自分で育ててトマトやチーズに!
バジルには、たくさんの園芸品種がありますが、スパイスとしてよく使われるのは、「スイートバジル」と「ブッシュバジル」です。
特に、トマトと相性がよいことでも知られる、新鮮なスイートバジルの葉とモッツァレッラチーズとトマトをあわせたサラダ「カプリ風サラダ」は、イタリアの国旗と同じ配色で、イタリアを象徴するサラダとなっています。
(妊娠中、小児、皮膚の弱い人は使用を控えてください)
目次
バジルの特徴と育て方
バジルは、インド熱帯アジア原産のシソ科のハーブです。
別名『バジリコ』・和名は『メボウキ』の名で知られています。
バジルは、およそ150もの品種があり、その多くは、主に食用として栽培され、どの品種も殺菌・消化促進作用などの効能があるといわれています。
バジルの品種
スイートバジル
出典:http://okimasa.blog.so-net.ne.jp/
一般的にバジルというと、この品種になります。つやのある葉には、甘みと強い香りがあります。
レモンバジル
出典:http://www.sajikagen.jp/?p=2833
葉はスイートバジルと違い、つやがなく、裏面に毛が生えます。レモンのような柑橘系の香りがあります。
アフリカンブルーバジル
成長が旺盛で0度近い低温まで耐え、寒さに遭うたびに茎や葉脈が紫色になります。バジルの中では丈夫なので、ガーデニングなどに使用されます。
バジルの栽培方法
【栽培ポイント】
- 生長して草丈20cmくらいになったら摘心を3~4回行い、枝の数を増やすことで収穫量が増えます。(摘芯=芽先を摘んでワキ芽を伸ばし、ワキ芽が伸びてきたらそのワキ芽の芽先を摘む作業)
- ブッシュバジルのように、自然に細かく枝分かれして茂る品種は、さほどこまめに摘心する必要はありません。
- 夏以降は茎の先端から花茎を伸ばして、白い小花が穂状に付きます。葉っぱをたくさん収穫したい場合は、花が咲く前に花穂を摘み取ってください。
- 風通しが悪いと梅雨時期に蒸れて下の方の葉が枯れてしまうことがありますので、混み合っている部分は切り落として風通しを良くしてください。
栽培置き場所
日当たりが良く、肥沃で水はけのよい土を好みます。乾燥に弱いので、夏場は水やりに注意してください。特にプランターや鉢での栽培は、露地植えに比べると乾きやすいので気をつけましょう。
種蒔き・肥料・水やり
【種蒔き】
バジルは種からの栽培がおすすめですが、発芽適温が20℃以上と高いので、桜の開花後を目安に種まきしてください。育苗箱やプランターなどに種まき用土を入れ、ばらまきにするか、点まきにします。種が隠れる程度に土を軽くかぶせ、たっぷりと水やりしてください。
【肥料・水やり】
バジルは生育が旺盛なので、その分栄養も必要となります。 植付け前には元肥を施しておきますが、生育期間である6~10月の間は追肥として月に1~2回程度1000倍に薄めた液肥などを与えてください。 肥料が切れると下のほうから葉っぱが落ちていきます。
乾燥は苦手なので、夏は水やりに注意してください。
収穫方法
料理に使うとき、その都度 摘み取るのが、お薦めです。苗の草丈が15センチくらいになったら、お手入れも兼ねて、次々芽を摘んで、どんどん利用しましょう。
もちろん使いきれないバジルは保存もできます。
【開花処理】
夏になり、花を咲かせると葉が硬くなってしまいます。花芽があがってきたら全体的に切り戻しをすると、また新しい茎葉が伸びて長く楽しむことができます。
参考動画=バジルを育てる
バジルの使い方と効能
食欲を刺激するような、スパイシーな香りを放つ葉や種子は、世界各地の料理に活用されています。
特にトマトとの相性がよく、ピザやパスタを始めとしたイタリア料理には欠かせません。
タイやベトナムなど、東南アジア料理にもよく利用されます。
バジルソースの作り方
- 収穫した枝から葉だけを取り、包丁で刻みます。
- 「にんにくの薄切り」「松の実」「塩」「オリーブオイル」と「刻んだ葉」を、好みの量でフードプロセッサーに入れます。
- フードプロセッサーにかけて滑らかになったら、ビンなどに入れて冷蔵庫で保存してください。
参考レシピ=クックパッド自家製バジルソース
参考レシピ=クックパッド:オリーブオイル漬け
参考動画=レシピ:バジルソース
参考動画=家庭で作れる本格バジルオイル
参考動画=乾燥バジルの作り方
バジルの効能
バジルには、体のさまざまな機能を高めてくれる多くの栄養素含んでいます。
バジルの葉は、精神を落ち着かせる緑色をしており、また葉を潰したときに出てくる香り成分には、心や体の疲れを癒し、リラックスさせてくれる効果があります。
鎮静作用も秘めており、腹痛や吐き気、胃痙攣といった症状を鎮めてくれます。また、イライラをしずめて神経を落ち着かせたり、偏頭痛にも効果があるといわれています。
≪バジル効能・効果≫ |
強壮、鎮静、抗菌、抗うつ、駆風 |
※バジルの効能については、一般的な評価を記しています。病気療養中の方など、ハーブの利用には注意してください。 特に妊娠中や高血圧の方の使用はお薦めできません。 |
【バジルの栄養価について】
バジルは、食品成分で用いられる100g当たりの栄養素からみると、野菜としての栄養価は非常に高いのですが、バジル100gは、結構な量になります。必要な栄養は他の食品から摂り、バジルは香味野菜として楽しむといいでしょう。
バジルの育て方や使い方と効能!
ハーブでリフレッシュのまとめ
イタリアに行く余裕はなくても、バジルを使った料理でイタリアを感じてみてはいかがでしょうか。家族でバジル料理を食べて、イタリア人の気質でもある、陽気で明るい家庭にしてください。当サイトがその一助になれば、幸せです。
ハーブに関する注意事項
※注意しなくてはいけないハーブもあります。特に妊娠中、授乳中の方は大事な赤ちゃんに影響する場合がありますので、ハーブを料理等に使用する場合、あらかじめ医師にご相談されることをおすすめします。
また、紹介した植物については、個人的な見解もありますので、実際に植込み栽培する場合、事前にしっかり調べることをお薦めします。
- 参考=成美堂出版:香りを楽しむ やさしいハーブの育て方145種
- 参考=ハーブティー専門店e-ティザーヌ
- 参考=All Aboutバジルの育て方・楽しみ方
- 参考=ヤサシイエンゲイ:バジルの育て方