ガス給湯器交換の際は価格の安さだけを求めてはならない!

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ガス給湯器の交換は工事内容や仕上がりに注意!

ガス給湯器の交換は、誰がやっても同じと思うかもしれませんが、湯・水・ガス配管等の接続が ずさんな場合もあり注意が必要です。価格の安さだけを追求するのではなく、しっかりとした工事が出来る業者を選ぶことが大事です。

ガス給湯器交換で発生する工事内容について紹介していますので、トラブルになりやすい注意点など参考にして頂ければ幸いです。

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ガス給湯器交換に必要な工事

ガス給湯器交換工事の流れ既設ガス給湯器と同等品の場合)

  1. 既設ガス給湯器配管・配線の取り外し/撤去
  2. 既設ガス給湯器本体の撤去
  3. ガス給湯器本体設置
  4. 台所・浴室リモコン交換
  5. 湯・水・ガス配管・アース線接続
    (ふろ追い炊き・高温差し湯・エコジョーズ排水などグレードにより配管接続は異なります。また、屋内設置の場合は排気筒接続も要します。)
  6. 試運転(配管接続箇所漏れ確認)
  7. 湯・水配管保温巻き
  8. 使用説明・完了

※給湯暖房機による床暖房・浴室暖房等の機能がある場合これらの配管接続も必要です。

以上が ガス給湯器交換に必要な工事ですが、注意すべき点を以下に説明します。

ガス給湯器の選定について

ガス給湯器を交換する際は、既設給湯器と同等品に交換するのが基本ですが、もちろん出湯能力を16号から24号にするなどグレードアップも可能です。しかし その際は、ガスの消費量に注意しなければなりません。
特に都市ガスの場合、元々のガス供給設備が24号に対応していない場合もり、グレードアップを考えているのであれば、ガスの供給会社に問い合わせるなど検討が必要です。

供給ガスの種類に注意

建築物へのガス供給には、都市ガスとプロパンガスがあり、ガス給湯器にも、都市ガス用とプロパンガス用があります。
ガスの供給方法によっては、一見すると都市ガスかプロパンガスか分からない場合もあり注意が必要です。どちらか判断できない場合は、ガスの供給会社に確認してください。


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ガス給湯器 お湯の出湯能力について

一般的な住宅に設置されるガス給湯器は、16号・20号・24号です。これらの号数は水温+25℃のお湯を1分間に出すℓ量を表しています。

各ガス給湯器メーカーは、平地の春と秋の平均的な水温を17℃と設定し、17℃(春・秋の水温)+25℃(給湯器の加熱温度)=42℃を出湯能力の基本としています。当然ながら、冬場は水温が5℃程度まで下がるので、出湯能力は落ちます。

出湯能力アップに注意!

前文でも説明しましたが、給湯能力をアップする場合は検討が必要です。
例えば、都市ガスで16号から24号にグレードアップする場合、元々のガス管径の大きさや、ガスメーターが24号に対応できるかの検討が必要です。

マンションに設置されている給湯器を交換する場合は、既設給湯器と同等能力の給湯器に交換するのが基本です。グレードアップする場合は、マンション管理組合に相談するなどしてください。勝手にグレードアップすると問題になる場合があります。

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ガス給湯器の給水・給湯配管接続について

給水・給湯配管の材質は、それぞれの建物で違います。よって、ガス給湯器に接続されている配管も いろいろです。ただし、接続ネジのサイズは規格で決まっているので、交換工事で困ることは ほとんどありません。(鉄管や特殊な材料で直結している場合、検討が必要です。)

注意すべきは、無理な配管接続、或いは美観を損なう配管接続です。
既設ガス給湯器の配管接続位置と、交換するガス給湯器の配管接続位置が、全く同じということは ほとんどありません。元々の接続されている配管がフレキシブルなもであれば、簡単に つなぎ変え出来ますが、直管で直接給湯器に接続されている場合、配管の加工が必要となり、工事に手間がかかります。
こうした手間を極力省こうとすると、見た目にも悪い配管接続になってしまいます。もちろん水が漏れなければいいという考え方もありますが、ある程度は仕上がりの美観に気を使う工事業者を選ぶべきかと思います。

給水・給湯配管接続に必要な資格

給水装置工事(給水・給湯配管の工事等)は水道事業者(各市町村等)から指定された指定給水装置工事事業者が行わなければなりません。
給湯器のみならず、水道に関わる工事を依頼する場合は、工事業者が指定給水装置工事事業者であることを確認する必要があります。

※指定給水装置工事事業者は、給水装置工事主任技術者(国家資格)の資格を有する者を事業所ごとに選任する必要があり、工事ごとに給水装置工事主任技術者を指定する必要があります。

ガス給湯器のガス管接続について

一般的な住宅に設置されているガス給湯器へのガス配管は、「ガス可とう管」で接続されていますが、ガス給湯器を交換する際は、ガス可とう管を新しいものに交換することが基本です。(機器接続ガス栓の場合は再利用可)当然ながら、ガス接続には資格が必要です。

【ガス可とう管の種類】

強化ガスホース

金属可とう管

機器接続ガス栓

※ガス可とう管画像は都市ガス用です。

ガス可とう管接続に必要な資格

都市ガスの場合、「ガス可とう管接続工事監督者」「簡易内管施工士」「ガス機器スペシャリスト」の いずれかの資格が必要です。

ガス可とう管を接続したら、表示ラベルを貼付けなくてはなりません。この表示ラベルには、工事事業者名・連絡先・監督者名・施工年月日の記入が必要です。

「ガス可とう管接続工事監督者」「ガス機器スペシャリスト」は、ガス可とう管以外のガス設備(ガスコックやガス配管)を取り外したり、変更したりする工事は出来ません。
「簡易内管施工士」としてガス事業者に登録した者であれば、ガスコック交換等の簡易な施行は可能です。

プロパンガスの場合、「液化石油ガス設備士」の資格が必要です。
(燃焼器用ホースを使用した接続は、ガス機器スペシャリストの資格でも可能です。)

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ガス給湯器のアース線接続工事について


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ガス給湯器へのアース接続は、万一の故障や漏電の時の感電防止の為に必要です。
アース工事は、電気工事士の有資格者が行うよう法令で定められています。ただし、元々の給湯器電源コンセントにアース端子が付いていれば、電気工事士の資格が無くてもアース線の接続はできます。

アース線接続についての実情

既設の給湯器にアース線が接続されていなければ、アース線の接続は無視されがちです。これは、アース接続を しなくても使用に際して 特に問題が生じないからでしょう。
アースを新設するとなると工事費用がかかるため、アースについては検討が必要です。

ガス給湯器設置場所について

ガス機器の設置にあたっては、ガス事業法・液化石油ガス法・建築基準法・消防法・水道法等の、様々な法令等を満たした設置を行う必要があります。こうした設置条件の中で、特に注意しなければならないのは、燃焼時に排出される「排気ガス」です。

一般的な屋外設置型のガス給湯器を、波板などで囲まれた物置のような場所への設置すると、一酸化炭素中毒の原因となり非常に危険です。また、排気ガスが建築物へ流入する恐れのある場所への設置にも注意が必要です。
ガス給湯器の設置場所については、「今までが大丈夫だったから、次も同じ場所」というのではなく、設置基準に適合しているかを確認することが大事です。ただ、こうした設置基準については専門業者でないと分からないと思いますので、事前に相談することをおすすめします。

ガス給湯器を屋内に設置する場合

屋内設置型ガス給湯器(※特定ガス消費機器)の設置工事には、「ガス消費機器設置工事監督者」もしくは「液化石油ガス設備士」の資格が必要です。このため、工事完了後は資格者等を記した「表示ラベル」を機器本体に、排気筒を設置した場合は排気筒に貼付けすることが法律により義務付けられています。
(5号のガス瞬間湯沸器の設置工事は対象外)

※特定ガス消費機器とは、設置または変更の工事の欠陥によって災害が発生する おそれが多い機器として特に指定されたガス消費機器のことです。

特定ガス消費機器の設置で特に注意しなければならないのが、排気筒の設置不良です。過去には、排気筒の設置不良により多数の方が亡くなられています。このため、ガス給湯器を屋内に設置する場合は、慎重を期す必要があります。

エコジョーズの設置について

エコジョーズは、高効率でお湯を沸かせるため、ガス消費量は少なり経済的です。
エコジョーズ本体は、従来型のガス給湯器とさほど変わらず、設置方法も ほぼ同じです。ただ、機器本体から凝縮水(ドレン)が、最大100ml/分 程度発生するためドレン配管工事が必要です。排水場所にもよりますが工事費用も掛かります。
(ドレン水はpH3程度の酸性水ですが、エコジョーズ本体に内蔵されている中和器を通すことでpH7程度となり、中和された状態で排出されます。)

エコジョーズのドレンは単なる水ですが、下水道法では「汚水」として扱われるため、汚水として処理されることが原則です。ただし、平成24年3月30日に自治体の判断により、ドレンを雨水系統へ排出することを認めるガイドラインが示されました。このため、ドレンを雨水として近くの側溝へ流すことも可能にはなってきています。
(エコジョーズのドレン処理については、各自治体に確認したほうがいいでしょう。)

台所・浴室リモコンの交換について

基本的にガス給湯器本体を交換すると台所・浴室のリモコンも交換が必要です。当然ながら、台所、洗面所、浴室に入っての工事なので、住人の方は見られてもいいように整理しておくとよいでしょう。

台所・浴室リモコンは、グラつきがなく しっかり取り付けられていなければなりません。また、浴室リモコンは防水処理としてリモコン周囲にコーキングを施すことが基本となっています。工事完了後は、こうした点も しっかり確認しましょう。

リモコンの交換は、工事人の心構えが問われる工事です。床への養生も無しに無造作に工具を置いたり、キッチンカウンターに汚い工事材料等を置くような行為は、工事人としての心構えを疑わざるを得ません。
工事人の善し悪しを事前に知ることは、ほとんど不可能ですが、あまりに工事が粗いようであれば、責任者を呼ぶなどして不具合個所を指摘し改善してもらいましょう。

ガス給湯暖房機の設置について

ガス給湯暖房機を交換する際は、温水端末(床暖房や浴室暖房乾燥機など)の有無を確認する必要があります。当然、何か温水端末があれば、その配管を一時取り外し、交換した給湯暖房機に接続しなければなりませが、ここで注意しなければならないのは、既設の温水端末設備との互換性です。
例えば、既設の床暖房リモコンがリンナイ製で、交換するガス給湯暖房機がノーリツ製の場合、メーカーが違うので互換性を疑わなければなりません。

給湯暖房機設置の場合、一般的な給湯器と違い、暖房配管、或いはリモコンの配線接続等がメーカーによって違うので、工事人は それなりの知識や経験を要します。また、工事にも時間が掛かるので工事費は高くなります。
(床暖房や浴室暖房乾燥機等の設置状況にもよりますが、一般的な給湯器交換しか経験のない工事人では、給湯暖房機の設置は難しいと考えた方がいいでしょう。)

ガス給湯器交換の工事費について

既設ガス給湯器24号(ふろ自動追い炊き機能付・壁掛けタイプ)を同等品に交換する場合の、標準的な工事費の内訳を下記に紹介します。

【交換場所の条件/既設給湯器の設置状況】

  • 交換場所/戸建住宅1階(工事車両駐車場所あり)
  • 既設給水給湯配管の接続がフレキ管(長さ50㎝程度)
  • 給水、給湯配管部 保温筒にて処理
  • 既設ガス接続管が金属可とう管(長さ30㎝程度)
  • 追い炊き配管は樹脂管(サイズ10A)
  • アース付き防水コンセント有り

【工事費内訳】

  • 既設給湯器撤去・処分=3,000円
  • 給湯器本体設置=8,000円
  • 台所・浴室リモコン交換=5,000円
    (浴室リモコン・コーキング防水処理含む)
  • 給水配管接続=3,500円
    (給水バルブ再利用・フレキ管・パッキン取替)
  • 給湯配管接続=3,500円
    (フレキ管・パッキン取替)
  • 追い炊き配管接続=1,500円
    (配管再利用・パッキン取替)
  • 配管保温工事=3,000円
    (工事による保温筒取り外し部分のみ)
  • ガス可とう管接続=8,000円
    (長さ30㎝程度の金属可とう管を取替・ガス漏れ検知スプレーにて漏れ確認)
  • 試運転手間・交通費等諸経費=5,000円
    (遠方による高速代等は別途)

工事費合計金額=40,500円(税別)

上記金額は、あくまでも参考価格です。各給湯器業者により工事費は まちまちですが、工事の内訳は ほぼ記した通りです。
ネット上では、かなり安い金額も見られますが、大事なことは、一つ一つの工事を確実かつ丁寧に提供できるかどうかです。
工事内容についてまで、事前の判断は難しいところですが、工事を依頼する際は、既存の配管を再利用する部分、或いは新しく取り換える部分を確認するなどして、納得した上で工事にかかってもらうようにしましょう。

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ガス給湯器交換の際は価格の安さだけを求めてはならない!のまとめ

住宅設備機器には様々なものがありますが、ガス給湯器ほど多くの資格を要する設備機器はありません。それだけに設置にあたっては、知識を要します。
屋外に設置されている同等品の、交換工事であれば さほど難しくないと考えがちですが、決められた工事基準にしたがって、美観よくキッチリ仕上げることは簡単ではありません。

各メーカーが出しているガス給湯器は、一昔前に比べると故障も少なく性能も優れたものになっています。この性能を十分に生かすためにも、工事は丁寧に行うべきと考えます。当然そこには工事費用の問題もありますが、ガス給湯器購入の際は価格の安さだけではなく、経験や知識のある工事業者(工事人)に依頼することが大事かと思います。

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記事監修

井之口 住設
代表:井之口俊海
住所:大阪府岸和田市大沢町401-1

保有資格

  • 二級建築士(登録番号-第43539号)
  • 日本ガス協会 簡易内管施工士(資格番号-10020064)
    大阪ガス登録店(第K001116号)
  • 液化石油ガス設備士(免状番号-1227620028)
  • 給水装置工事主任技術者(免状番号-第265894)
  • 第二種電気工事士(大阪府 第135852)
  • ガス機器設置スペシャリスト(資格番号-G110100011)
    GSS登録店(第04660号)
  • ガス消費機器設置工事監督者(資格証番号-2712200079)
  • ガス可とう管接続工事監督者(登録番号-27090065)
  • 日本下水道協会大阪府支部下水道排水設備工事責任技術者(合格番号-0921340)

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