カーネーションの花言葉と育て方のポイント!
カーネーションの花言葉といえば、母の日のプレゼントでもよく知られる、『母への愛』や『母への感謝』です。そんな花言葉をもつカーネーションを育ててみてはいかがでしょうか。
とにかく家の中は、お母さんが明るく、元気が一番です。カーネーションを育てることで、母の日だけの感謝ではなく、いつも感謝している気持が、家の中全体を包み込み幸せな家族になるのではないでしょうか。
目次
カーネーション 花色別の花言葉
母の日にカーネーションを贈る習慣は、1907年にアメリカの女性が、母親の命日に教会でカーネーションを配ったことが始まりとされています。そして、これにちなみ1914年にアメリカ大統領ウィルソンが、5月の第2日曜日を「母に捧げる日」としたことで、習慣化したようです。
赤色の花言葉
「母への愛」「真実の愛」「熱烈な愛」など
カーネーションといえば、誰もがイメージする花色は赤です。花言葉どおり真っ赤なカーネーションは熱い愛を感じます。
白色の花言葉
「生きた愛情」「純粋な愛」「私の愛は生きています」「尊敬」など
カーネーションの白は故人へ贈る花色とされていますので、プレゼントは避けた方がよいでしょう。
桃色の花言葉
「熱愛」「大胆」「感謝の心」「気品」など
母の日のプレゼントには、ピッタリの花言葉です。母の日の当日はなかなか手に入らないので、注意してください。
黄色の花言葉
「軽蔑」「嫉妬」など
白いカーネーション同様、プレゼントは、控えたほうがよいと思います。花言葉を知るとトラブルになりかねません。
青色の花言葉
「永遠の幸福」
母にとっての一番の不幸は、我が子が、先に死ぬことです。子供が母へ青色のカーネーションを贈るときは、母を絶対悲しませない誓いでもあります。
カーネーションの特徴と育て方
カーネーションは、毎年花を咲かせる多年草で、母の日に贈る花として、古くから親しまれています。フリルのように波打つ花びらが重なり合い、ゴージャスな感じと可憐さをあわせもち、すっきりとした端正な草姿と独特の香りが魅力です。
性 質:ナデシコ科ナデシコ属
分 類:多年草(宿根草)
花 色: 赤・白・桃・黄・青 など
開花期:4月~5月
原産地:南ヨーロッパ・西アジア
カーネーションの品種について
カーネーションの本種は地中海沿岸に自生しますが、現在広く親しまれているのは多くの近縁種を掛け合わせて作られた交配種です。
ワンシーズン(主に初夏)のみ花を咲かせる品種と、条件が合えば周年開花する四季咲き性の品種があります。
【カーネーションの栄養系と実生系の違い】
栄養系とは、主にさし木・さし芽株分けなど、植物の体の一部から増える植物のことで、実生系(みしょうけい)とは、主にタネから増える植物のことです。育てる上で大きな違いはありませんが増やしたい場合に方法が異なります。
【ポット・カーネーション】
鉢物向きに育成された品種で、節間が詰まって葉が密に茂り、草丈10~30cm程度で花を咲かせます。実生系の品種もありますが、栄養系の品種が主流で、赤とピンクの花色のものが多く出回ります。大きく分けると、花径4~5cmの大輪タイプと、小輪のミニカーネーションと呼ばれるタイプがあります。
参考動画:カーネーションの選び方・育て方
カーネーション栽培方法
【カーネーション栽培のポイント】
- カーネーションは雨・風の管理や冬越しの温度管理が難しいため、移動管理ができる、鉢植えがおすすめです。
- カーネーションの開花期が終わったら、古い葉などを整理して涼しい場所に置いて管理してください。株が鉢いっぱいになっている場合、9月に全体を切り詰めて、新しい用土で植え替えてください。このとき、元肥として有機配合肥料を施してください。
- 春先に出回るポット苗を購入したときは、有機質を含んだ水はけのよい用土に石灰を少量混ぜて、浅植えにしてください。肥料分を好むので、追肥として液肥などをこまめに施してください。
- 苗を植えて、茎が長く立ってきたら、株元から5~6節の場所で先端の芽を摘み取ってください(摘芯)。そうすることでわきから芽が出てきて枝数が多くなり、結果として花付きが良くなります。
- 茎が長く伸びる品種の場合、早めに支柱を立てましょう。花の重みで茎が曲がることがあります。
栽培置き場所
庭植え、鉢植えを問わず、日当たりがよく、乾燥した場所を好みます。日照不足になると葉も黄色くなり、よく育ちません。ただ、高温多湿に弱いので夏は直射日光を避けて半日陰で風通しのよい、できるだけ涼しい場所に置いてください。
花は水に弱いので開花中の株は雨に当てないよう、ベランダなどで育てた方が無難です。ちなみに気温が25℃を超すと花付きが悪くなり、夏はほとんど咲き止みます。
寒さに少し弱いので、冬は室内の日当たりのよい場所か、寒風の避けられるベランダなどに置いてください。四季咲き性の物は10℃以上の気温があれば冬でも開花することがあります。
植え付け
根がいっぱいになったら一回り大きな鉢に植え替えます。
根詰まりは、つぼみの不開花や下葉の枯れ上がりの原因になるので、毎年、秋涼しくなったら、根鉢をくずして新しい用土で植え直しをしてください。
【さし芽】について
さし芽は4~6月、9~10月が適期です。
茎の節からでてくる わき芽を使うのが一般的です。5~6㎝程度の長さに育ったわき芽を付け根からかき取って、下の方の葉を取り除いてから川砂とバーミキュライトを混ぜた土に挿します。
根が出るまで水分が蒸発しないように半日陰の場所で管理してください。
育ってきたら鉢に植え付けます。春に さし芽した苗は翌年の春から、秋に行ったものは翌年の秋から花を楽しめます。
成株より苗の方が夏越しはしやすいので、 夏越しに不安が有れば春に さし芽を行って苗を作っておくとよいでしょう。
用土・肥料
【用 土】
水はけと通気性の良い土が適しています。赤玉土小粒7、腐葉土3の混合用土を基本として、少量の苦土石灰を混ぜておき、水はけをよくするため、これに1割ほど山砂か鹿沼土を配合するとよいでしょう。
【肥 料】
生育期間中は1ヶ月に1回程度化成肥料を与えます。液体肥料を使う場合は1週間に1回を目安にします。特に開花期間を中心とした1ヶ月は花付きを良くするためにカリウムやリン酸の多く含んだ肥料が適しています。真夏は暑さで生育が弱るので与えません。冬も同様に肥料は与えません。 庭植えの場合も同様の肥料を施しますが、鉢植えよりも少なめで十分です。
水やり
用土の多湿は根腐れしやすくなります。乾燥には比較的強いのですが、発蕾期、伸長期には水分を多く必要とするので、水切れに注意してください。
つぼみや花は水に弱く、ぬれた箇所からカビが発生することがあるので、開花中は花やつぼみに直接水がかからないように株元からそっと水やりしてください。
発生しやすい病害虫
【灰色かび病】
灰色かび病は、梅雨時期などの湿度の高い時期に発生しやすく、繁殖させてしまうと元気な茎葉にも移り株全体を枯らしてしまいます。対策として花がらや枯れ葉は早めに取り除くようにしてください。
【ウイルス病・立枯病】
ウイルス病や立枯病は、ほかの株にうつらないよう隔離して焼却処分するのがよいでしょう。また、春先にアブラムシが発生しますので、見つけ次第早めに駆除してください。
参考動画:カーネーション 花後の管理
カーネーションの花言葉と育て方
【母の日に感謝を伝える贈答花】のまとめ
日頃、お母さんに感謝の言葉なんて、なかなか照れ臭くて言えませんが、「母の日」という、感謝の気持ちを伝える絶好の日があります。
この母の日という、きっかけさえあれば、照れ臭くてもカーネーションぐらい渡せますよね。出来れば、感謝の言葉もあればいいのですが、恥ずかしいのであれば、カーネーションだけでも渡してください。お母さんは、それだけで胸いっぱいに感激・感動するはずです。
※栽培方法、植物の生態については、環境により異なります。また、個人的な見解・解釈もありますので、栽培方法や生態については事前によく調べる必要があります。
※花言葉や花名の由来はさまざまに表現され、紹介されています。また、個人的な解釈もありますので、他で紹介する花言葉の由来や意味と異なる場合もあります。
参考=株式会社ナツメ社:想いを贈る 花言葉