ダイエットで病気の前兆を改善!
生活習慣病による体の不調の原因は、食生活にあります。肥満からくる病気やお肌の老化、また精神的イライラなど、すべては『食』次第です。しかし、この『食』は、ダイエットを意識した『食』でなくてはなりません。何かと忙しい現代ですから、ファストフードやインスタント食品に頼りっきりという食生活は、避けられない場合もあるでしょう。しかし、このような食生活を続けていると、ダイエットの敵でもある、余分な脂や糖の摂りすぎから、深刻な病気になりかねません。
生活習慣を改善して、ダイエットされた健康な体になる為に、当サイトを一読していただき、参考になれば幸いです。
※紹介しているダイエットや健康に関する内容は、多くの健康情報の中から、「なるほど!・効果がありそう!」と思われたものを参考にしています。当然ながら個人的な見解もあり、効果については、個人差があること ご了承ください。
目次
生活習慣病とは?
偏食、運動不足、喫煙、ストレス・・。 生活習慣病はその名の通り、ふだんの生活習慣が、発症や進行に深く関わっています。高血圧・脂質異常症・糖尿病・肥満が代表的なもの。これらは「死の四重奏」と呼ばれ、もちろん単独でも恐ろしい病気ですが、重複すると命にかかわる危険が増します。
【静かに進行する動脈硬化】
高血圧・脂質異常症・糖尿病は、自覚症状がほとんどないまま、体の中で動脈硬化が静かに進行します。そのまま病気に気づかずに、また気づいても「自分は大丈夫」と治療をせずに放っておくと、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞などが起こり、取り返しのつかないことになりかねません。
≪動脈硬化とは≫ |
動脈硬化とは、動脈(血管)が硬くなり弾力性を失ってしまうことです。これは加齢とともに進行する、生きている上で、避けられない現象です。しかし、生活習慣病にかかると、加齢による動脈硬化に加えて、コレステロールなどの影響により、血管の硬化状態が悪化し、血液の流れを悪くするばかりか、重症になると、血栓により血管を完全に塞いでしまう危険な状態になります。 |
生活習慣改善とダイエットが必要な九つの症状!
病気は、なってからではなく、なる前の予防が大事です。下記の症状に心当たりがあれば、食の改善に努め、自らの治癒力を高めることが大事です。
【高血圧】・【高血糖値】・【脂質異常症】・【肥満】・【高コレステロール】・【肝機能低下】・【骨密度低下】・【筋肉量低下】・【認知症】 |
それぞれの、症状の原因等についての内容を記していますので、参考にしてください。また、詳細については、それぞれリンク先を表示してますので、栄養の食べ合わせや食材など参考にご覧ください。
高 血 圧
高血圧が原因でなりやすい病気 |
脳出血・脳卒中・高血圧性心不全 |
塩分の摂りすぎと肥満は危険!
高血圧は日本人の国民病ともいえます。主な原因は塩分の摂り過ぎですが、1日約6g以上の塩分が過剰摂取の目安となっています。
塩分を過剰に摂取すると血液中の塩分(ナトリウム)の濃度が高くなります。すると、体内にある水分で薄めようとして血液量が増すので、血管の壁に圧力がかかって高血圧になります。また、食べ過ぎ、飲み過ぎによる内臓脂肪型肥満、さらには運動不足による消費カロリーの減少も高血圧の大きな要因になっています。
高 血 糖 値
高血糖値が原因でなりやすい病気 |
糖尿病・糖尿病性網膜症・糖尿病性神経障害 |
インスリンが作用しにくい肥満体は危険!
血糖値とは血液中のブドウ糖の量のことです。血糖は主に食材に含まれる炭水化物が消化され血液中に送られたもので、食事の後、血糖値が上がるのはそのためです。健康な状態であれば血糖値が上昇しても膵臓(すいぞう)からインスリンという物質が分泌され一定の値まで下げてくれるのですが、体内の脂肪量が多くなったりするとインスリンが作用しにくくなります。つまり、肥満はインスリンの作用低下を招きやすく、高血糖値になりやすいということです。
脂質異常症(高脂血症)
※高脂血症は2007年に病名を『脂質異常症』と改名しています。
脂質異常症が原因でなりやすい病気 |
脂肪肝・動脈硬化・心筋梗塞 |
カロリー過多の食生活に注意!
脂質異常症は糖質やアルコールの摂り過ぎが原因とされています。このため、高カロリーの食事や甘いお菓子の食べ過ぎ、清涼飲料水の飲み過ぎなど、脂肪や糖分の多い食事により、コレステロール値が高くなるのもは脂質異常症の原因となります。
脂質異常症は、余分な糖質が体内で中性脂肪に変化して内臓脂肪や血中に蓄えられるので、糖質や脂質を代謝するための、ビタミンやミネラルの不足には、注意が必要です。
肥 満
肥満が原因でなりやすい病気 |
心不全・睡眠時無呼吸症候群・高血圧 |
食べ過ぎと運動不足が肥満の2大要員!
摂取カロリーが消費カロリーをオーバーすると、それが脂肪に変換され、中性脂肪として体内のあちこちに蓄積することで肥満になります。原因は暴飲暴食による摂取カロリーのオーバーが主ですが、老化や運動不足により活動エネルギーである基礎代謝量が低下し、太りやすく、痩せにくい体質を作ってしまうのも肥満となる要員になっています。その他、代謝に必要なビタミン、ミネラルの不足なども肥満の原因になっています。
高コレステロール
コレステロールが原因でなりやすい病気 |
動脈硬化・肝機能障害・糖尿病・メタボリック症候群 |
動物性飽和脂肪酸の摂りすぎで悪玉が増加!
コレステロールは体内に存在する脂肪の一種で、血液や脳、筋肉などに含まれている生命維持に必要な成分です。しかし、増えすぎると血液に悪影響を及ぼします。
動物性飽和脂肪酸の過剰な摂取、トランス脂肪酸の摂取が、悪玉コレステロールを増やす原因になります。コレステロールがたくさん溶けた血液は、余分な脂質が溶けて流れの悪い、ドロドロの状態です。ですから、血液をうまく送り出せないため、心臓に負担がかかるうえに血管を詰まらせる原因になります。血管が詰まってしまうと動脈硬化、ひいては脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす要因となります。
肝機能低下
肝機能低下でなりやすい病気 |
慢性疲労症候群・肝炎・肝硬変・脂肪肝 |
過度の飲酒、欧米人並みの食生活に注意!
日本人の約4割は、遺伝的にアルコールを酢酸に分解する酵素が不足しているといわれています。しかも体格的に日本人は肝臓が小さく、加齢とともに更に小さくなるので、過度の飲酒をしたり、欧米人と同じような高カロリーで脂質の多い食生活を送っていると、肝臓への負担が大きくなります。
肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、自覚症状が現れにくいため、かなり病気が進行していても気づきにくい厄介な臓器です。毎日のように飲酒する人、早食いで運動不足の人は、要注意です。
骨密度低下
骨密度低下でなりやすい病気 |
骨粗しょう症・骨折・動脈硬化 |
特に女性はカルシウム不足に注意!
骨密度は20歳前後でピークに達し、40歳ぐらいまでほぼ一定ですが、女性の場合、閉経後に急激に低下していきます。
骨の主成分であるカルシウムは腸から吸収されて骨に取り込まれますが、加齢に伴い腸からのカルシウム吸収率が低下します。このことが、骨密度低下の主な要因ですが、過度のダイエットや飲酒、日光に当たらない生活も骨密度低下の原因になっています。
骨密度が低下すると、骨の問題だけでなく、動脈硬化のリスクが高くなるといわれています。「骨のもろさは体のもろさ」と心得る必要があります。
筋肉量低下
筋肉量低下でなりやすい病気 |
栄養失調・骨粗しょう症 |
ダイエットは体重は落としても筋肉量は落とさない!
30歳を超えたころから筋肉量は減り、新陳代謝が低下することで、体に衰えを感じさせる、様々な肉体的影響が出てきます。特に、上半身よりも下半身の衰えが早く、体重負荷がかかる腰や膝が痛み出します。
膝や腰の痛みの主な原因は、加齢によるものですが、運動不足も大きな要因です。30歳を超えた筋肉は使わなければ衰える一方ですので、日頃からあまり歩かないという人は要注意です。また、食生活ではタンパク質不足に注意してください。タンパク質は血管や筋肉の材料になるので、不足すると貧血や転倒の恐れがあります。
認 知 症
ダイエットで認知症を予防!
肥満に多い、生活習慣病の人は認知症の発症リスクが高くなるといわれています。特に高血圧や糖尿病は、血管にさまざまな悪影響を及ぼし脳障害の危険が高まります。
体を活発に動かす人は認知症に比較的なりにくいといわれています。車より自転車、自転車よりも歩きというように、なるべく体を動かすとともに、ダンスやスポーツなど、自分が楽しいと感じることが認知症予防には効果的といわれています。
生活習慣病を改善する健康ダイエット法
生活習慣病=肥満に注意!
肥満の原因は、摂取カロリーが消費カロリーをオーバーすると、それが脂肪に変換され、中性脂肪として体内のあちこちに蓄積されることが原因です。つまり、食べたカロリー分を消費していないということです。となると、食欲をいかに抑えるかを考えがちですが、消費カロリーをいかに上げるかが健康ダイエットの基本です。
お腹いっぱい食べてダイエット
カロリー消費は運動だけではない!
カロリー消費は食事の仕方で簡単に上げることができます。食事をすると、食べ物は胃や腸で分解されますが、このときの消化活動でカロリーが消費されます。
物を食べて汗をかくという現象は、カロリーが消費されている証拠です。ということは、カロリーを消費しやすい食べ方にして、カロリーを消費しやすい食材にすればよいのです。
よく噛んでカロリー消費を上げる!
噛むことによって、唾液が分泌され、そして胃液の分泌を促します。唾液や消化液を作るにもカロリーは消費されます。つまり、たくさん噛むほど、多くの消化液が作られるので、自然とカロリーは消費され太りにくくなります。
また、噛むほどに満腹中枢が刺激されることにより、少ない量で満腹感を得ることができますので『噛めば噛むほどダイエット』、ということになります。
食事に時間はかかりますが、噛む回数は1口30回程度を心がけて飲み込むとよいです。
早食いは厳禁です。
肉食がカロリー消費を上げる!(要注意付き)
ご飯やパンなどの炭水化物は、カロリー消費しにくい食物です。一方、肉・卵・チーズのタンパク質は、カロリー消費しやすい食物です。
当然ながら、ダイエットとなると炭水化物は控えるべきです。ただし、炭水化物(糖質)を完全にシャットアウトするのは危険です。糖質制限ダイエットは、確かに効果の出やすいダイエット法ですが、栄養バランスには注意が必要です。
【炭水化物とタンパク質の消化活動によるカロリー消費の比較】
- 炭水化物の場合=消化活動によるカロリー消費=6%
- タンパク質の場合=の消化活動によるカロリー消費=30%
上記からも分かるように、ご飯やパンなどの炭水化物は、痩せにくく太りやすいということが分かります。できるだけ、肉などのタンパク質を摂取することで、自然な体の代謝により、カロリー摂取を抑えてくれます。
【要注意】 |
コレステロール値や肥満の度合いによっては、たとえカロリー消費しやすいタンパク質食材であっても、食べる量には注意が必要です。体調に不安がある場合や妊娠中の方は、食材や摂取量について医師との相談をお願いします。 |
参考動画=お腹いっぱい食べても痩せるダイエット法
生活習慣病はダイエットで改善!
【食材や食事の仕方で健康的に痩せる症状別対処法】のまとめ
寿命ではなく健康寿命を延ばそう!
健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。
平均寿命と健康寿命の間には、男性で約9年、女性で約13年の差があります。 誰もが最後まで、健康でいきいきとした生活を送りたいと思っています。健康寿命を延ばし、家族との楽しい時間を延ばすことこそが、生きるものの務めと心得ることが大事です。
【注意事項】
紹介している食材の使用や健康法を実践する場合、ご自身の体調を考え、注意した上でおこなってください。また、体調に異常や不安を感じた場合は、速やかに中止し、医師に相談してください。