ルッコラのゴマの風味とピリッと辛みで食欲増進!
ルッコラは発芽率が高いため、プランターでも比較的簡単に栽培でき家庭菜園に向いています。また、食材としても使いやすいハーブで、チーズやオリーブオイル、生ハムなどと相性がよく、サンドイッチに挟んだり焼き上がったピザに散らしたりと生葉のフレッシュな香りを楽しめます。
とりあえず、『ベランダでチョット簡単菜園』を、お考えの方には お薦めのハーブです。
目次
ルッコラの特徴と育て方
ルッコラは地中海沿岸が原産です。花後に枯れる一年草で、別名「ロケット」の名でも親しまれています。
種蒔き後1ヶ月くらいから収穫を始められるほど、新しい葉はどんどん生長して育っていきます。葉形は大根に似ており、生葉に辛みと香りを有しています。
成熟すると香りが強くなりすぎるので、サラダ等に利用する場合は若採りして使います。
食用としてのルッコラの歴史は古く、古代ローマ時代には すでに利用されていたようです。
ビタミンCやEが豊富で胃の調子を整える作用もあるとされています。
日本では野菜としての利用頻度は低く、少量をアクセント程度に利用することが多いです。
ヨーロッパでは生野菜として一般に広く利用されています。
ルッコラの栽培方法
出典:http://www.earth-chem.co.jp/
『栽培ポイント』
- 真夏と真冬を除いて種蒔きしてください。種蒔きの時期さえ間違わなければ 性質が丈夫で発芽しやすいので、手軽に楽しめます。
- 葉が10cmくらいの長さになったら収穫時期です。草丈20cmくらいで、株を抜いての収穫もいいですが、下の方の葉から順に摘み取って利用すると、長い期間収穫を楽しめます。
- 葉を収穫する場合は花芽が出てきたら花茎ごと摘み取ります。花芽を摘み取ることで「※とう立ち」を防ぎ新しい葉の生長が促されてたくさん収穫できるようになります。
※とう立ち=開花時期を迎えて、花茎が長く伸びること。とう立ちすると葉がかたくなり、食用に適しにくくなるので、収穫が目的の場合は早めに花芽を摘み取ったほうがよいです。
栽培置き場所
日当たりが良く、水はけの良い場所を好みますが、強い日光下では葉が固くなってしまうので、庭植えの場合、真夏は遮光ネット等で覆いをして30%程度の遮光を行うと葉が固くならず収穫できます。また、プランター栽培で移動できる場合は明るい日陰で育ててください。
【用 土】
水はけがよく、肥沃でアルカリ性の土を好みます。地植えの場合は種を蒔く前にあらかじめ腐葉土などを混ぜて肥沃な土にしておきます。
プランターや鉢植えの場合は赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用します。
種蒔き・水やり・肥料
【種蒔き】
種は重ならないよう丁寧に蒔いて2~3mm土をかぶせて発芽まで土が乾かないようにしてください。
種蒔きから1ヶ月~2ヶ月くらいで順次収穫できるようになるので、種を蒔く時期を少しずつ、ずらして数回に分けて蒔くと長期間収穫できます。
【肥料・水やり】
水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。あまり乾燥させすぎると葉の苦みが強くなって、香りや風味も弱まってしまうで注意してください。
肥料は1000倍に薄めた液体肥料を水やり代わりに週1回与えます。
参考動画=種蒔き~間引き
収穫時期
ルッコラは外葉を摘み取るか、株ごと切り取るか2通りの収穫方法がありますが、鮮度が落ちやすい野菜なので、必要な分だけ収穫してください。
- 春の種蒔き(3月下旬~6月中旬)=収穫(4月下旬~7月中旬)
- 秋の種蒔き(9月中旬~11月下旬)=収穫(10月中旬~1月中旬)
参考動画=ルッコラの収穫/料理
ルッコラの使い方と効能
ルッコラは、強い香りが苦手な人にもおすすめ!
サラダに使われるハーブ野菜として人気が高く、古くはギリシア・ローマ時代から利用されてきました。
若くて柔らかい葉を、生のままサラダに加えるのが定番ですが、ピッツァやパスタに加えてイタリア風に仕上げたり、おひたしや汁の実など和風にも使えます。
強い香りが苦手な人にも、ほどよい香味が味わえるハーブです。若葉は消化を助けるので、肉料理の付け合わせにも、おすすめです。
参考動画=蓮根・ルッコラ・クルミのサラダレシピ
参考動画=ルッコラと玉ねぎのイタリアンサラダ
ルッコラの効能・効果
【胃の健康効果】
大根や、からしなどにも含まれているルッコラの辛味成分、アリルイソチオシアネートには、胃液の分泌を促し、腸の働きを整える効果があります。消化不良や健胃に良いとされています。
【ガン抑制効果】
アリルイソチオシアネートは強い抗酸化力・殺菌力を持ち、その抗酸化作用により、発ガン物質の活性化を防ぎ、ガン予防が期待されます。
【血栓症 予防効果】
辛味成分であるアリルイソチオシアネートは血液をサラサラにし、血栓予防効果が期待されます。
【デトックス効果】
ルッコラには解毒効果があるグルコシノレートが含まれています。肝機能を補助することで、有害物質の解毒作用を高めます。
【疲労回復効果】
ルッコラはビタミンCやミネラルなどを豊富に含んでいるので、風邪の予防や疲労の回復にも役立ちます。
【美肌効果】
アリルイソチオシアネートの強い抗酸化力作用により、肌の老化を防ぐことができ、ビタミンCを豊富に含んでいることから美容効果が期待できます。
ルッコラの育て方や使い方と効能!
ハーブでリフレッシュまとめ
都会のマンション暮らしで、野菜を自分で育てて、それを食べるなんて、あまり想像できませんよね。でも、ルッコラならプランターで比較的、簡単に栽培できます。
プランター栽培ですと、そう多くは栽培できませんが、家族で自家栽培の野菜を食べるなんて、楽しいですよね。
ハーブに関する注意事項
※注意しなくてはいけないハーブもあります。特に妊娠中、授乳中の方は大事な赤ちゃんに影響する場合がありますので、ハーブを料理等に使用する場合、あらかじめ医師にご相談されることをおすすめします。
また、紹介した植物については、個人的な見解もありますので、実際に植込み栽培する場合、事前にしっかり調べることをお薦めします。