庭が映えるグランドカバープランツを育てよう!
ビンカ ミノールは「ヒメツルニチニチソウ(姫蔓日々草)」とも呼ばれています。頑健で耐陰性があるため、日陰に植えていても、より環境のよい日向の方へと伸びて行きます。
放置しているとあっという間に広がるので、植える場所をよく考えて、広げたくない場合はツルの切り戻しを定期的に行う必要があります。
放って置いても、地面を這うように辺り一面、盛大に茂るので、「グランドカバープランツ」としてよく利用されてます。
目次
ビンカミノールの特徴と育て方
ビンカミノールは、花の付く茎は直立し、花の付けない茎は、ほふくして節から根を地面に下ろします。
耐寒性・耐陰性に優れ、寒地栽培に適し盛大に増殖しますが、暑さには弱く、あまり日当たりが悪いと花付きが悪くなります。
- 開花期:4月~7月
- 草丈:つる性
- 性質:耐寒性常緑の亜低木
ビンカミノール栽培方法
【画像出典:通販サイト】=グリーンロケット
栽培置き場所
かなりの日陰でもよく耐えて生長します。日当たりのよい場所のほうが花付きがよいので、午前中の日光が当たるような半日陰がベストですが、ビンカマジョールに比べると夏の暑さを嫌うので、夏の強い日差しは避けた方がよいです。
冬の寒さには強く戸外で問題なく越冬します。
用 土
庭植えの場合、水はけがよければ特に土質は選ばずに育ちます。庭の土が粘土質で水はけが悪いようならば、腐葉土や赤玉土・川砂を混ぜて水はけをよくしてください。
鉢植えの場合、水はけのよい用土、花の培養土にパーライトを2割ぐらい混ぜるか、もしくは赤玉土(小粒)6、腐葉土3、パーライト1などに植え付けます。
植付け
春の3月から5月頃、または秋の9月中頃から10月頃まで行えます。春は花が咲いているので、秋に植え替えた方がよいと思います。基本的に真夏と真冬を除けば植え替え、植え付けはできます。
切ったツルを土に挿しておくと比較的簡単に根付きますが、はほふくする茎の節から根を出して増えるので、その部分を親株から切り離して植えてください。
水やり・肥料
【水やり】
庭植えの場合は、一度根づいてしまえば、水やりは特に必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてからたっぷり与えるようにし、過湿には注意してください。
【肥 料】
庭植えの場合、基本的に肥料は、ほとんど必要ありませんが、植えつけ時に元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜておきます。その後は施肥をすると茂りすぎるので、追肥は不要です。
鉢植えの場合は、肥料切れすることがあるので、花後に緩効性化成肥料や有機質肥料を施します。
『ビンカミノール』と『ビンカマジョール』の違い
ビンカ属は、つる性の多年草または亜低木に分類されています。
日本ではツルニチニチソウ(ビンカマジョール:Vinca major)と、それより小型のヒメツルニチニチソウ(ビンカミノール:Vinca minor)の2種がよく知られています。
ちなみに、名前の『マジョール:major』は大きい、『ミノール:minor』は小さいを意味します。
一般的に、見分けが付きにくく、呼び名も似ているので、かん違いもよくあるようです。ビンカ ミノールはビンカ マジョールよりも、開花期間が長く、花や葉が小さいのが特徴です。
花言葉
ビンカミノールの花言葉は「優しい思いで」・ビンカマジョールは「楽しい思いで」となっており、花言葉も似ています。
どちらも、茎が地表を這い、節から根を下ろして広がることから、グラウンドカバーやコンテナ、吊り鉢の縁から垂らすなど、長い つるを生かして多様に利用されています。
【ビンカマジョール】
【画像出典:通販サイト】=トオヤマグリーン
ビンカ ミノールの育て方
【庭のグランドカバー草花】のまとめ
前述したように、ビンカミノールの花言葉は「優しい思いで」・ビンカマジョールは「楽しい思いで」となっており、いずれもグランドカバーとして、よく利用されています。
花言葉どおり、ビンカミノールとビンカマジョールは『優しく』、『楽しい』想いで満たされるよう、人の心をもカバーしてくれるでしょう。
もし、庭先にビンカの花が咲いたなら、家族が優しくなれる楽しい思い出が、花の数だけできるのではないでしょうか。そんな気がします。
※栽培方法、植物の生態については、環境により異なります。また、個人的な見解・解釈もありますので、栽培方法や生態については事前によく調べる必要があります。