レモンバームの香りでリフレッシュ!
比較的、日の当たらない場所でも育つ、あまり手のかからないハーブです。
名前の通り、レモンのような香りが特徴的で、ハーブティーや料理の香り付けに利用されています。
生葉を摘み取って手のひらで「ぱん!」とたたいて香りを出してから紅茶やワインに浮かべても十分香りを楽しむことができます。また、入浴剤として利用すれば、リラックス効果があるといわれています。
レモンとミントを合わせたような香りを嗅ぐだけでも、イライラや気分の落ち込みを取り除き、爽快感を与えてくれるレモンバーム。
自宅に、一株は欲しいハーブですね。
目次
レモンバームの特徴と育て方
ヨーロッパ南部が原産で、シソ科の多年草です。
全草にレモンのような爽やかな芳香を放つハーブで、 春の若々しい葉っぱは光沢があって美しく、夏は黄色がかった白色の小さな花を咲かせます。
古くから薬用や料理に使われてきたレモンバームですが、特に「高血圧」「神経性の消化不良」「頭痛」「ストレス」などに良いとされ、 ヨーロッパでは昔から「活力の歓び」「長寿のハーブ」と呼ばれ親しまれているハーブです。
参考利用法=レモンバームの使い方
レモンバームの栽培方法
栽培置き場所
半日陰で水はけのよい、やや湿り気のある肥沃な場所。寒さに強く-5℃程度までは耐えるので、平地では特に防寒の必要はありません。
種まき・植え付け
【種まき:4月中旬~5月下旬】
育苗用の連結ポットに培用土を入れ、指先で軽く窪みをつけ、丁寧に種を蒔きます。隠れる程度に薄く土をかぶせ、軽く押さえて土と種を密着させ、種蒔き後はたっぷり水やりしてください。
【植えつけ:5月中旬~6月上旬】
本葉が5~8枚になったら植えつけます。ポットから根鉢を崩さないように取り出し、根鉢と同じ大きさで、穴を掘って植えつけ、土と根を密着させるように、たっぷりと水やりをしてください。
【追 肥:1ヶ月に一回程度】
生育の様子、葉色を見ながら適宜、1株につき軽く一握り(10g程度)の発酵油カスや発酵鶏フンを株のまわりに、土を軽くほぐしながら、よく混ぜて施してください。
収穫(刈り取り方)
【収 穫:4月上旬~10月下旬】
株が茂りはじめたら収穫できますが、開花すると茎や葉がかたくなるので、開花直前に収穫を兼ねて株の上部1/3ほどを刈り取ってください。
わき芽を残すように、刈り取りし、後に追肥しておけば、次々と新しい芽が出て、香りの良いやわらかい葉が収穫できます。
参考動画=レモンバームの剪定
レモンバームを苗から栽培する場合
出典:http://aoutan.blog63.fc2.com/
- 苗、購入の際は、枝と枝の間が間延びしているものやヒョロヒョロしたものは避け、株元ががっしりした苗を選んでください。
- 苗の植え付け後はたっぷりと水やりしますが、その後は乾燥と過湿の両方に気をつけて管理してください。追肥は、上記の栽培方法に準じますが、鉢植えの場合、月に1度1000倍に薄めた液肥を施す程度で充分です。
- 梅雨時の蒸れと、夏期の乾燥で枯らしてしまう場合がありますので、株の蒸れ防止には、収穫を兼ねて枝を透かしたり、3分の1ほど切り戻すなどして風通しを良くしておきます。鉢植えは、特に夏期の水切れや、直射日光に注意し、必要であれば夕方にも水やりしてあげてください。
参考動画=ハーブ冬のお手入れ
レモンバームの使い方と効能
成長が盛んな開花直前に葉を摘み採り乾燥させ、ハーブティーやポプリなどに、よく用いられています。また、生葉もその都度摘み採ってハーブティーやアイスクリームに風味を添えるのに使われたり、サラダ、魚料理、鳥料理、豚肉料理などに用いられ用途はさまざまです。
さらに、薬効としても古くから使われ、ティーにすると、慢性の気管支炎や熱、頭痛に効くと言われる他、老化の予防にも優れていると言われています。
※ハーブの効果効能については、さまざまな意見があり確かなものでない場合もあります。
病中病後や妊娠中の方は、注意してお使いください。
参考利用法=レモンバーム風呂
参考レシピ=レモンバームシロップ
参考動画=葉摘みレモンバーム ティー
レモンバームの育て方や使い方と効能!
ハーブでリフレッシュのまとめ
繁殖力があるので、手入れを兼ねた、こまめな収穫が必要です。
昔から体に良いとして、使われてるハーブですので、収穫したものを、思う存分利用して、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
ハーブに関する注意事項
※注意しなくてはいけないハーブもあります。特に妊娠中、授乳中の方は大事な赤ちゃんに影響する場合がありますので、ハーブを料理等に使用する場合、あらかじめ医師にご相談されることをおすすめします。
また、紹介した植物については、個人的な見解もありますので、実際に植込み栽培する場合、事前にしっかり調べることをお薦めします。
参考=成美堂出版:香りを楽しむ やさしいハーブの育て方145種