レモンは美容と健康に欠かせない栄養素が豊富!
レモンの栄養といえば、美容効果のある「ビタミンC」が有名ですが、疲労回復に効果てきめんの「クエン酸」も忘れてはなりません。
レモンが何となく体にいいことは皆が知っていることですが、レモンのもつ栄養素の特徴を知ることで、さらに効果的な食べ方ができるかと思います。
当サイトを一読いただき、日々の健康増進に、また、ダイエットや美容の食材として参考になれば幸いです。
※紹介している美容や健康に関する内容は、多くの健康情報の中から、「なるほど!・効果がありそう!」と思われたものを参考にしています。当然ながら個人的な見解もあり、効果については、個人差があること ご了承ください。
目次
レモンの栄養と健康効果
レモンに含まれるビタミンCは、果物の中でも群を抜いています。また、柑橘類に共通して多く含まれるクエン酸も豊富で、いずれの栄養素も免疫力を高める作用があります。そのため、夏の疲労回復や冬の風邪予防など、レモンは年間を通して健康維持には欠かせない効果があり、体のチョットした不調には便利な果物です。
レモンは美容健康に効果的!
レモンのビタミンC含有量は果物の中でも多く、レモン果汁100gに約50㎎のビタミンCが含まれています。このビタミンCは、コラーゲンというタンパク質を合成する際に関わる、水溶性ビタミンです。
コラーゲンは皮膚や骨を強化する働きがあります。また、強い抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑えたり、生活習慣病の予防に役立つ働きをしたりします。
クエン酸が豊富なレモンは運動疲労に最適!
激しい運動をすると、疲労物質「乳酸」が筋肉に増え、主にエネルギー源として使われる糖質の「グリコーゲン」が低下します。このとき、クエン酸と糖を一緒に摂ると減ったグリコーゲンが早く回復します。この作用から分かるように、レモン入りのドリンクはスポーツに適した栄養補給飲料といえます。
【クエン酸の作用】
クエン酸にはカルシウムなど、体内で吸収されにくいミネラルを包み込んで、水に溶けやすくする『キレート作用』があるため、牛乳にレモン汁を加えたり、ちりめんじゃこにレモン汁をかけたりするとカルシウムの吸収がよくなります。また、クエン酸には疲労回復や日焼けを防ぐ効果、血流を改善する働きもあります。
【レモンの皮の効果】
レモンの皮には、香り成分のαリモネンが含まれており、記憶をつかさどる脳の「海馬」の働きを活性化する効果があります。また、リラックス効果や血行促進などの効果から、アロマオイルの成分としても利用されています。
レモンのカロリーと栄養素
【レモン-主な栄養成分】(全果/生・可食部100g当たり) | ||||||||||||||||||
●カロリー=54Kcal | ||||||||||||||||||
●タンパク質=0.9g | ||||||||||||||||||
●脂質=0.7g | ||||||||||||||||||
●炭水化物=12.5g | ||||||||||||||||||
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※栄養素の数値は、日本食品標準成分表2015年版(七訂)を参考にしています。
レモンに含まれる食物繊維
●食物繊維総量(全果/生)=4.9g(100gあたり)
- 水溶性食物繊維 2.0 g
- 不溶性食物繊維 2.9 g
食物繊維は、腸内環境をよくし、生活習慣病を予防します。不足すると便秘になりやすくなります。また、腸内環境が悪化することで血糖値やコレステロール値の上昇などが生じることがあります。
【食物繊維 摂取のコツ】=生のままでは食べきれない量の野菜でも、加熱するとかさが減って食べやすくなります。『※水溶性食物繊維』『※不溶性食物繊維』 それぞれの役割があるので、いろいろな食品から摂取するとよいです。レモンは、両方の食物繊維を含んでいるので便秘に効果的に働く食材といえます。
【※水溶性食物繊維の特徴】
- 人体に有害な物質の吸収を妨げ、便として排出させる。
- ブドウ糖の吸収速度を遅くし、食後の急激な血糖の上昇を防ぐため、糖尿病の予防効果があります。また、コレステロールの吸収を抑制するため、動脈硬化の予防。ナトリウムを排除して血圧を下げるため、高血圧の予防効果があります。
- 野菜、芋、豆等に多く含まれます。
【※不溶性食物繊維の特徴】
- 水に溶けず、水分を吸収してふくれ、腸壁を刺激して便の排泄を促進させるため、便秘の予防になります。
- 不溶性食物繊維の多い食品はよく噛む必要があるため、食べすぎを防ぎ、歯茎や顎を強くします。
- 豆類に多く含まれます。
※栄養素の数値は、日本食品標準成分表2015年版(七訂)を参考にしています。
レモンの食べ方
ビタミンCは加熱に弱く壊れやすいので、出来るだけ新鮮な内に頂くのが基本です。
ビタミンCの変質を防ぐためにも、使う直前に切ったり搾ったりしましょう。
定番のはちみつレモンは、手軽に作れて香りも楽しむことができます。また、ホットでもアイスでも楽しめ、風邪予防や疲労回復などに効果的です。
【参考動画】:はちみつレモンの作り方
レモンの栄養を生かす食べ方
レモンの輸入ものは通年、出回っていますが、国産ものの旬は10~2月頃です。レモンの多くの有効成分は果皮にあるので、よく洗って皮ごと食べるのがおすすめです。出来れば、農薬や防カビ材に配慮した国内産がいいでしょう。
【選び方】
皮がなめらかで艶がよく、色むらのないものが良いです。また、大きさに見合う重みのあるものを選んでください。
【保存方法】
乾燥しないようビニール袋に入れ、冷蔵庫で保存してください。カットした場合、切り口をラップで包み、冷蔵庫で保存しますが、早めに使いきるようにしてください。
さつまいもと合わせて若返り効果大!
さつまいもとレモンは、いずれもビタミンCとビタミンEが豊富に含まれています。
ビタミンEは「若返りビタミン」とも呼ばれ、ビタミンCとの相乗効果で健康美容に期待ができます。また、さつまいものビタミンCは、デンプンに守られているため熱損失が少なく、効果的に摂取でき、食物繊維も豊富なので便秘の改善にもつながります。
【参考動画】:さつまいものレモン煮
レモンの栄養が美容と運動に効果的に働く理由!のまとめ
レモンといえば、ビタミンCとクエン酸です。いずれも美容と健康に欠かせない栄養素です。毎日積極的に取り入れ、日々の健康増進につながれば幸いです。
一読いただきありがとうございました。
≪記事作成にあたり参考にした書籍≫
- からだに効く!野菜の新図鑑/発行所:株式会社 宝島社
- 七訂 食品成分表 2016