バラの害虫対策と駆除
ガーデニング花の中でもバラはとても美しい花ですが、病害虫の被害を受けやすい植物であり、うっかり手入れを怠ると、綺麗な花も台無しです。
日ごろからよく観察し、害虫被害の症状を見極め、被害状況に応じた対策や駆除の方法を身につけておくことが大事です。
目次
バラなどにつく害虫の種類と効果のある薬剤
紹介している薬剤の詳細については下記サイトをご覧ください
バラにつく害虫や病気の対策薬剤を紹介
ガーデニングも季節が暖かくなると、いや~な害虫また病気が繁殖しやすくなりますが、バラの病害虫対策...
バラシロカイガラムシ
- 【発生時期】
成虫=通年/幼虫=6月~7月後半・8月初旬~10月 - 【症状】
枝や幹に白い粉状のものや、2~3㎜の貝殻状の虫がたくさん寄生します。 - 【対策・駆除】
風通しが悪いと発生しやすいので、枝葉が過密にならないように注意。発見したら、竹べらなどで、こすり落とすか、被害を受けた枝ごと剪定して処分します。孵化したばかりの若齢幼虫にはアクテリック乳剤などを6~10月に散布し、カイガラムシエアゾールを都度使用して防除してください。 - 【効果のある薬剤】
『カイガラムシエアゾール』
『STアクテリック乳剤』
バラにつく害虫や病気の対策薬剤を紹介
ガーデニングも季節が暖かくなると、いや~な害虫また病気が繁殖しやすくなりますが、バラの病害虫対策...
アブラムシ類
- 【発生時期】
3月中旬~6月・8月中旬~11月初旬 - 【症状】
春から秋に黄緑色の小さい虫が、新芽や茎、つぼみにびっしりと群生します。 - 【対策・駆除】
風通しをよくし、窒素肥料を過多にしないように注意。予防を兼ねた対策として、3月中旬にオルトランDX粒剤を株元にまいておきます。発生初期にベニカⅩファインエアゾールなどを散布すると速やかに退治できます。 - 【効果のある薬剤】
『ベニカⅩファインスプレー』
『ベニカⅩファインエアゾール』
『オルトランDX粒剤』
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ガーデニングも季節が暖かくなると、いや~な害虫また病気が繁殖しやすくなりますが、バラの病害虫対策...
ハ ダ ニ
- 【発生時期】
5月~10月 - 【症状】
葉裏に寄生する0.5㎜ほどの微少な黄緑色や暗赤色のクモの仲間で、葉に白い小さな斑点が多数つき色が抜けて白いカスリ状になります。高温乾燥期の真夏に多発。 - 【対策・駆除】
湿気が苦手なので、ときどき葉裏に勢いよくホースの水を当てると発生を抑えられます。症状が出たら発生初期に殺ダニ剤で駆除してください。ハダニが多く生息する葉の裏側を重点的に散布し、まんべんなく薬液をかけます。散布後1週間から10日後に再度散布すると効果的です。 - 【効果のある薬剤】
『ベニカⅩファインスプレー』
『ダニ太郎』
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ハバチ類
- 【発生時期】
5月~11月 - 【症状】
葉の縁にアオムシに似た緑色の幼虫が群がり、外側からは脈を残して旺盛に食害。 - 【対策・駆除】
幼虫を見つけたら葉ごと切って取り除きます。若い枝に産卵中の成虫は動けないので、すばやく捕まえて退治してください。5月の初旬に最初の幼虫が発生するので、ベニカⅩファインスプレー、ベニカⅩファインエアゾールを散布すると効果的です。 - 【効果のある薬剤】
『ベニカⅩファインスプレー』
『ベニカⅩファインエアゾー』
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クロケシツブチョッキリ
- 【発生時期】
4月~8月 - 【症状】
約3㎜の黒い甲虫がつぼみや新芽に穴をあけて食害し、つぼみや新芽がしおれ先端が枯死します。 - 【対策・駆除】
つぼみや新芽のしおれた箇所を見つけたらコップなどを下に置き、成虫を補殺します。葉を揺らすとすぐ地面に落ちるので、取り逃さないように注意してください。発見したらベニカⅩファインスプレーを散布してください。 - 【効果のある薬剤】
『ベニカⅩファインスプレー』
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マメコガネ
- 【発生時期】
成虫=5月~9月/幼虫=1月~3月・6月~12月 - 【症状】
体色は光沢のある緑色で、褐色の羽をもつ甲虫。花に群がり食害し、特に白や黄色系の花が被害を受けやすいです。 - 【対策・駆除】
有機物を多く混入した土や、砂系土壌を好み、特に腐葉土が多い場所に産卵します。成虫は見つけしだい補殺し、ベニカⅩファインスプレーを散布してくだい。 - 【効果のある薬剤】
『ベニカⅩファインスプレー』
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ヨトウムシ類
- 【発生時期】
4月~10月 - 【症状】
葉やつぼみを旺盛に食害するイモムシ - 【対策・駆除】
葉裏に群生する幼虫や卵魂を見つけたら、すぐに葉ごと取り除いてください。若齢幼虫のうちにオルトラン水和剤、ベニカS水和剤を散布すると効果的です。 - 【効果のある薬剤】
『家庭園芸用GFオルトラン水和剤』
『ベニカS乳剤』
バラにつく害虫や病気の対策薬剤を紹介
ガーデニングも季節が暖かくなると、いや~な害虫また病気が繁殖しやすくなりますが、バラの病害虫対策...
スリップス(アザミウマ)
- 【発生時期】
4月~10月 - 【症状】
体長1~2㎜程度の細長い虫で、成虫の体色は黄色や褐色が多く、花を茶色に汚します。葉は白っぽい斑点ができ、褐色になったり、かさぶた状になります。スリップスは200種以上いるとされ、大多数は夏の暑さを好みます。 - 【対策・駆除】
咲き終わった花ガラが発生源になるので、こまめに花ガラを摘み取ってください。防除にはオルトラン粒剤を株元にばらまき、発見したらすぐにベニカ水溶剤を散布してください。 - 【効果のある薬剤】
『家庭園芸用GFオルトラン粒剤』
『ベニカ水溶剤』
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ゴマダラカミキリ
- 【発生時期】
成虫=5月~7月/幼虫=1月~4月・7月~12月 - 【症状】
幼虫は幹の内部を食害し、木を枯らします。成虫は若い樹皮を傷付けて食害し新芽や枝先をしおれさせます。 - 【対策・駆除】
薬剤での対策は難しいので、成虫がバラに産卵しないように、日ごろから幹の周りを観察し、成虫は見つけしだい補殺してください。成虫が近づかないように、目の細かいネットをバラの株元に巻きつけておく方法もあります。新芽や枝先がしおれていないか観察し、木くずが出ていたら、針金などで穴の中を突いて幼虫を退治してください。 - 【効果のある薬剤】
特になし
バラ・ガーデニング花につく害虫の種類と対策と駆除方法のまとめ
害虫って気持ち悪いですよね。でも怖がってはいけません。
効果ある薬剤を利用し、ときには握りつぶして殺すぐらいの気持ちで、美しいバラを守ってあげてください。
育てているバラは、育てるあなただけが頼りです。
当サイトが、害虫駆除の参考になれば幸いです。
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【参考書籍】
- 主婦の友社 園芸ガイド2015[夏・特大号]
- 成美堂出版:はじめてのコンテナガーデン
- 株式会社西東社:これだけは知っておきたい園芸の基礎知識
- 株式会社永岡書店:初めての人でもよくわかる庭づくり