セージの特徴
ハーブの中でも比較的、育てやすく使い方もいろいろで、一鉢あれば便利な植物です。
多くの効能を有し薬効としてなど利用方法もさまざまです。
特に、抗菌・防腐・精神安定などの効果があるとされ、古代ローマ時代より免疫を助ける薬草として使われていたようです。
また、セージ独特の強めの香りと苦みは、肉料理によく合うので、肉の臭み消しとしてドイツ料理、イタリア料理には欠かせないハーブとなっています。
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目次
セージの特徴と育て方
ゴールデンセージ出典:http://allabout.co.jp/
≪セージの特徴≫
- 科 名:シソ科・多年草
- 別 名:ヤクヨウサルビア コモンセージ
- 原産地:地中海沿岸
- 草 丈:40cm~1m
- 開花期:5月-6月
- 日本には江戸時代に薬用植物として入る
本来、英名のセージは、サルビア属全体のことを指すため、非常に多くの種類があります。ですから、それらと区別するため、一般的に利用されるセージは、「コモン・セージ」または「ガーデンセージ」 とも呼びます。
草丈は40cm~90㎝ほどで、5~7月ごろに茎の先端に紫または白色の花を咲かせます。
葉の色が異なったり、葉に斑が入ったりする園芸品種もあり、花も葉も美しいので、「地植え」「鉢植え」どちらでも楽しめます。
(動画=セージの種類)
セージの栽培方法
セージはとても丈夫で、日当たりと水はけがよければ室内でも簡単に育てられます。
鉢(プランター)植えの場合、苗の植え付け方法は、どのハーブもほぼ共通していますので、難しい事はほとんどありませんが、ある程度茎が伸びてきたら、先端の芽先を摘み取ってください。
そうすることで、その下から数本の芽が出てきて枝葉がよく茂り収穫量が増えます。
苗の植え付け
【植え付け時期】:5月と10月
【植え付け手順】
- 5号以上の鉢またはプランターの底に、鉢底ネットを大き目に切って入れ、ゴロ土(鉢底石)を敷きます。
- 市販の培養土を入れ、化成肥料を小さじ一杯加えて、よく混ぜます。また、土10リットルに対し、小さじ1杯の苦土石灰を混ぜ、酸性土を中和します。
- 葉が大きい元気な苗を、鉢(プランター)の真ん中に植えつけます。水はけがよくなるように根本をやや高くします。定植後は、水を鉢底から流れ出るくらいにたっぷりやり日陰に3~4日置いた後、日当たりのよい場所に移します。
栽培のポイント
- 【水やり】
根の生育が旺盛で、夏は非常に乾きやすいので水切れに注意してください。冬は生長がゆっくりなので、水やりの回数を減らして乾かし気味にします。土が常に湿っているような状態だと根が傷んで株がダメになってしまいます。 - 【環境】
夏の時期は、風通しのよい半日陰に移動させるか、日除けネットなどを利用して直射日光に当たらないようにしてください。真夏の強い日射しで、株が弱り、枯れてしまうこともあります。また、梅雨時期は、特に蒸れやすいので、収穫を兼ね混み合っている枝葉を切るか、思い切って切り戻しを行い風通しを良くしてください。一方寒さにはとても強いですが、寒冷地では霜よけが必要です。 - 【肥料】
4月~6月の花が咲き終わる頃まで月1回、肥料を施します。生育を見て、9月頃にも肥料を与えます。主に葉を利用する植物なので、茎葉の生長に有効なチッソ分の多い肥料が適しています。真夏の高温多湿のばて気味になる時期と寒さで生育が鈍る冬は肥料を施さないでください。弱っている時に肥料を与えても根が十分吸収できないので逆効果です。
(動画=栽培ポイント)
セージの使い方と効能
セージの収穫・保存
- 【収穫】
1年を通していつでも収穫できます。草丈が30cmになったら、剪定を兼ねて利用の度に枝葉を切り採ってください。若い葉から収穫していきますが、常に株元10〜15cm程度の下の方の葉を残しておけば、また葉が生えてきます。 - 【保存】
生の葉は軽く湿らせたペーパータオルでくるみ、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れてください、3〜4日は保存可能です。または、洗って水気をふき取り、ジッパー袋などに入れて冷凍保存してください。
乾燥させる場合は、洗って水気をふき取った後に、ザルや紙箱にペーパータオルを敷いた上に広げて、室内の、なるべく風通しのいい場所で乾燥させてください。そして、カリカリに乾燥したら、セロファン袋や硝子瓶などにいれて冷暗所で保存してください。
セージ ティーの作り方
- ティーカップを温めておきます。
- 洗ったセージの葉を数枚、ティーポットに入れます。
- 沸かしたてのお湯を注ぎます。
- 3分ほど待ちます。
- あたためたティーカップに注ぎます。
乾燥した葉でもセージティーを楽しめますが、生葉よりも香りが強くでますので、カップ1杯で小さじ1つ程度が、おすすめです。また、他のハーブと混ぜてブレンドしたり、紅茶とブレンドしてもいいですよ。
セージの効能と注意点!
セージには、殺菌・強壮作用などがあり、風邪の予防や、のどの痛みなどの緩和に効果的です。また、リラクゼーション効果があるほか、脳を活性化するとも言われ、イライラや不安で眠れないときに、神経のバランスを整えてくれます。
※生理痛緩和や更年期特有の症状や月経不順など女性特有の症状にもおすすめですが、妊娠中や、てんかん発作のある方は飲むのを避けたほうがよいといわれています。
参考:妊活にハーブティーは効果がある?妊娠したいときのおすすめは?
セージの育て方や使い方と効能!
ハーブでリフレッシュのまとめ
毎日、疲れる世の中ですが、ハーブティーでホット一息ついてください。荒れた心では状況を悪くするばかりです。あわてず一息つくことで、悪い流れが変わることもあります。一人静かにハーブの香りを味わいながら、リフレッシュしてください。きっと流れは好転します。
※飲む方の体調や体質によっては影響が出てしまう場合があり、注意しなくてはいけないハーブもあります。特に妊娠中の方や授乳中の方は大事な赤ちゃんに影響する場合がありますので、ハーブティーを飲まれる際には、あらかじめ医師にご相談されることをおすすめします。
コメント
今迄 ガーデニングに苦手意識が ありましたが、 健康の為に ハーブを栽培したいと思います。 よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。当サイトがガーデニングのきっかけになれば幸いです。健康の為のハーブ栽培ということですが、健康状態によっては使用を控えたほうがいいハーブもあります。特に、妊娠中のハーブの使用には注意してください。栽培に関しては、他のサイトを参考にしながら平均的な栽培方法を紹介していますが、個人的な意見も交えています。ただ、残念ながら、栽培する場所や環境によっては、上手く育たない場合も考えられます。その場合、諦めずアレコレ調べて育てることが大事です。また、それがガーデニングの楽しみの一つではないかと思います。
当サイトは、詳しい栽培方法はご案内していませんので、その点ご了承ください。
以上、返信とさせていただきます。楽しいガーデニングが出来ることを祈っています。