秋植え球根のガーデニング草花栽培ポイント!
球根花を育てる時のポイントは、球根の植え方と『春植え』『夏植え』『秋植え』とある植え付けの時期です。ここでは、代表的な『秋植え球根』の基本的な育て方を、参考になる動画を交えて簡単にアドバイスしています。
花の開花時期や、植え込み方など少しの基礎知識さえ分かっていればあとは簡単。すくすくと育つ姿が、なんともいえないガーデニングの楽しさを味わうことができます。
目次
球根の基本知識
参考動画:毎年植え替える球根 植え替えない球根
参考動画:球根選びのコツ
参考動画:秋植え球根の育て方
チューリップの育て方
チューリップは鮮やかな花色と独特の花形で、「秋植え春咲き」の球根の中でも、最も広く親しまれています。
チューリップの系統・品種
チューリップは開花期、草丈、花形などにより、いくつかの系統に分けられ、それぞれに数多くの品種がありますが、典型的な花形は『トライアンフ系』や『ダーウィン・ハイブリッド系』です。その他、よりデコラティブな『八重咲き系』・花弁の縁に細かい切れ込みが入る『フリンジド系』・フリル状に波打つ『パーロット系』・弁先のとがった『ユリ咲き系』などがあります。また、最近では、『小型の原種系』も盛んに栽培されているようです。
チューリップ栽培のポイント
チューリップの植え付け時期は10月下旬~11月です。チューリップの花色にこだわるのはもちろんですが、系統によって開花期が異なるので、寄せ植えにする場合は注意してください。球根は、大きくて充実した健全なものを選び、表面に傷のないもの、発根部がきれいであることを確かめてください。
高生種は庭植えや大型プランターに植えます。やや草丈の低い系統は標準サイズのプランターに植え、矮性種は密に群植することで魅力が出ます。
八重咲き系やユリ咲き系などの品種も、まとめて植え込むと、変化に富んだ仕上がりが楽しめます。
参考動画:チューリップの種類 咲き方別
参考動画:球根の植え付け方法 チューリップ
ユリ(百合)の育て方
ユリは9月~10月に植えて、翌年の5月~8月に開花します。
※当サイトでは『秋植え春咲きの球根』 で紹介していますが、本来は『秋植え夏咲き球根』です。
端正な花形をもつユリは花色も豊富で「清純」「華麗」「豪華」など、さまざまな印象を与え、多くの人に親しまれています。切り花はもちろん鉢植えにしても観賞価値の高い花として人気があります。
ユリの系統・品種
ユリの花は花形から、『テッポウユリ形(ラッパ形)』『ヤマユリ形(ロート形)』『スカシユリ形』『カノコユリ形』の4タイプに大別されます。現在、流通しているものの多くは、【スカシユリ系のアジアティックハイブリッド】と【カノコユリ系のオリエンタルハイブリッド】と呼ばれるもので、それぞれに多数の園芸品種があり、最近ますます多彩になってきています。
ユリ栽培のポイント
ユリは9月頃から市販される球根を買って植え付けます。ラベルで花色などを確かめて、病気や害虫の被害のない、固く締まった球根を選びます。
ユリには、球根の下から出る根と、球根からでた茎の土中部分から出る根(上根)があります。下根は植物を支える役目で、ユリを育てる養分の吸収は上根で行います。植え付けは上根が十分伸びるように、球根の高さの3倍くらいの深さになるように植え付けるため、深鉢が必要になります。
参考動画:ユリの育て方
参考動画:ユリ球根の植え方
スイセン(水仙)の育て方
寒い冬のさなかから咲き始めるスイセンの花姿は、凛として他の球根草花とは、ひと味違った気品を感じさせます。
スイセンの系統・品種
スイセンは栽培の歴史が古く、膨大な数の園芸品種があります。特に3月~4月に咲く西洋スイセンと呼ばれる品種は多く、花形で分類すると、『ラッパズイセン』『大杯ズイセン』『小杯ズイセン』『口紅ズイセン』などがあります。
スイセン栽培のポイント
スイセンの鉢花を購入する場合、葉が伸び過ぎて垂れ下がっているものは避け、葉が締まって蕾が伸び出しているものを選びます。
スイセンの球根を選ぶときは、形が扁平で小さな球根は花が咲かないことがあるので、大きくて丸く充実した重たい球根を選びます。また、芽の出る上部を押してみて柔らかいものや、カビが生えていたり傷があるものは避けます。
スイセンの球根は、10月下旬~11月に植え付けますが、鉢植えするときは、根が深くまで伸びるので、深鉢が適します。
参考動画:球根の植え付け方法 スイセン
参考動画:水仙の育て方
アネモネの育て方
アネモネといわれる一般的ものは、コロナリアの園芸品種で、『一重咲き』『八重咲き』『半八重咲き』があり、花色も赤、桃、紫、白など豊富に揃っています。
アネモネ栽培のポイント
アネモネは花が比較的短命なので、開花株の鉢植えは、ほとんど出回りません。秋から出回るポット苗か、球根を購入して、鉢や花壇に植えます。苗は蕾が付いていることを確認し、下葉が黄色いものは避けます。球根はカビや傷のないものを選んでください。
アネモネの球根は、10月以降に植え付けます。植え付け前に、湿らせたバーミキュライトなどの上に置いてゆっくりと吸水させ、膨らんだ球根を植えますが、尖っている方を下にして植えます。
アネモネのポット苗は根鉢を崩さないように植え付けます。日光を好むので、生育中は日当たりと風通しのよい場所に置いてください。
参考動画:アネモネの育て方
参考動画:アネモネの育て方・日常管理
ヒヤシンスの育て方
ヒヤシンスは、よい香りを漂わせ、春を告げる花として親しまれてします。また、花色が豊富で観賞花としても人気の球根花です。
ヒヤシンス栽培のポイント
ヒヤシンスの球根は、底部や上部がへこんでいるものや、傷が付いているものは避け、固く閉まって、できるだけ大きな球根を選んでください。
ヒヤシンスの球根は10月下旬~11月に植え付けます。鉢植えの場合5号鉢なら2~3球・標準サイズのプランターなら5球程度植え付けます。
ヒヤシンスの球根を植え付けたら、日当たりのよい戸外に置いて、12月いっぱいは、十分に冬の寒さに当ててください。
参考動画:球根の植え付け方法 ヒヤシンス
参考動画:ヒヤシンスの栽培方法
ムスカリの育て方
ムスカリは鮮やかな青紫色の花が春の花壇を彩り、チューリップなどほかの花を引き立てる名わき役といってもよい花です。丈夫で育てやすい秋植え球根で、丸い壺形の小花が、ブドウの房のように密集して咲く様子も愛嬌があります。
ムスカリ栽培のポイント
日当たりと水はけのよいところであれば、あまり場所を選びません。芝生などの中に植え込むことも可能です。夏の休眠中は日陰になってもよいので、落葉樹の下の植え込みにも適します。夏に茂る宿根草など、生育開花期の異なるものと混植しておくと、スペースの有効利用にもなります。
植え付けの適期は9月~10月です。鉢植えは球根の先端が隠れる程度の深さ、庭植えはさらに厚さ5cm程度土で覆います。数の目安は5号鉢(直径15cm)で7球程度、庭植えなら5cm~15cm間隔で植え付けます。つめ気味に植えた方が花が咲いたとき見栄えがします。
数年植えっぱなしでかまいませんが、球根がよく増えて窮屈になってくるので2~3年おきに掘り上げて植え替えを行ったほうがよいです。
参考動画:球根の植え付け方法 ムスカリ
参考動画:ムスカリの育て方・日常管理 葉丈を短く育てる方法
球根の育て方|秋植え春咲き人気の代表花6選!のまとめ
土でも、水でも手軽に栽培できる!それが球根草花の魅力です。
毎年、春と秋に植え込めば、美しい花を咲かせることができます。また、球根は早咲き、遅咲き、草丈の高いものと低いもの様々で、それだけにいろいろ取り合わせて植えると、次々に花が咲き、長期間楽しめます。
※栽培方法、植物の生態については、環境により異なります。また、個人的な見解・解釈もありますので、栽培方法や生態については事前によく調べる必要があります。