庭が映えるグランドカバープランツを育てよう!
ビオラ・ラブラドリカ プルプレアは、一年草の一般的なビオラに比べ、ほとんど草丈が伸びず、コンパクトな姿です。
広がるように、やや這性気味に伸び、剪定は基本的に必要ありません。チョットしたスペースのグランドカバープランツとして、また寄せ植えや花壇のアクセントとしておすすめです。
特徴的な黒みがかった常緑の銅葉と淡い紫の綺麗な花の調和はとても美しいです。花は秋から初夏にかけて繰り返し咲き続けるので、長期間楽しめます
画像出典:http://msgstyle.exblog.jp/i14/
目次
ビオラ・ラブラドリカ プルプレアの特徴と育て方
出典:http://seeding.blog.so-net.ne.jp/
【ビオラ・ラブラドリカ プルプレア】
【別 名】
- ビオラ・ラブラドリカ パープレア
- 黒葉(紫葉)ビオラ 紫式部
- 黒葉スミレ
開花期:10月~5月
草 丈:10~30㎝
分 類:スミレ科ビオラ属
性 質:耐寒性宿根草(冬期常緑~半常緑種)
原産地:北アメリカ北東部
ビオラ・ラブラドリカ プルプレアの特徴
スミレ科の中では耐暑性・耐寒性があり、比較的夏越し、冬越しが容易な植物です。美しい銅葉が印象的で、花のない時期もカラーリーフとしても楽しめます。他の植物を追いやるほど旺盛というわけではなく間引きで調整できます。
春・秋は日当たりで、夏は半日影で管理するのが理想ですが、比較的、耐陰性もあるので、半日影のチョットしたスペースに利用することが出来ます。
ビオラ・ラブラドリカ プルプレア栽培方法
出典:http://seikouudoku25.blog.fc2.com/
【栽培ポイント】
宿根草は「株の更新」を全くしないと、年を追うごとに株が痩せ、発芽後3年~5年で、いつのまにか庭から消えて無くなってしまいます。ですから数年毎に、株が込み合ってきたり、大株になったら株分けや根の整理をするのがポイントです。
また、パンジーやビオラの種は、※F1種と呼ばれ、花後に採取したタネを蒔いても、親と同じ色や性質が出ないことが多いので、注意してください。
※F1種は花がたくさんついたり生育が旺盛などの性質をもっていますが、できたタネはしばしばそれらの性質を欠いた劣った物になります。逆に固定種と呼ばれる物は親とまったく同じ性質のタネができます。F1種の種は毎年買い求めることをおすすめします。
出典=https://ramblersrose.wordpress.com/
栽培置き場所
夏に西日の当らない、半日蔭のような場所が適していますが、あまりに日照不足だと花つきが悪くなったり、茎がひょろひょろに育ってしまいます。
できるだけ午前中に日の当たる場所で育ててください。
用 土
有機質に富んだ水はけのよい土壌が適します。硬く水はけの悪い土の場合、腐葉土や堆肥などの有機質を十分にすき込んでください。
鉢植えの場合、水はけがよく、通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。市販の草花用培養土を用いるか、あるいは、赤玉土6、腐葉土3、牛ふん堆肥1の割合で配合するとよいでしょう。
植付け
10月以降、ポット苗を植えつけまが、根鉢をポットから抜いたとき、根鉢の表面に根がびっしりと回っている場合は、少しほぐして植えつけます。広がるように、やや這性気味に伸びるので、庭植えの場合、株間は、30㎝程度にして植え付けてください。鉢植えの場合、径30cm以上のボールプランターなどに植え付けるとよいでしょう。
高温多湿に弱いので9月頃に買い求めた苗はできるだけ涼しい場所で育てるようにしてください。苗は涼しくなる10月頃に買うのがベストです。
水やり・肥料
【水やり】
庭植えの場合は、植えつけ後にたっぷりと与え、その後は、土の表面が乾いたら与えるようにしてください。鉢植えの場合も、表土がよく乾いたら鉢底から水が流れ出るくらい、水やりしてください。
基本的に、やや乾燥気味で育てたほうが葉色が、美しくなるようです。
【肥 料】
用土にはあらかじめ緩効性化成肥料を元肥として混ぜておき、月に1回※肥料三要素が等量含まれた固形肥料を置き肥してください。
※肥料三要素
- チッ素=葉肥と呼ばれます。葉や茎などの生育を促進し 葉の色を濃くします。
- リン酸=実肥と呼ばれます。開花や結実を促進し根を伸張させます。
- カ リ= 根肥と呼ばれます。根や茎葉を丈夫にし、耐病性を高めます。
日常のお手入れ
春にアブラムシやナメクジが発生することがあります。見つけしだい駆除しましょう。
次々と長く開花する植物なので、株が疲れないように、こまめに花がら摘みを行ってください。 花がら摘みは花茎のつけ根から切り取ります。
ビオラ・ラブラドリカ プルプレアの育て方
【庭のグランドカバー草花】のまとめ
目を引くような華やかさはないものの、渋く味わいある、深い色合いで、スミレらしい可憐さも持つおすすめのビオラです。
紫がかった葉がとても美しく、葉は寒くなるほどに濃い色になっていきます。
花は薄紫色で冬から夏まで長い間咲き、冬も常緑で深い葉色と花のシックでおしゃれな調和が楽しめます。
残念なのは、短い期間にしか流通しないことです。種が採れそうならば、秋に撒いてみるといいでしょう。
※栽培方法、植物の生態については、環境により異なります。また、個人的な見解・解釈もありますので、栽培方法や生態については事前によく調べる必要があります。
コメント
昨年の秋購入した黒葉スミレですが、40年ぶりの大寒波(福岡県)にもめげず立派な葉っぱがこんもりと茂っています。でも、花の一リンも咲きません。用土はご指摘のものを使っていますし、午前中の日当たりもばっちりです(この冬福岡はうんざりする程曇りの日が多かったですが)元肥として、マグワンプを入れて、ガーデンボールを鉢に置いていますが、全く花が咲きません。どうしたら良いでしょうか?突然で失礼しますが、教えて頂けるおと、とても助かります。
わざわざのご質問ありがとうございます。ご質問の黒葉スミレ開花の件ですが、申し訳ありませんが開花しない原因がはっきりわかりません。ただ、こちらでご案内している栽培方法に間違いがないか、検証する予定でいます。開花しない原因が何かわかりましたら、またお知らせしようと思います。お力になれず本当に申し訳ありません。
ご質問、心より感謝申し上げます。