水やりだけではなく、霧吹き等で葉っぱにも水をかけてあげてください。冬は室内に取り込み、5℃以上を目安に室内で育てます。
パキラ
画像出典:タマトメ花遊館の観葉倶楽部
科 名:パンヤ科
原産地:中南米
パキラは、ある程度の日陰でも育ちますが、あまり日当たりが悪いと枝が間延びしてバランスが悪くなることがあります。生育期はできるだけ日に当てた方ががっしりとした株に育ちます。インテリアグリーンとして育てる場合、一年を通して室内の日当たりの良い場所に置いていても充分に育ちます。ただし、真夏は強烈な直射日光によって葉が焼けてしまうことがあるので、一日を通して明るい日陰で育てるようにしましょう。
熱帯の植物で寒さには強くないので、冬は室内で育てます。冬越しの温度は5℃~7℃を目安に、管理してください。
フィカス・プミラ
科 名:クワ科
別 名:オオイタビ
原産地:日本・中国南部
フィカス・プミラは、日に当てると元気に育ち、葉の色もよくなります。多少耐陰性はありますが、あまりに日陰で育てると茎が間延びして葉の色が悪くなります。室内の自然光の差し込む場所やベランダの明るい日陰なら問題なく育ちます。
真夏は直射日光を避けて明るい日陰で育てた方が無難です。それ以外の季節はできるだけ日に当てて育てますが、室内で育てていたものをいきなり屋外の強い日差しに当てると葉焼けを起こすので気を付けてください。
冬は1℃以上あれば、ベランダや戸外での冬越しは可能ですが、寒風による凍結が心配されるので、出来るだけ日の当たる明るい室内に取り込んであげてください。また、冬は空気が乾燥しやすいので、こまめに霧吹きで葉に水をあげるとよいでしょう。
プテリス
画像出典:【楽天市場】アヤナス
科 名:ワラビ科
別 名:イノモトソウ
原産地:温帯~熱帯の地域
プテリスは、世界の熱帯から熱帯に掛けて約300種類が分布するシダ類で、そのうちの30種ほどが日本にも自生しています。品種によって葉の色や形が様々で非常にバリエーションに富んだ植物です。
陰地性植物で耐陰性は強いですが強い日射しに弱く、直射日光にあたると葉が枯れ込むことがあります。真夏は直射日光を避けた半日陰の場所、春と秋は柔らかい日射しの当たる場所が適しています
冬越しは、5℃以上の気温が必要なので、冬は室内の日が射し込む明るい場所で育ててください。一年を通して室内で育てる場合、エアコンの風の当たる場所に置いていると、空気が乾燥して葉が枯れる事があるので気を付けましょう
ベンジャミン
画像出典:ペットエコ&ザガーデン楽天市場店
科 名:クワ科
別 名:フィカス ベンジャミナ
原産地:インド
ベンジャミンは、大鉢でも刈り込みや仕立て方でスッキリ見せることができるのでオフィスや店舗に置くレンタルグリーンや、贈答用の観葉植物としても人気があります。
耐陰性が強く一年を通して室内で管理することができますが、もともと日光を好む植物ですので、できるだけ日のよく当たる場所に置いてあげましょう。日に当てることで葉の色艶もよくなりますし、丈夫に育ちます。春~秋の生育期にかけては屋外やベランダの日当たり~半日陰の場所が最適です。
越冬には5℃以上の気温が必要なので、屋外においているものも冬は室内の日当たりのよい場所に移動させます。空気が乾燥すると葉を落とすので、エアコンの風の当たる場所には置かないようにしましょう。
※斑入りの品種は耐寒性がやや弱く、10℃以上の気温がないと葉色が悪くなります。
ベビーティアーズ
科 名:イラクサ科
別 名:ソレイロリア
原産地:イタリア(サルジニア島)/フランス(コルシカ島)
ベビーティアーズは、茎・葉・花などすべてのパーツが細かく、全体の雰囲気が非常に愛らしいく、小さな鉢でもよく茂りボリュームが出ますので、ミニ観葉植物やハイドロカルチャーで楽しむのにも適しています。
葉の色は緑色のものの他、やわらかい色が魅力的なライム色のものや黄色が強いもの、葉のまわりに白い縁取りが入る品種などがあります。
日なた~半日陰の場所で良く育ちます。強光線や乾燥に弱いので真夏は直射日光を避け、室内ではエアコンの風が直接当たるような場所は避けてください。日の射し込む明るい室内で育てられますが、日照不足になると葉色が悪くなったり茎が間延びしてしまうので、真夏以外はできるだけよく日に当ててあげた方がよいです。
耐寒性のある寒さに強い植物ですが、冬越しは室内で、気温5℃以上で管理してください。
(環境に慣れればなれれば-10℃前後まで耐える場合もあるようです。)
ポトス
科 名:サトイモ科
別 名:オウゴンカズラ
原産地:ソロモン諸島
ポトスは、夏の強光線を避けて明るい日陰で管理しますが、その他の季節はできるだけよく日に当ててください。耐陰性に優れていますが、あまりにも日陰の場所だと弱々しく育ち葉の模様も薄くなってしまいます。
冬越しは、最低5℃以上必要ですが、7℃以下になると次々と葉っぱが落ちてしまい、見苦しいものになってしまいます。出来るだけ室温が8℃以上になるようにしてください。
冬は室内の窓際の日光がよく当たる場所で育てますが、エアコンの風がまともに当たるような場所に置くと乾燥で葉が落ちてしまうことがあります。できるだけエアコンから離して置くようにして、こまめに霧吹きで葉に水をかけてまわりの湿度を高く保つようにしてください。
※一年を通して室内に置いている場合は、葉にホコリがたまりやすいのでときどき外に出して葉の上からたっぷりと水をかけてホコリを落としてあげましょう
観葉植物の四季の管理
観葉植物の多くは、本来、大きく育つものをミニサイズに仕立てています。夏の生育期を前に、コンパクトに整えましょう。
観葉植物の切り戻しは3月から行います。また、植え替えや挿し木は5月以降に、暖かくなってから行います。夏は生育を前に、水切れと蒸れに注意して管理してください。
※夏場の水やりは鉢底からしみ出るまで、たっぷり与えますが、鉢皿に出た水は溜めずに捨ててください。
秋に気温が下がってきたら、冬に向けて徐々に水やりを減らします。冬は基本的に休眠状態なので、冬越し可能な温度に保ち、水やりは少なめで管理します。
観葉植物の育て方
【冬越し気温5℃以上 11種類 紹介】のまとめ
ほとんどの観葉植物にとって、日本の冬は厳しい環境です。冬は室内に入れて家族の一員として扱ってあげてください。育ててくれる家族のために、身を挺して室内の悪い気を浄化してくれるはずです。
※栽培方法、植物の生態については、環境により異なります。また、個人的な見解・解釈もありますので、栽培方法や生態については事前によく調べる必要があります。
参考:はじめてのコンテナガーデン《成美堂出版》