ロベリアは春と秋、二度楽しめるガーデニング草花。
春~初夏にかけて一通り花が咲き終わったら、地際近くでばっさりと刈り込み、涼しい場所で管理して無事、夏を越すと秋に再び花を付けます。
庭植えの場合、暖地や平地では暑さに耐えられず夏前に枯れてしまう場合がありますが、鉢植えの場合、簡単に移動できますので置き場所に十分配慮すれば、一株で二度楽しめます。
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ロベリアの特徴と育て方
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ロベリアの特徴
【ロベリア】
- 分 類:キキョウ科ミゾカクシ属(ロベリア属)
- 別 名:ルリチョウチョウ
- 花 色:青紫・赤紫・桃・白 など
- 原産地:南アフリカ
ロベリア属の仲間は熱帯~温帯に約400種が分布する草花です。園芸では南アフリカ原産のロベリア・エリヌスとその園芸品種を指して「ロベリア」と呼ぶのが一般的なようです。
南アフリカの自生地では多年草ですが、暑さ寒さに弱いため、日本では『秋蒔きの一年草』扱いです。しかし、近年は『多年草(宿根草)』として扱うものも出回り、人気を得ています。
目の覚めるような藍色の小花が株を覆って咲く姿は美しく、花壇や寄せ植え、鉢花、ハンギングバスケットなど、ガーデニングには欠かせない定番的な春から初夏の草花です。
ロベリア栽培方法
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栽培置き場所
日当たりのよい方が株が乱れず株を覆うようにこんもりと咲きますが、真夏の強い西日は苦手です。鉢植えであれば、夏は風通しのよい半日陰で管理してください。
【用 土】
水分が多くて肥沃な土壌を好みます。水切れには弱いですが、停滞水は嫌いますので、硬く締まった土の場合、植えつけ前に堆肥や腐葉土を施して、よく耕しておいてください。
鉢植え の場合、水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。例えば赤玉土小粒5、腐葉土4、川砂1の割合で配合した用土などを用います。
植付け・肥料
【植付け】
春に蕾のついた鉢花が出回ることもありますが、できれば3月頃に出回るポット苗を手に入れるといいでしょう。鉢やハンギングバスケットに植えるほうが、根張りもよく形も乱れず、花付きがよくなります。
【肥 料】
植付け時に、元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜておきます。
一年草タイプは生育旺盛な春から花が咲き終わるまで、液体肥料を定期的に施してください。夏越しさせる場合、真夏は暑さで弱っているので肥料は避けてください。
宿根草タイプは新芽が出始める3月上旬と地上部が枯れる11月上旬に固形肥料を施してください。
日常のお手入れ・水やり
一年草タイプは高温多湿に弱く梅雨明け後に枯れることが多いのですが、梅雨ごろの花が一段落したころに切り戻しておくと、うまくいけば夏越しします。
【水やり】
ひどく乾かすと株がしおれて元にもどらないことがあるので、鉢土の表面が乾き始めたら、鉢底から流れ出るほど、たっぷりと水を与えてください。
【病害虫】
アブラムシが茎葉、新芽、つぼみについて吸汁する場合があります。放っておくとどんどん増えて被害も大きくなるので、早めに薬剤を散布して駆除してください。
基本的に、病害虫の少ない丈夫な草花ですが、タネの小さな植物なので、タネまき・育苗用土が悪いと※苗立枯病が発生することがあります。よく水洗いした容器に、新しい用土を入れて作るようにしましょう。
※苗立枯病=発芽後すぐ、または定植後から生育初期に茎の地際からくびれて倒伏する土壌伝染性の病気。対策として、連作は避け、排水を良くする。
参考動画=ロベリア【アズーロ コンパクト】の育て方仕立て方
ロベリアの花言葉
花言葉=貞淑・謙遜・悪意
別名『ルリチョウチョウ』と言われるとおり、小さな蝶のような花を、株いっぱいに咲かせる姿は、花言葉の貞淑さと謙遜さを感じます。しかし、悪意は全く感じません。
なぜ、悪意が花言葉としてあるのか?
勝手な解釈ですが、『人は悪意をもって、貞淑で謙虚な振る舞いをすることがある、気をつけなさい!』ということではないか・・・。そう考えると貞淑と謙遜は悪意と表裏一体です。
異常に貞淑さと謙虚さを表に出す人間に出会ったら、要注意ということかもしれませんね。
ロベリアの育て方と花言葉
【初夏~秋に咲くガーデニング草花】のまとめ
ロベリアは、春花壇や寄せ植え、鉢花、ハンギングバスケットなどに欠かせない定番的な春から初夏の草花です。
春から初夏にかけて、爽やかな色で花壇を彩る人気の草花。追肥、切り戻しをすれば、花を長く楽しめます。
※栽培方法、植物の生態については、環境により異なります。また、個人的な見解・解釈もありますので、栽培方法や生態については事前によく調べる必要があります。
※花言葉や花名の由来はさまざまに表現され、紹介されています。他で紹介する花言葉と異なる場合もあります。
参考=株式会社ナツメ社:想いを贈る 花言葉