パクチーは、好きな人だけ育てて使ってください!
パクチーは別名「コリアンダー」または「シャンツァイ」とも呼ばれていますが、嫌なニオイを連想させる「カメムシソウ」とも呼ばれています。この名のとおり、香りについては苦手な人も多く「好きな人」と「嫌いな人」がはっきり別けられるハーブです。しかし、料理の仕方によっては、苦手な人が一転、癖になるほど好きになってしまう場合もあるようです。栽培前に一度パクチーを使った、おいしいと言われる飲食店で、食してみてはいかがでしょうか。
画像出典-1:http://www.kochan.com/
目次
パクチーの特徴と育て方
出典:https://retrip.jp/articles/2869/
パクチーは、地中海東部原産で草丈は40cm程度、葉や茎に独特の芳香があり、熟した果実にはレモンにも似た香りがあります。
よく使われる料理は、中華料理、タイ料理、インド料理、ベトナム料理、メキシコ料理、ポルトガル料理などです。
一昔前は「コリアンダー」と呼ばれていましたが、日本では近年、エスニック料理店が増えたこともあり、「パクチー」と呼ばれることが多くなっています。この「パクチー」は、トムヤンクンなどのスープをはじめとした、さまざまな料理に用いられている、タイの呼び名です。
パクチーの栽培方法
【栽培のポイント】
パクチーの種は硬い殻に覆われており、発芽率が高くないため、種まきをする前に水の入ったコップにタネを入れ1日ほど浸けておきます。その際、種を指先で潰して2つに分けて、水に浸けるといいでしょう。(パクチーの1つの種には2粒の種が入っているため、ばらけさせると発芽率が高くなります。)
栽培置き場所
パクチーは、日当たりが良く、水はけのよい土を好みます。酸性土を嫌うので、栽培前に石灰を入れて中性土に近い状態にしてください。
(種まきの2週間前に苦土石灰50g/m²と堆肥1kg/m²を入れて耕し、1週間前に化成肥料60g/m²を入れて畝を作る。)
種蒔き・水やり・肥料
【種蒔き】
移植を嫌うので、種からの栽培がお薦めです。種は春蒔き・秋蒔きどちらでも育ちますが、寒い地域でなければ、収穫期間の長い 秋蒔きが、お薦めです。
『種 購入参考サイト』=楽天市場 タイ産パクチーの種
(苗を購入して植え付けるときは大きくなると根付きにくいので、できるだけ苗が小さい内に、丁寧に植え付けてください)
【水やり】
乾燥嫌うので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。特に夏場は、こまめな水やりを心がけてください。
鉢植えの場合は、あまり過湿になると根ぐされをおこすことがあるので、庭植えよりもやや水やりは控えめにしてください。
【肥料・追肥】
春にタネまきや植え付けをした場合は、花が咲いて枯れるまでの生育サイクルが短いので、土にあらかじめゆっくりと効くタイプの肥料を混ぜ込んでおけば、追加で肥料を与える必要はありません。
秋にタネをまいた場合は 生育期間が長くなるので、追肥として春に即効性の化成肥料を株元に少量施してください。
パクチーのプランター栽培
少量の栽培であれば、60㎝幅のプランターでも育ちます。
庭植え同様、種からの栽培がお薦めです。
用土は赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた土を使用します。
庭植えほど手間はかかりませんが、水はけが悪いと根腐れおこす場合があるので、注意してください。
収穫方法
株が茂りはじめたら葉を収穫できますが、生長して葉の幅が細くなると味が落ちますので、種を収穫するのでなければ、成熟する前に葉は摘み取ってください。
種を収穫するなら、葉を収穫せず、そのまま栽培し、完熟して茶色くなったら茎ごと刈り取り収穫します。
初夏に白くて小さな花が茎の先端ににつきますが、独特の香りがあるので、綺麗ですが切り花には向きません。
参考動画=種の取り方
参考動画=パクチーの育て方
参考動画=パクチーの収穫・植え替え・液肥の与え方
パクチーの保存・利用法
収穫した葉はそのまま使うか、乾燥保存にします。
茎ごと刈り取った種は、日陰に吊るすなどして乾燥、※追熟させ、種のみを取って、密閉容器などで保存します。完熟していない未熟な種は、強烈な香りがあり使用に適しません。また、しっかりと乾燥させておかないとカビが生えることもあります。
※追熟(ついじゅく)=一部の果物などを収穫後、一定期間置くことで、甘さを増したり果肉をやわらかくする処理のこと。
若い葉は随時摘み取って肉、魚料理の風味づけに利用し、完熟した実はカレーやピクルス用のスパイスとして利用します。
パクチー料理参考サイト=キッコーマン/パクチーのレシピ
参考動画=佐賀うまかもん★パクチー
パクチーの育て方や使い方!ハーブでリフレッシュのまとめ
「パクチーに関する調査」によると、パクチー好き女子は、
- 「食」にこだわりあり?デートのお店も自分で選ぶ!
- ファッションにも自分なりのこだわりがあり、個性を大切にしている
- 毒舌で、一人で海外旅行にも行くなど、好奇心や独立心が旺盛
という調査結果だったそうです。「パクチー大好き女子」と付き合う男性はチョットたいへんかなぁ~・・・
ハーブに関する注意事項
※注意しなくてはいけないハーブもあります。特に妊娠中、授乳中の方は大事な赤ちゃんに影響する場合がありますので、ハーブを料理等に使用する場合、あらかじめ医師にご相談されることをおすすめします。
また、紹介した植物については、個人的な見解もありますので、実際に植込み栽培する場合、事前にしっかり調べることをお薦めします。
- 参考=成美堂出版:香りを楽しむ やさしいハーブの育て方145種
- 参考=家庭菜園でコリアンダー
- 参考=ヤサシイエンゲイ:コリアンダーの育て方