グズマニアの品種や育て方!
グズマニアの花言葉は『あなたは完璧』・『理想の夫婦』です。
グズマニアは基本的に、園芸では鉢植えにして観葉植物として育てます。花自体は短命ですが、花茎に付く葉っぱ(花苞または苞状葉)が、鮮やかな赤や黄に色づきとても美しく、数か月間、色あせず楽しむことができます。また、葉は通常緑色ですが、白や淡いピンクの筋が入る品種もありトロピカルな雰囲気たっぷりの鉢物となります。
画像出典:山形市のお花屋さんラ・フローレ
目次
グズマニアの特徴と育て方
出典:http://kawai-engei.seesaa.net/
グズマニアは、パイナップル科グズマニア属の非耐寒性常緑多年草です。 花のように見えているのは花苞(苞状葉)と呼ばれているもので、葉の一部です。 実際の花は小さく花苞(苞状葉 )の間に咲きます。 葉はロゼッタ状をしており、柔らかく葉の周辺に鋸歯状の刺はなく、花苞(苞状葉)を数か月間観賞できるので人気の観葉植物です。一般に流通しているものには、大型と中型、小型の品種があります。
グズマニアの性質・特性
グズマニアは中南米の熱帯雨林におよそ120種が分布するアナナス類で、主に樹木の上など自生する着生植物です。葉は細長くて表面に光沢があり、放射状に広がります。茎が短く葉の付け根は重なって筒状になり、ちょうど水がたまる構造になっています。この溜まる水を葉から吸収し育ちます。
性 質:パイナップル科グズマニア属
分 類:非耐寒性常緑多年草
生 態:着生植物(樹木にくっついて生活する植物)
別 名:アナナス( 園芸におけるパイナップル科植物の総称)
開花期:5月~10月(栽培環境・品種により異なる)
原産地:中南米
グズマニアの品種
エンパイア
出典:http://iyoryoma21.blog38.fc2.com/
小型のグズマニア・リングラタ品種で花苞が長く伸びない
マグニフィカ
出典:http://iyoryoma21.blog38.fc2.com/
中型 品種のロイヤルシルバー(葉に白色の縞斑が入る)
オスタラ
出典:http://guz.poulsenroses.com/
大型の品種で、立ち上がった花苞が赤橙色になる。
ヒルダ
出典:http://guz.poulsenroses.com/
大型の品種で立ち上がった花苞が黄色になる。
アパッチ
出典:http://kawai-engei.seesaa.net/
大型の品種で立ち上がった花苞は基部が黄色・先端部が橙色になる。
グズマニア栽培方法
【グズマニア育て方のポイント】
グズマニアの育て方は、他の植物とは違う大きな特徴があります。それは、水の与え方にあります。水を与えるときは、株元の筒状の葉の部分に水を溜めるように、与えなくてはなりません。これは、グズマニアは他の木に着生する植物で根には、ほとんど水分吸収の役割がないからです。このため、筒状になっている葉の株元に溜まった水を吸収し育ちますので、水やりは注意してください。
グズマニアは、生育サイクルにも特徴があります。花が咲いた株は、子株を出してその後1年ほどかけて枯れます。その子株が育って→開花→新たに子株を出す→を繰り返します。
いきなり枯れるわけではありませんが、一度花がついた株はいずれ枯れるということを覚えておいてください。
参考動画:花鉢を長く楽しむ極意
栽培置き場所
グズマニアは強い直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまいますので、一年を通して明るい日陰で育てます。
基本的にグズマニアは明るい日陰を好む植物です。室内に置く場合もレースのカーテン越しの柔らかい日差しの当たるような場所が適しています。
真夏はできるだけ暑さを避けて風通しのよい場所で育ててください。
越冬温度は3℃~5℃ですので、冬は室内の日の当たる場所に取り込んで育ててください。
用土・肥料
【用 土】
グズマニアは、水ゴケ単用か、ヤシ殻などに植えつけます。 株がぐらつかないようにしっかりと詰めます。軽石の単用でも可能ですが、大株の場合しっかりと鉢に固定できず株元がぐらつきやすいので気をつけてください。
【肥 料】
グズマニアの肥料は生育期の5月~9月、月1回薄めた液体肥料を葉筒部に与えます。
水やり
グズマニアの水やりは、冒頭でも説明しましたが、少し変わっています。株元が筒状になっておりそこから水を吸収するため、生育期5~10月にはその部分に常に水を溜めるようにしておきます。
水やりの際は、筒状の部分に溜まった水が入れ替わるくらい株の上からたっぷりと水を注ぎます。秋頃からは溜まった水をいったん出してしまい(鉢を逆さまにして水を出してしまう)、葉筒部の底にわずかに水がたまる程度にとどめておきます。
空気が乾燥するようなら、ときどき霧吹きで葉に水をかけてあげてください。一年を通して空気中の湿度が高い環境を好みます。
植え替え
一度花を咲かせた株は、子株を出して枯れてしまいます。そのため、植え替えないで、花後に伸び出た子株を分けて、株の更新をします。
株分けした根元に、湿らせた水ゴケをしっかりとくるんで鉢に植え替えます。その際、鉢の底には大粒の軽石やちぎった発泡スチロールを鉢の底に敷いて、上げ底してから植え付けてください。
【子株の株分け】
花苞が枯れたり色ざめてきたら、花苞をカットし、子株がよく育つようにします。
子株の葉が10枚以上になったら、親株から切り離し、鉢に植えます。
切り離す際は、なるだけ、切り口の面積が小さくなるように注意してください。葉数が少ない場合や、親株と近い位置で切り取って株の基部が筒状になった場合は、活着しなくなります。
参考動画:グズマニア株分けの仕方
発生しやすい病害虫
【炭そ病】
炭そ病は春から秋、葉に発生します。発病部位を早めに切り落とします。
【カイガラムシ・ハダニ】
カイガラムシ・ハダニは、年間を通して発生します。発生を見たら早めに防除します。特に、カイガラムシが発生しやすいので、見つけ次第、葉を傷つけないように古い歯ブラシなどでこすり落としてください。
グズマニアの花言葉と育て方
【色鮮やかな観葉植物】のまとめ
グズマニアの花言葉は『あなたは完璧』『理想の夫婦』などと表現されていますが、個人的にはあまり縁のない、無縁の言葉です。
この堅苦しく、嘘くさい真面目な花言葉は、グズマニアの表面的な美しさを表現していると同時に、あまりに完璧さや理想を求めすぎると、グズマニアのように根付かず、安定感に欠けてしまうことを意味しているように思えます。
完璧と思われるものほど、意外にもろい場合もあります。とにかく、ほどほどが一番です。
特に夫婦関係は、何事も適当ぐらいが、安定した家庭を維持できると個人的には思っています。そう思うのは、適当すぎる自分の言い訳かな・・・。
※栽培方法、植物の生態については、環境により異なります。また、個人的な見解・解釈もありますので、栽培方法や生態については事前によく調べる必要があります。
※花言葉や花名の由来はさまざまに表現され、紹介されています。また、個人的な解釈もありますので、他で紹介する花言葉の由来や意味と異なる場合もあります。
参考=株式会社ナツメ社:想いを贈る 花言葉